失恋―friendship（櫂→三和）

親愛書いててなんか違和感あるなぁと思って続編的に櫂サイドを考えたらこうなった。
私の中の恋愛と友情のイメージに愕然とした（笑）
というわけで、「親愛―friendship」の続きです。短め。

　失恋―friendship

　誘われて行った三和の家で、結局それらしいことはしなかった。
　三和も当然気づいていただろう。誘いに乗った時点で、そんな気は失せていたことに。
「…結構、本気だったんだがな」
　苛立ち任せの勢いだったのは事実だけれど、三和に口づけた感情が嘘だとは思わない。
　ただ―
“分かってんのか？それは、お前が俺に借りを作ることだぜ”
　あの言葉で、三和はこれ以上ないほどはっきりと、それを拒絶したのだ。
　俺はお前のものにはならない、と。
　それは多分、俺のものになるな、という意味でもあったのだろう。
「…そうだな。そういうのは、俺には似合わないな…」
　支配も征服もされないし、しない。一人と一人でいようという、優しすぎる拒絶。―“らしくない”、言葉にはしないまま、三和は櫂にそう告げたのだ。
　穏やかな感傷は、不思議と心地よかった。

　fin.



何故だろう…結局一線越えてないはずなのに、下手に越えるよりEROい気がするのは…。
孤高のヴァンガードファイター萌え。
…に、諦めきれずにBL萌え足すから変なことになるんだな。櫂くん三和くんまじごめん！