リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
44話ネタ。櫂がジュン達のところに八つ当たりに行った話。
三和くんが無理そうだったのでジュン様に櫂くん泣かしてもらったvvvv
ファイトしまくってるけど適当なんで適当にイメージしろ!
予備知識:私の中の金歯の銀銅イメージ
「俺ら弱いから、イカサマでも使わないとジュン様と闘えないんッスよ…。けどジュン様、それでいいから一緒にいようって言ってくれて…。どうせやるんなら、プライド持ってイカサマしろって…。俺達は最強なんだからって…。ほんとは俺らなんか、ジュン様に釣り合うはずないのに…」
三和くんが無理そうだったのでジュン様に櫂くん泣かしてもらったvvvv
ファイトしまくってるけど適当なんで適当にイメージしろ!
予備知識:私の中の金歯の銀銅イメージ
「俺ら弱いから、イカサマでも使わないとジュン様と闘えないんッスよ…。けどジュン様、それでいいから一緒にいようって言ってくれて…。どうせやるんなら、プライド持ってイカサマしろって…。俺達は最強なんだからって…。ほんとは俺らなんか、ジュン様に釣り合うはずないのに…」
意地っ張りのブルース
「……ん?」
普段たむろっている舎弟達とは違う顔を見つけて、ジュンは顔を上げた。
知らない顔というわけではない。しかし、二度見るとも思っていなかった顔だった。
「櫂」
「誰でもいい、俺の相手になれ」
「なんだてめぇ!?上等だ!今度こそ俺がコテンパンに――」
「やめておけ」
いきり立つ銀銅を抑えて、ジュンが歩み出る。
明らかに険のある今の櫂の相手を、彼らにさせたくなかった。
「スタンドアップ、ザ・ヴァンガード!」
「スタンドアップ、ヴァンガード」
* * *
「ライド、ザ・ヴァンガード、《アンバー・ドラゴン“蝕”(イクリプス)》!!」
「《デーモンイーター》にライド。ヴァンガードにアタック」
櫂の苛々とした空気とは対照的に、ジュンは至って淡々としたファイトに徹する。
「《ドラゴンモンク ゲンジョウ》でガード!」
ジュンのツインドライブチェックだが、トリガーは出なかった。
しかしその結果にも関わらず、ジュンは冷静に櫂を分析する。
「荒れてるねぇ」
「うるさい」
「いやーだって、今のガードはミスだろう。僕のクリティカルトリガー、全部出ちゃってるの見えてるよね?10000シールドは要らないんじゃないかなぁ」
いつもより詰めが甘いのを指摘されて、櫂が黙り込む。
ファイトしたのはたった一度だが、お互いにだいたいの実力は見抜いていた。結果はジュンの敗北でも、その程度には拮抗していたのだ。
何度かファイトを重ねながら、ジュンは櫂に語りかける。
「で、何があったんだい」
「さぁな」
「しらばっくれるの?誰にも言えないからこんなとこに来てるんだろうに」
「………」
なおも櫂は口を割らず、ファイトに関する用語だけが二人の間を行き来する。
「その様子じゃ、あの彼にも言えてないんだろう。よっぽどだね」
「なんのことだ」
「《エーデル・ローゼ》にライド。カウンターブラストでパワープラス5000、クリティカルプラス1」
答える前に、ジュンは自らのヴァンガードを強化する。
抱える感情のあれやこれや、プライドと呼ばれたりもする大切な何かを、こんなものに託す人間はたいていが不器用だ。自分を含めて。
「なんで僕が、君の喧嘩を買ったと思う?君みたいな奴の見境ない八つ当たりの的にはさせたくなかったんだよ、彼らを」
ジュンが横目で見やった先には、離れた場所でこちらの様子をうかがう銀銅達がいる。しかしジュンは、櫂とのやりとりを彼らに聞かせるつもりは無かった。
「バリィでガード」
「あー、また持ってたか」
完全防御の前に、カウンターブラストは不発に終わる。
とはいえ、使わせた分は得をしているのがファイトの基本だった。少なくとも、次の攻撃を防ぐには別のカードが必要になるのだから。攻撃と防御の配分、フィールドと手札の配分、開かれたトリガー枚数のカウント。カードが足りるか足りないか、無駄になったかならないかは、決着がつくまで分からない。
「まぁいいけどさ……《退廃のサキュバス》でアタック」
「ノーガード」
普段より乱れた戦術ではあっても、さすがに弱くはない。それが彼の弱点なのだろうけれど。
それから軽く三戦はした。勝敗は互いの名誉のために黙秘するとしよう。
「そろそろ飽きない?」
「飽きたんなら他の奴と交替すればいいだろう」
「僕の話聞いてた?」
何故櫂の相手を買って出たのか、理由はもう説明しただろうに。
そんなニュアンスの言葉に、櫂が問い返した。
「……そこまで価値のある相手か」
やっと誘いに乗ってきた櫂に、ジュンはにやりと微笑む。
「さてね。貴重な仲間には違いないかな」
「仲間か。お前が満足しているようには見えないがな」
「悪くないよ?慕われるっていうのは」
いつぞやの独り言を棚に上げて、ジュンはそう言った。
あのときは、対等に言い合える相手のいる櫂が羨ましかった。櫂にとっても、相当貴重な相手には違いないだろう。
しかし今は、そのバランスさえ狂っているらしい。
「つまり君が荒れてるのは……守りたい人を守れる気がしないからか」
「……くだらん」
やるならやるぞと、懲りずに櫂がファーストヴァンガードをセットする。
仕方ない奴だと、ジュンもまたファーストヴァンガードを伏せた。
「スタンドアップ、ザ・ヴァンガード」
「スタンドアップ、ヴァンガード」
ほとんど往復運動になっているけれど、たいして関わったことがあるわけでもない以上、これを挟まなければ会話は成立しそうになかった。
「僕がこんなところにいるから、彼らがまともになれない、なんて思うのは筋違いだと思うんだよね」
「……ターンエンド」
「あれ、手札事故?」
「お前のターンだ」
「彼らの人生は彼らの人生だ。僕のものにはできない。ここにいることを選んでいるのも、彼らの意志。……《誘惑のサキュバス》にライド。ソウルチャージ。ヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
「だけど……ま、誘ったのはこっちだし?責任は感じちゃうよねえ。せめてここにいることを……いたことを後悔しないでほしい、くらいにはさ。ターンエンド」
「俺のターン。《鎧の化身 バー》にライド。敵ヴァンガードにアタック。……いい加減、その鬱陶しい語りをやめろ」
「《冥界のパペットマスター》でガード。僕は彼よりは君に似てるよ。分かってるだろう」
「ターンエンド」
「《退廃のサキュバス》にライド。《ドリーン・ザ・スラスター》をコール。だからこれは、傷の舐め合いみたいなもんさ」
「……だったら、俺がそれをどれだけ気に入らないか分かるはずだろう」
「ああ、そうだね。認めちゃったね?《誘惑のサキュバス》をコール。二枚ソウルチャージ。ドリーンはパワーアップ。《囚われの堕天使 サラエル》をコール。ソウルブラスト、拘束解除」
ファイトは邪魔になっていない。というより、櫂の心理状態を把握するなら、むしろ便利なぐらいだった。
動揺すれば戦術どころか、カードの引きまで悪くなる。
「……罪悪感に囚われて動けなくなるくらいなら、そんなものはここへ捨てて行きなよ。この裏ファイトでそんなものを背負うのは、ルール違反だ」
「裏ファイトはルール無用なんじゃなかったのか?」
「ルール無用ってルールなのさ」
「屁理屈だ」
「まったくだ。それにうんざりしてこんなことしてみたけど、結局逃れられやしない。君に会ってよく分かったよ」
「……何がだ」
「表も裏も、たいして変わらないってことがさ。ドリーンのブースト、サラエルで敵ヴァンガードをアタック」
「……ノーガード」
「頑張りすぎじゃない?」
「……っ」
「あ、泣いた」
「うるさい黙れ……っ」
「はいはい。《退廃のサキュバス》でヴァンガードを攻撃。……トリガーチェック」
「……っおい待て」
「ガード宣言はお早目に。クリティカルゲット、《退廃のサキュバス》にクリティカルプラス1。はいダメージ2ね」
「……ヒールトリガー……!」
「これはまた」
「……まだ勝負は……っ決まっていないようだな……」
「いい根性してるねぇ……同情するよ、ヒーローは辛いね。ハンカチいる?」
「要らん……っ」
* * *
それから数日、三和がコーリンを連れて来るまで、櫂は裏ファイター達をなぎ倒しまくった。
櫂が吹っ切れて帰っていったのを眺めて、ジュンは心底ほっとしたという。
+++
44話に釈然としないながらも44話を念頭に置いて書いたこの話は釈然とするのに結構役に立った気がします。釈然としないと思いながらも櫂くんに「要らん……っ」って言わせられたのが個人的には自分頑張った!な感じで(笑)
まぁ、実際には罪悪感より悔しくて暴れてたみたいですが(笑)櫂くん強いわぁ…。
追伸:ジュン主役でまさかの続編ができました!「さよならリミナリティ」
「……ん?」
普段たむろっている舎弟達とは違う顔を見つけて、ジュンは顔を上げた。
知らない顔というわけではない。しかし、二度見るとも思っていなかった顔だった。
「櫂」
「誰でもいい、俺の相手になれ」
「なんだてめぇ!?上等だ!今度こそ俺がコテンパンに――」
「やめておけ」
いきり立つ銀銅を抑えて、ジュンが歩み出る。
明らかに険のある今の櫂の相手を、彼らにさせたくなかった。
「スタンドアップ、ザ・ヴァンガード!」
「スタンドアップ、ヴァンガード」
* * *
「ライド、ザ・ヴァンガード、《アンバー・ドラゴン“蝕”(イクリプス)》!!」
「《デーモンイーター》にライド。ヴァンガードにアタック」
櫂の苛々とした空気とは対照的に、ジュンは至って淡々としたファイトに徹する。
「《ドラゴンモンク ゲンジョウ》でガード!」
ジュンのツインドライブチェックだが、トリガーは出なかった。
しかしその結果にも関わらず、ジュンは冷静に櫂を分析する。
「荒れてるねぇ」
「うるさい」
「いやーだって、今のガードはミスだろう。僕のクリティカルトリガー、全部出ちゃってるの見えてるよね?10000シールドは要らないんじゃないかなぁ」
いつもより詰めが甘いのを指摘されて、櫂が黙り込む。
ファイトしたのはたった一度だが、お互いにだいたいの実力は見抜いていた。結果はジュンの敗北でも、その程度には拮抗していたのだ。
何度かファイトを重ねながら、ジュンは櫂に語りかける。
「で、何があったんだい」
「さぁな」
「しらばっくれるの?誰にも言えないからこんなとこに来てるんだろうに」
「………」
なおも櫂は口を割らず、ファイトに関する用語だけが二人の間を行き来する。
「その様子じゃ、あの彼にも言えてないんだろう。よっぽどだね」
「なんのことだ」
「《エーデル・ローゼ》にライド。カウンターブラストでパワープラス5000、クリティカルプラス1」
答える前に、ジュンは自らのヴァンガードを強化する。
抱える感情のあれやこれや、プライドと呼ばれたりもする大切な何かを、こんなものに託す人間はたいていが不器用だ。自分を含めて。
「なんで僕が、君の喧嘩を買ったと思う?君みたいな奴の見境ない八つ当たりの的にはさせたくなかったんだよ、彼らを」
ジュンが横目で見やった先には、離れた場所でこちらの様子をうかがう銀銅達がいる。しかしジュンは、櫂とのやりとりを彼らに聞かせるつもりは無かった。
「バリィでガード」
「あー、また持ってたか」
完全防御の前に、カウンターブラストは不発に終わる。
とはいえ、使わせた分は得をしているのがファイトの基本だった。少なくとも、次の攻撃を防ぐには別のカードが必要になるのだから。攻撃と防御の配分、フィールドと手札の配分、開かれたトリガー枚数のカウント。カードが足りるか足りないか、無駄になったかならないかは、決着がつくまで分からない。
「まぁいいけどさ……《退廃のサキュバス》でアタック」
「ノーガード」
普段より乱れた戦術ではあっても、さすがに弱くはない。それが彼の弱点なのだろうけれど。
それから軽く三戦はした。勝敗は互いの名誉のために黙秘するとしよう。
「そろそろ飽きない?」
「飽きたんなら他の奴と交替すればいいだろう」
「僕の話聞いてた?」
何故櫂の相手を買って出たのか、理由はもう説明しただろうに。
そんなニュアンスの言葉に、櫂が問い返した。
「……そこまで価値のある相手か」
やっと誘いに乗ってきた櫂に、ジュンはにやりと微笑む。
「さてね。貴重な仲間には違いないかな」
「仲間か。お前が満足しているようには見えないがな」
「悪くないよ?慕われるっていうのは」
いつぞやの独り言を棚に上げて、ジュンはそう言った。
あのときは、対等に言い合える相手のいる櫂が羨ましかった。櫂にとっても、相当貴重な相手には違いないだろう。
しかし今は、そのバランスさえ狂っているらしい。
「つまり君が荒れてるのは……守りたい人を守れる気がしないからか」
「……くだらん」
やるならやるぞと、懲りずに櫂がファーストヴァンガードをセットする。
仕方ない奴だと、ジュンもまたファーストヴァンガードを伏せた。
「スタンドアップ、ザ・ヴァンガード」
「スタンドアップ、ヴァンガード」
ほとんど往復運動になっているけれど、たいして関わったことがあるわけでもない以上、これを挟まなければ会話は成立しそうになかった。
「僕がこんなところにいるから、彼らがまともになれない、なんて思うのは筋違いだと思うんだよね」
「……ターンエンド」
「あれ、手札事故?」
「お前のターンだ」
「彼らの人生は彼らの人生だ。僕のものにはできない。ここにいることを選んでいるのも、彼らの意志。……《誘惑のサキュバス》にライド。ソウルチャージ。ヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
「だけど……ま、誘ったのはこっちだし?責任は感じちゃうよねえ。せめてここにいることを……いたことを後悔しないでほしい、くらいにはさ。ターンエンド」
「俺のターン。《鎧の化身 バー》にライド。敵ヴァンガードにアタック。……いい加減、その鬱陶しい語りをやめろ」
「《冥界のパペットマスター》でガード。僕は彼よりは君に似てるよ。分かってるだろう」
「ターンエンド」
「《退廃のサキュバス》にライド。《ドリーン・ザ・スラスター》をコール。だからこれは、傷の舐め合いみたいなもんさ」
「……だったら、俺がそれをどれだけ気に入らないか分かるはずだろう」
「ああ、そうだね。認めちゃったね?《誘惑のサキュバス》をコール。二枚ソウルチャージ。ドリーンはパワーアップ。《囚われの堕天使 サラエル》をコール。ソウルブラスト、拘束解除」
ファイトは邪魔になっていない。というより、櫂の心理状態を把握するなら、むしろ便利なぐらいだった。
動揺すれば戦術どころか、カードの引きまで悪くなる。
「……罪悪感に囚われて動けなくなるくらいなら、そんなものはここへ捨てて行きなよ。この裏ファイトでそんなものを背負うのは、ルール違反だ」
「裏ファイトはルール無用なんじゃなかったのか?」
「ルール無用ってルールなのさ」
「屁理屈だ」
「まったくだ。それにうんざりしてこんなことしてみたけど、結局逃れられやしない。君に会ってよく分かったよ」
「……何がだ」
「表も裏も、たいして変わらないってことがさ。ドリーンのブースト、サラエルで敵ヴァンガードをアタック」
「……ノーガード」
「頑張りすぎじゃない?」
「……っ」
「あ、泣いた」
「うるさい黙れ……っ」
「はいはい。《退廃のサキュバス》でヴァンガードを攻撃。……トリガーチェック」
「……っおい待て」
「ガード宣言はお早目に。クリティカルゲット、《退廃のサキュバス》にクリティカルプラス1。はいダメージ2ね」
「……ヒールトリガー……!」
「これはまた」
「……まだ勝負は……っ決まっていないようだな……」
「いい根性してるねぇ……同情するよ、ヒーローは辛いね。ハンカチいる?」
「要らん……っ」
* * *
それから数日、三和がコーリンを連れて来るまで、櫂は裏ファイター達をなぎ倒しまくった。
櫂が吹っ切れて帰っていったのを眺めて、ジュンは心底ほっとしたという。
+++
44話に釈然としないながらも44話を念頭に置いて書いたこの話は釈然とするのに結構役に立った気がします。釈然としないと思いながらも櫂くんに「要らん……っ」って言わせられたのが個人的には自分頑張った!な感じで(笑)
まぁ、実際には罪悪感より悔しくて暴れてたみたいですが(笑)櫂くん強いわぁ…。
追伸:ジュン主役でまさかの続編ができました!「さよならリミナリティ」
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