リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
「ようアイチ、何してんだ?」がどこへ行ったのか考えたら、亮十に影響されまくった「櫂くんがアイチの将来に脅威を覚えている説」がまた頭もたげてきたっていう。2話後です。
■IMAGE FIGHT!!
「かーい、今日もカードキャピタル行くだろ?」
放課後、そう言って声をかけてきた三和に、櫂は頷いた。
「ああ」
「いやぁ昨日は大番狂わせだったなぁ、初めてファイトする奴に櫂が負けるなんて」
昨日のカードキャピタルで、櫂は四年ぶりに再会したアイチにヴァンガードファイトを挑まれて、負けた。初心者のアイチのためにルール説明をしながらのファイトだったとはいえ、負けたことには違いない。
「………」
答えない櫂に、三和はニヤニヤしながら言った。
「なーんだ、結構気にしてんのか?」
「そんなんじゃない」
「ははっ、無理すんなって。負けりゃ誰だって悔しいもんだしな。相手が初心者ならなおさらだろ」
「…そうかもな」
軽く笑い飛ばす三和に合わせるように、櫂は微妙な間の後で返した。
* * *
「…っ櫂くん!」
「ようアイチ、何してたんだ?」
カードキャピタルで櫂(と三和)を出迎えたアイチに、櫂は頬笑みさえ浮かべてそう声をかけた。
「おお、昨日の!」
「あ、あの、実はね…!」
「ははっ、みなまで言うなって。今日は俺が相手してやろーか?」
三和はそう言ったものの、結局アイチは遅れて来た森川達とヴァンガードファイトをすることになった。せっかくだから今日は中学生同士でやればいいんじゃないかと勧めたのは、他でもない三和自身だ。
その一つ奥のテーブルで、櫂と三和がファイトを始めたのだが。
しばらくして、三和は櫂に異変を感じた。
「…おい櫂、なんかお前、機嫌悪くなってねぇか?」
「俺はこれが普通だ」
「そうかぁ?」
「…お前のターンだぞ、三和」
「おっと、わりーわりー、《ドラゴンナイト ネハーレン》にライド!」
ヴァンガードにカードを重ねつつ櫂を見やると、櫂は後ろのアイチ達のファイトを気にしているようだった。
「アイチに雪辱戦でもしたかったのか?」
「別に。昨日の今日で、同じ奴と闘っても意味無いだろ」
「だよなぁ。ま、この調子ならあいつら仲良くなれそうだし、良かったじゃねーの」
「…フン」
「よっし、ヴァンガードで《ワイバーンストライク テージャス》を攻撃!」
「ノーガードだ」
* * *
「だーっ負けた!くっそー…」
「なまってんな、三和」
その言い草に、三和が喚いた。
「やっぱお前機嫌悪いだろ!昨日の親切な櫂帰ってこーい!」
「だから、これが普通だ。…昨日がおかしかったんだ」
「まぁ珍しいなーとは思ったけど?今日だって最初はアイチにノリノリで声かけたくせに…」
ぶつくさと言いながらカードを片づける三和を尻目に、ぼそりと、櫂が呟いた。
「………アイツは、強くなるだろうな」
「…ん?なんか言ったか?」
「別に」
その日以来、櫂は暫くカードキャピタルに姿を見せなかった。
* * *
アイチに負けた、それが実力差かと聞かれたら、櫂は迷わずノーと答えるだろう。ただ同時に、それならまぐれかと聞かれたら、迷った末に、それにもまたノーと答えるのかもしれない。
アイチが櫂に向ける、純粋すぎる尊敬と感謝を、櫂は拒絶しきれなかった。
「僕はイメージする。この闘いを。僕のブラスター・ブレードが、櫂くんを倒す姿を!」
あの一瞬、櫂の目には、アイチにブラスター・ブレードがダブって見えた。アイチの見せた気迫に、確かに櫂は圧されたのだ。
アイチの中で、アイチにブラスター・ブレードを与えた時の櫂の輝きは、櫂がどんなに否定しようと、決して揺らぐことは無かった。アイチにとって目の前で戦っている櫂は、四年前と少しも変わらない、ヴァンガードが大好きな優しい少年だった。
そのイメージに、櫂は負けたのだ。アイチが創りだしたはずの「優しい櫂」のイメージは、現実の櫂さえ呑み込んでしまった。
森川達がアイチの相手をする気になったのも、多分、そういうことなのだ。アイチにのイメージにはもう、現実の方を変えていく程の力がある。
そして櫂は―その力に屈したことが、とてつもなく悔しかった。
(情けねぇ…)
もっと強くなりたい。
アイチとの再会は、櫂の中で燻っていた闘志を、人知れず燃え上がらせていた。
fin.
久々に1・2話見直したら、キャラの違いっぷりに吹いた、特に三和vvvvvv
櫂くんはアイチとのファイト中だけで既に不安定なのでどうということはない(爆)
漫画版とアニメ版の第一話を同じにするために無理してたんだろうか(笑)
「かーい、今日もカードキャピタル行くだろ?」
放課後、そう言って声をかけてきた三和に、櫂は頷いた。
「ああ」
「いやぁ昨日は大番狂わせだったなぁ、初めてファイトする奴に櫂が負けるなんて」
昨日のカードキャピタルで、櫂は四年ぶりに再会したアイチにヴァンガードファイトを挑まれて、負けた。初心者のアイチのためにルール説明をしながらのファイトだったとはいえ、負けたことには違いない。
「………」
答えない櫂に、三和はニヤニヤしながら言った。
「なーんだ、結構気にしてんのか?」
「そんなんじゃない」
「ははっ、無理すんなって。負けりゃ誰だって悔しいもんだしな。相手が初心者ならなおさらだろ」
「…そうかもな」
軽く笑い飛ばす三和に合わせるように、櫂は微妙な間の後で返した。
* * *
「…っ櫂くん!」
「ようアイチ、何してたんだ?」
カードキャピタルで櫂(と三和)を出迎えたアイチに、櫂は頬笑みさえ浮かべてそう声をかけた。
「おお、昨日の!」
「あ、あの、実はね…!」
「ははっ、みなまで言うなって。今日は俺が相手してやろーか?」
三和はそう言ったものの、結局アイチは遅れて来た森川達とヴァンガードファイトをすることになった。せっかくだから今日は中学生同士でやればいいんじゃないかと勧めたのは、他でもない三和自身だ。
その一つ奥のテーブルで、櫂と三和がファイトを始めたのだが。
しばらくして、三和は櫂に異変を感じた。
「…おい櫂、なんかお前、機嫌悪くなってねぇか?」
「俺はこれが普通だ」
「そうかぁ?」
「…お前のターンだぞ、三和」
「おっと、わりーわりー、《ドラゴンナイト ネハーレン》にライド!」
ヴァンガードにカードを重ねつつ櫂を見やると、櫂は後ろのアイチ達のファイトを気にしているようだった。
「アイチに雪辱戦でもしたかったのか?」
「別に。昨日の今日で、同じ奴と闘っても意味無いだろ」
「だよなぁ。ま、この調子ならあいつら仲良くなれそうだし、良かったじゃねーの」
「…フン」
「よっし、ヴァンガードで《ワイバーンストライク テージャス》を攻撃!」
「ノーガードだ」
* * *
「だーっ負けた!くっそー…」
「なまってんな、三和」
その言い草に、三和が喚いた。
「やっぱお前機嫌悪いだろ!昨日の親切な櫂帰ってこーい!」
「だから、これが普通だ。…昨日がおかしかったんだ」
「まぁ珍しいなーとは思ったけど?今日だって最初はアイチにノリノリで声かけたくせに…」
ぶつくさと言いながらカードを片づける三和を尻目に、ぼそりと、櫂が呟いた。
「………アイツは、強くなるだろうな」
「…ん?なんか言ったか?」
「別に」
その日以来、櫂は暫くカードキャピタルに姿を見せなかった。
* * *
アイチに負けた、それが実力差かと聞かれたら、櫂は迷わずノーと答えるだろう。ただ同時に、それならまぐれかと聞かれたら、迷った末に、それにもまたノーと答えるのかもしれない。
アイチが櫂に向ける、純粋すぎる尊敬と感謝を、櫂は拒絶しきれなかった。
「僕はイメージする。この闘いを。僕のブラスター・ブレードが、櫂くんを倒す姿を!」
あの一瞬、櫂の目には、アイチにブラスター・ブレードがダブって見えた。アイチの見せた気迫に、確かに櫂は圧されたのだ。
アイチの中で、アイチにブラスター・ブレードを与えた時の櫂の輝きは、櫂がどんなに否定しようと、決して揺らぐことは無かった。アイチにとって目の前で戦っている櫂は、四年前と少しも変わらない、ヴァンガードが大好きな優しい少年だった。
そのイメージに、櫂は負けたのだ。アイチが創りだしたはずの「優しい櫂」のイメージは、現実の櫂さえ呑み込んでしまった。
森川達がアイチの相手をする気になったのも、多分、そういうことなのだ。アイチにのイメージにはもう、現実の方を変えていく程の力がある。
そして櫂は―その力に屈したことが、とてつもなく悔しかった。
(情けねぇ…)
もっと強くなりたい。
アイチとの再会は、櫂の中で燻っていた闘志を、人知れず燃え上がらせていた。
fin.
久々に1・2話見直したら、キャラの違いっぷりに吹いた、特に三和vvvvvv
櫂くんはアイチとのファイト中だけで既に不安定なのでどうということはない(爆)
漫画版とアニメ版の第一話を同じにするために無理してたんだろうか(笑)
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