リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
帰り道の櫂と三和の会話と、櫂のモノローグ櫂アイ風味。
他ジャンル引きずり過ぎでごめんなさいvvv
追記:櫂アイ風味が亮十すぎたので、別バージョン足してみた。
■あとはよろしく
「しっかしお前、ほんとアイチに手厳しいよなぁ」
うるさい、とか何とか返ってくるかと思っていたが、返事は意外なものだった。
「あの程度で挫ける奴に、ヴァンガードファイターは向いてない」
思ったよりもアイチに肩入れしたセリフだった。単に素直になれないだけかと思っていたが、どうもそうではないらしい。
「アイチのためってことか?」
「そこまで親切じゃない」
そっけなく櫂は答えた。
離れていた間に何があったのかは分からないが、今の櫂は、根本的には孤独にヴァンガードファイトをしているように見える。明らかに変わってしまったそのスタイルに、ひょっとして櫂自身、葛藤を覚えたりするのだろうか。
戦う価値のある強い相手を探すのは、何のためなのだろう。
「それに…」
勝手に思考を巡らしている三和を気にした風でもなく、櫂が言った。
「どうせ、言い過ぎたらお前がフォローするだろ」
一瞬、言われた意味が分からなかった。
適当な言葉を補ってみる。
(…お前がフォローする(から厳しく当たったっていい)だろ?)
「…ぅへっ!?」
理解した瞬間、裏返った声が出て足が止まった。
数歩先で、それに気付いて振り向いた櫂が、こちらをじっと見つめて、おかしそうに笑った。
「なんて顔してるんだ、バカ」
まさかそんな余裕を見せられるとは思わず、三和が顔が熱くなるのを感じながら言った。
「お前が柄でもないこと言うからだろ!?」
「生憎だな、そこまで突っ張ってない」
「なら俺のフォローとか当てにすんなよ!」
「それくらいには突っ張ってるな」
「いや意味わかんねぇし!」
「簡単だろ?お前がいれば問題ないってことだ」
「~~~っ!」
ああ言えばこう言う、こんな恥ずかしいことを連打するような奴だったろうか。
いや、昔の櫂なら言うかもしれない。
ファイト中にだって、確かに相手には冷たいけれど、櫂自身は結構生き生きと闘っているのだ。すっかり変わってしまったと思うのは間違いで、そんな風に、残っている部分があるのだとしたら。
「あー…ったっく、分かった、分かりましたよ!」
大股で歩いて、櫂の隣に並んだ。
このポジションに、いないわけにはいかないだろう。
「当分、お前の相方やっててやるよ」
「ああ、よろしく」
勝手に隣にいるつもりだったけれど、意外に頼られていると知った、少し誇らしい帰り道だった。
fin.
うっかり普通にかっこいい(?)櫂を書いてしまった…。
「なんて顔してるんだ、バカ」は、自分しか思いつかない自信がある(…)(っていうかコルダの柚木が憑依してるよね…)
自分櫂くん好きすぎる(笑)
■未来の足音
アイチが、今のところ着々と力をつけているのは確かだろう。
けれどそれは、まだ始めたばかりだからこその順調さだとも言える。
だから、まだ。
(…まだ、イメージできないな。俺と…互角に戦うお前の姿は)
それでも、いつかその日はやってくるのかもしれない。それを否定する要素はどこにもない。
そのとき自分は、嬉しいだろうか?誇らしいだろうか?
それとも―
(…焦り、嫉妬、恐怖、悔しさ、惨めさ、憎しみ…)
数え上げればきりがない、競い合う者たちの内に芽生える負の感情。
それを自分がアイチに覚えない保証なんて、どこにも無いのに。
(それでも、お前は―)
きっと、まっすぐに目指してくるのだろう、この険しい道を。
自分に追いついてきたアイチを見たとき、何を思うかは分からない。
けれどその未来に、出会ってみたい気はするのだ。
―だから。
「俺も、立ち止まる気は無いからな、アイチ」
来るかもしれない運命の日に、そのまっすぐな瞳に、恥じない自分でいたいから。
fin.
懺悔:櫂くんとアイチに亮と十代を重ね過ぎですみません。
追記:重ね過ぎたと思ったので、違うバージョン書いてみた↓
■Lost image
アイチが、今のところ着々と力をつけているのは確かだろう。
けれどそれは、始めたばかりだからこその順調さだとも言える。
だからまだ―
(…まだ、イメージできないな。俺と…互角に戦うお前の姿は)
そんなシミュレーションをしている自分に辟易しながら、櫂はため息をついた。
「…憧れの人を追いかけて―なんて、そんなにいいもんじゃないぜ?アイチ…」
近づけば近づくほど、それがただの人間だったことに気づいて幻滅する。
それなのに、その人間を目指した過去は、そんな風になりたいと願った自分に、呪いのように刻まれていて。
その人間に抱いていた幻想ごと、自分の未来まで見えなくなる。
まだ、そんな絶望を知らなかったあの頃、何も知らないかつての自分は―今はもう、アイチのイメージの中だけにいる、仮初のヒーローだとしか、思えなくて。
(それでも、あんな思い出だけを信じて、今の俺を否定するお前は…)
きっと、まっすぐに目指してくるのだろう、この険しい道を。
その瞳が失望に曇る様は見たくない。
失望されたくない―失望させたくない、そのどちらなのかは、分からないけれど。
「俺みたいにはなるな、アイチ」
闇の中吐き出したそれは、誰にも言えない櫂の本心だった。
fin.
ヴァンガードのテーマ的には、こういう理由かなぁと。
あと、「ライド・ザ・ヴァンガード!」って言うのが、櫂くんも憧れの誰かさんを真似していい始めたんだったら可愛いなと(笑)
うん、だから母と離婚した父親がだな…(妄想)
「しっかしお前、ほんとアイチに手厳しいよなぁ」
うるさい、とか何とか返ってくるかと思っていたが、返事は意外なものだった。
「あの程度で挫ける奴に、ヴァンガードファイターは向いてない」
思ったよりもアイチに肩入れしたセリフだった。単に素直になれないだけかと思っていたが、どうもそうではないらしい。
「アイチのためってことか?」
「そこまで親切じゃない」
そっけなく櫂は答えた。
離れていた間に何があったのかは分からないが、今の櫂は、根本的には孤独にヴァンガードファイトをしているように見える。明らかに変わってしまったそのスタイルに、ひょっとして櫂自身、葛藤を覚えたりするのだろうか。
戦う価値のある強い相手を探すのは、何のためなのだろう。
「それに…」
勝手に思考を巡らしている三和を気にした風でもなく、櫂が言った。
「どうせ、言い過ぎたらお前がフォローするだろ」
一瞬、言われた意味が分からなかった。
適当な言葉を補ってみる。
(…お前がフォローする(から厳しく当たったっていい)だろ?)
「…ぅへっ!?」
理解した瞬間、裏返った声が出て足が止まった。
数歩先で、それに気付いて振り向いた櫂が、こちらをじっと見つめて、おかしそうに笑った。
「なんて顔してるんだ、バカ」
まさかそんな余裕を見せられるとは思わず、三和が顔が熱くなるのを感じながら言った。
「お前が柄でもないこと言うからだろ!?」
「生憎だな、そこまで突っ張ってない」
「なら俺のフォローとか当てにすんなよ!」
「それくらいには突っ張ってるな」
「いや意味わかんねぇし!」
「簡単だろ?お前がいれば問題ないってことだ」
「~~~っ!」
ああ言えばこう言う、こんな恥ずかしいことを連打するような奴だったろうか。
いや、昔の櫂なら言うかもしれない。
ファイト中にだって、確かに相手には冷たいけれど、櫂自身は結構生き生きと闘っているのだ。すっかり変わってしまったと思うのは間違いで、そんな風に、残っている部分があるのだとしたら。
「あー…ったっく、分かった、分かりましたよ!」
大股で歩いて、櫂の隣に並んだ。
このポジションに、いないわけにはいかないだろう。
「当分、お前の相方やっててやるよ」
「ああ、よろしく」
勝手に隣にいるつもりだったけれど、意外に頼られていると知った、少し誇らしい帰り道だった。
fin.
うっかり普通にかっこいい(?)櫂を書いてしまった…。
「なんて顔してるんだ、バカ」は、自分しか思いつかない自信がある(…)(っていうかコルダの柚木が憑依してるよね…)
自分櫂くん好きすぎる(笑)
■未来の足音
アイチが、今のところ着々と力をつけているのは確かだろう。
けれどそれは、まだ始めたばかりだからこその順調さだとも言える。
だから、まだ。
(…まだ、イメージできないな。俺と…互角に戦うお前の姿は)
それでも、いつかその日はやってくるのかもしれない。それを否定する要素はどこにもない。
そのとき自分は、嬉しいだろうか?誇らしいだろうか?
それとも―
(…焦り、嫉妬、恐怖、悔しさ、惨めさ、憎しみ…)
数え上げればきりがない、競い合う者たちの内に芽生える負の感情。
それを自分がアイチに覚えない保証なんて、どこにも無いのに。
(それでも、お前は―)
きっと、まっすぐに目指してくるのだろう、この険しい道を。
自分に追いついてきたアイチを見たとき、何を思うかは分からない。
けれどその未来に、出会ってみたい気はするのだ。
―だから。
「俺も、立ち止まる気は無いからな、アイチ」
来るかもしれない運命の日に、そのまっすぐな瞳に、恥じない自分でいたいから。
fin.
懺悔:櫂くんとアイチに亮と十代を重ね過ぎですみません。
追記:重ね過ぎたと思ったので、違うバージョン書いてみた↓
■Lost image
アイチが、今のところ着々と力をつけているのは確かだろう。
けれどそれは、始めたばかりだからこその順調さだとも言える。
だからまだ―
(…まだ、イメージできないな。俺と…互角に戦うお前の姿は)
そんなシミュレーションをしている自分に辟易しながら、櫂はため息をついた。
「…憧れの人を追いかけて―なんて、そんなにいいもんじゃないぜ?アイチ…」
近づけば近づくほど、それがただの人間だったことに気づいて幻滅する。
それなのに、その人間を目指した過去は、そんな風になりたいと願った自分に、呪いのように刻まれていて。
その人間に抱いていた幻想ごと、自分の未来まで見えなくなる。
まだ、そんな絶望を知らなかったあの頃、何も知らないかつての自分は―今はもう、アイチのイメージの中だけにいる、仮初のヒーローだとしか、思えなくて。
(それでも、あんな思い出だけを信じて、今の俺を否定するお前は…)
きっと、まっすぐに目指してくるのだろう、この険しい道を。
その瞳が失望に曇る様は見たくない。
失望されたくない―失望させたくない、そのどちらなのかは、分からないけれど。
「俺みたいにはなるな、アイチ」
闇の中吐き出したそれは、誰にも言えない櫂の本心だった。
fin.
ヴァンガードのテーマ的には、こういう理由かなぁと。
あと、「ライド・ザ・ヴァンガード!」って言うのが、櫂くんも憧れの誰かさんを真似していい始めたんだったら可愛いなと(笑)
うん、だから母と離婚した父親がだな…(妄想)
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pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)
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