リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
英語版で序盤見直したら書いておきたくなった50話後イメージの一人称SS。アイチ→←櫂→レン?言ってることは「もう少しだけGood-bye」にプラスアルファって感じです。
3月後半から暫くネット落ち気味になるかも。
3月後半から暫くネット落ち気味になるかも。
「――違う!違うんだ!!全部PSYクオリアのお陰なんだ。この力がないと、僕は…」
「本当にそうなのか」
「っ……」
「その力を手に入れる前から、お前は、俺と戦いたいと望んでいたのではなかったのか。――思い出せアイチ、お前が本当にやりたかったファイトを」
「僕が、本当にやりたかったファイト……」
櫂くんに説得してもらって、僕はやっと、櫂くんと本当にやりたかったファイトのイメージを思い出した。
強くなれれば櫂くんと戦える、そう思っていたけれど、戦えるならどんなファイトでもいいわけじゃなかった、そんなことも分からなかった。
「受け取れ、お前のデッキだ」
櫂くんから差し出されたのは、忘れていた僕自身のイメージが――大切な夢が詰まったデッキ。
ずっと、振り向いてくれない背中を追いかけていた。こっちを見てくれないことが悲しかった。
だけどそうじゃなかったんだと、このファイトで初めて知った。
櫂くんは僕のことを、僕よりよく知っていた。僕の目指してるイメージ、そこへたどり着く方法。近道なんてない。だけど僕が諦めないなら、君は未来で待っててくれる。
櫂くんが守ってくれた僕の夢を、僕はぎゅっと抱きしめた。
「……うん」
櫂くん、やっぱり櫂くんは、僕に道を示してくれるよ。
君の言ったことは、やっぱりウソだったね。櫂くんは、自分のために他人を利用するような人じゃない。今なら、そう言った僕に君は頷いてくれるだろうか。
でももう胸が苦しくて、ありがとうも言えないんだ――
* * *
その日櫂くんは、家に帰る僕を玄関まで送ってくれた。
何を話すでもなく、無言だったけど。
一緒にいられるのは嬉しかった。
「えっと、送ってくれてありがとう、櫂くん」
本当は他にもありがとうを言いたいけれど、大切すぎて言えないから、せめてこれくらい。
そんなつもりって言った言葉に、櫂くんはなんだか――信じられないけれど――名残惜しいような、そんな顔をした。
「……少しだけ、いいか」
「え?」
なんのことだか分からないでいると、櫂くんは僕を抱きしめた。
「……っ」
かけがえないものを守るような。大事なものにすがるような。
優しくて、寂しくて、あったかくて、切なくて。
(……櫂くん……?)
しばらくして、櫂くんはそっと僕を解放した。
見上げた顔には、困ったような微苦笑が浮かんでいる。
なんだか心配で見つめると、櫂くんは分かっているというように僕の頭をなでた。
「今日はゆっくり休め、アイチ」
「うん」
櫂くんが僕のことをいたわってくれるのが嬉しかった。
「か、櫂くんも」
続けてそう返すと、櫂くんは少し驚いたような顔をして、それからやっぱり曖昧に笑った。
「ああ」
僕が家の中に入ってドアを閉じるまで、櫂くんはずっと見守ってくれていた。
* * *
本当はもう少しだけ、アイチと一緒にいたかった。
このまま時間が止まればいい、そういう気分が少しもなかったとは言えない。
けどそれは、もうやめると決めたんだ。
(アイチに甘えるのはここまでだ)
もうアイチに逃げるわけにはいかない。
そのせいで、アイチはアイチのやりたかったファイトを見失った。
ただ強くなりたいだけ、強い相手と戦いたいだけ。自分を誤魔化したままそう嘯いていた俺に、必死で追いつこうとして。
最初から知っていたんだ、自分が本当はどんなファイトがしたいのか。
ただ弱くて、できないから逃げ出して、それを認められないまま強さを求めた。
俺が本当にほしかったのは、強敵から目をそらさない、遠い夢に挑戦するアイチの勇気だった。
穏やかだった頃のレンを、楽しかったあの頃を取り戻すためのファイトがしたい。
俺はもう逃げない。
自分自身の願いから。
PSYクオリアの高みから。
今のレンと向き合うことから。
今度こそ決着をつけよう、レン。
fin.
(100の励ます言葉よりも がんばる仲間が嬉しかったよ/泣き虫TREASURES)
+++
「櫂くんはそんな人じゃない」「お前の勝手なイメージを押し付けるな」は結局どっちが正しいのかって言ったら、確かに昔の櫂くんはアイチのためにカード渡したからアイチは正しいけど、このセリフを言った後、ショップ大会申し込みからの櫂くんはわりと素でアイチを利用してた(レンから目をそらすための盾にしてた)ので櫂くんもある意味正しくて、でもそのせいで歪んでいったアイチを見て櫂くんがどう思ったかというと「そんなことしちゃいけなかった」だったわけで、やっぱり根本的に「そんな人じゃない」んですよね。
櫂くんは他人を利用できるような人じゃないけど、だからこそアイチに一定以上近づけないし、弱者を切り捨てるレンを絶対に許せないし一緒にいられないってのが切ない。
この場合の「利用」っていうのは「自分の目的のために、他者に本人の意志・目的に反する行動をとらせる(もっと簡単に言うと“後悔させる”)」というような意味なので、三和くんが「櫂のために」やってる事を「櫂(自分)のために」「利用」したのはカウントされません(笑)
屁理屈なんだけど、櫂くんは多分屁理屈なのを分かってるし、三和くんはそれを「貸し一つ」で許すっていうのが燃える。なにげにあれは櫂くんが守られてる事実を受け入れるきっかけだったのかもしれない。三和くんが屁理屈で甘える自分を許してくれたから、櫂くんの心の扉はあのときまた少し開いたんじゃないかなぁとか。
「本当にそうなのか」
「っ……」
「その力を手に入れる前から、お前は、俺と戦いたいと望んでいたのではなかったのか。――思い出せアイチ、お前が本当にやりたかったファイトを」
「僕が、本当にやりたかったファイト……」
櫂くんに説得してもらって、僕はやっと、櫂くんと本当にやりたかったファイトのイメージを思い出した。
強くなれれば櫂くんと戦える、そう思っていたけれど、戦えるならどんなファイトでもいいわけじゃなかった、そんなことも分からなかった。
「受け取れ、お前のデッキだ」
櫂くんから差し出されたのは、忘れていた僕自身のイメージが――大切な夢が詰まったデッキ。
ずっと、振り向いてくれない背中を追いかけていた。こっちを見てくれないことが悲しかった。
だけどそうじゃなかったんだと、このファイトで初めて知った。
櫂くんは僕のことを、僕よりよく知っていた。僕の目指してるイメージ、そこへたどり着く方法。近道なんてない。だけど僕が諦めないなら、君は未来で待っててくれる。
櫂くんが守ってくれた僕の夢を、僕はぎゅっと抱きしめた。
「……うん」
櫂くん、やっぱり櫂くんは、僕に道を示してくれるよ。
君の言ったことは、やっぱりウソだったね。櫂くんは、自分のために他人を利用するような人じゃない。今なら、そう言った僕に君は頷いてくれるだろうか。
でももう胸が苦しくて、ありがとうも言えないんだ――
* * *
その日櫂くんは、家に帰る僕を玄関まで送ってくれた。
何を話すでもなく、無言だったけど。
一緒にいられるのは嬉しかった。
「えっと、送ってくれてありがとう、櫂くん」
本当は他にもありがとうを言いたいけれど、大切すぎて言えないから、せめてこれくらい。
そんなつもりって言った言葉に、櫂くんはなんだか――信じられないけれど――名残惜しいような、そんな顔をした。
「……少しだけ、いいか」
「え?」
なんのことだか分からないでいると、櫂くんは僕を抱きしめた。
「……っ」
かけがえないものを守るような。大事なものにすがるような。
優しくて、寂しくて、あったかくて、切なくて。
(……櫂くん……?)
しばらくして、櫂くんはそっと僕を解放した。
見上げた顔には、困ったような微苦笑が浮かんでいる。
なんだか心配で見つめると、櫂くんは分かっているというように僕の頭をなでた。
「今日はゆっくり休め、アイチ」
「うん」
櫂くんが僕のことをいたわってくれるのが嬉しかった。
「か、櫂くんも」
続けてそう返すと、櫂くんは少し驚いたような顔をして、それからやっぱり曖昧に笑った。
「ああ」
僕が家の中に入ってドアを閉じるまで、櫂くんはずっと見守ってくれていた。
* * *
本当はもう少しだけ、アイチと一緒にいたかった。
このまま時間が止まればいい、そういう気分が少しもなかったとは言えない。
けどそれは、もうやめると決めたんだ。
(アイチに甘えるのはここまでだ)
もうアイチに逃げるわけにはいかない。
そのせいで、アイチはアイチのやりたかったファイトを見失った。
ただ強くなりたいだけ、強い相手と戦いたいだけ。自分を誤魔化したままそう嘯いていた俺に、必死で追いつこうとして。
最初から知っていたんだ、自分が本当はどんなファイトがしたいのか。
ただ弱くて、できないから逃げ出して、それを認められないまま強さを求めた。
俺が本当にほしかったのは、強敵から目をそらさない、遠い夢に挑戦するアイチの勇気だった。
穏やかだった頃のレンを、楽しかったあの頃を取り戻すためのファイトがしたい。
俺はもう逃げない。
自分自身の願いから。
PSYクオリアの高みから。
今のレンと向き合うことから。
今度こそ決着をつけよう、レン。
fin.
(100の励ます言葉よりも がんばる仲間が嬉しかったよ/泣き虫TREASURES)
+++
「櫂くんはそんな人じゃない」「お前の勝手なイメージを押し付けるな」は結局どっちが正しいのかって言ったら、確かに昔の櫂くんはアイチのためにカード渡したからアイチは正しいけど、このセリフを言った後、ショップ大会申し込みからの櫂くんはわりと素でアイチを利用してた(レンから目をそらすための盾にしてた)ので櫂くんもある意味正しくて、でもそのせいで歪んでいったアイチを見て櫂くんがどう思ったかというと「そんなことしちゃいけなかった」だったわけで、やっぱり根本的に「そんな人じゃない」んですよね。
櫂くんは他人を利用できるような人じゃないけど、だからこそアイチに一定以上近づけないし、弱者を切り捨てるレンを絶対に許せないし一緒にいられないってのが切ない。
この場合の「利用」っていうのは「自分の目的のために、他者に本人の意志・目的に反する行動をとらせる(もっと簡単に言うと“後悔させる”)」というような意味なので、三和くんが「櫂のために」やってる事を「櫂(自分)のために」「利用」したのはカウントされません(笑)
屁理屈なんだけど、櫂くんは多分屁理屈なのを分かってるし、三和くんはそれを「貸し一つ」で許すっていうのが燃える。なにげにあれは櫂くんが守られてる事実を受け入れるきっかけだったのかもしれない。三和くんが屁理屈で甘える自分を許してくれたから、櫂くんの心の扉はあのときまた少し開いたんじゃないかなぁとか。
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