再放送：TURN-146 封印された融合

亮の活躍～って意味では147・148話だけを取り上げる場合も多いと思うのですが、個人的にはやっぱり146～148話で一セットだと思うんですよね！！
亮VSダークヨハンっていうのは、亮が亮の為に闘うデュエルではあるんだけど、やっぱり亮が十代のために闘うデュエルでもあって、そこんとこ見ようと思ったら、亮が十代を一度完全に否定してるっていうのは外せないわけで…！

亮：このぉぉぉ…消えろ十代！！

罪の意識にさいなまれて、自分のプライドだったはずの融合さえ使えなくなって、生きる気力を完全に失ってる十代にぶっつけた強烈な一言なんですけど、これ絶対、亮も十代と同じくらいのどん底にいるから出てきたセリフだと思うんですよね！
十代が戦えないこと、生きてちゃいけないと思ってること、亮は何よりそれが認めたくなかった。それは亮自身が今の自分に罪悪感を感じてるから、十代の感情にあと一歩で同調しそうな自分がいるからなんだと思うのですよ。

クロノス：シニョール亮、シニョール十代を目覚めさせるために、そんな体で…。
亮：オレはそんな善人じゃない。

十代が自分を罪人だと感じるように、アンチリスペクトデュエルで生き延びて来た（比喩的表現）亮も、どこかで自分のことを罪人だと思ってる。でもここで十代に頷いてしまったら、今まであがいてきた自分を全部否定することになるから、それだけはどうしてもできなかった。
自分の心を守るために、亮は十代を拒絶したんですね…。
（あと、「死にたくないから」も絶対あると思います。心臓やられてる亮にとっての「死」は、十代が思ってる「死」よりもよっぽど近くて怖い）

だけど、口ではヨハンを助けるためと言いながら、本心では罪悪感から逃げていた十代は、それを亮に暴かれたことで歩みを止めて、覇王としての罪が始まった場所へともう一度引き返すことになります。
そこで十代は、仲間たちは自分の死を望んでるんだ…とさりげなくひとりよがり最高潮へと到達するわけですが。十代のこと今も許してない翔だって、死んで償えなんて思ってなくて、仲間たちに報いたいならそれは違う。
…ということには、ここではまだ全然気づかない十代ですが、自分のカード馬鹿にされたら怒るんですよね。
自分のことはどうでもいいけど、大切なカードを侮辱するのは許せない。十代の中に微かに残る炎は、やっぱり大切なもの、大切なひとへの思いです。

心の瀬戸際にいる十代と、命と心の瀬戸際にいる亮。
十代の中から消えない仲間への思いと、亮の中から消えない生への意志。
十代の心を未来へとつなぐ、亮の存在を懸けた闘いが始まります。

…えーと、先週、ネタ切れしてるとか言ってたの誰だっけ？（←お前だよ）
さすがGX、その気になれば湯水のようにネタが湧いてきます。すごいぞGX、大好きだGX！