リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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何週間前の話だよ!と突っ込まれそうですが(笑)
TURN-146の感想の続き・・・というか、あの記事でふった伏線(?)の回収(笑)

146話の感想で、亮VS十代で亮が一度十代を完全に見限ったって言ったんですけど。
逆を言えば、第2期の時点で、亮は十代とだけは完全には決裂していなかったんですよね。

ヘルカイザーになった亮は、鮫島・吹雪・翔とはデュエルをして勝って、その元を「去って」いる。これは言い換えれば、自分の選ぶ道に「手出し無用」ってことだと思うのですが。(ヴァンガードの櫂くん的には「俺に関わるな」・笑)
でも、鮫島校長の思惑もどこ吹く風で、亮は十代とはデュエルをすることはなかったし、十代もデュエルを挑もうとはしなかった。
これ、十代にはもう、吹雪と翔のデュエルを見てただけで、亮が過去親しかった人全員に発してる「手出し無用」のメッセージが痛いほど届いてたからだと個人的には思うのですが。
それに対して十代が出した答えは、「嫌がられてもずっと見てる」。それは多分、一番消極的な方法で「関わるなって言われても関わり続ける」という答えで。
でもそれは、やっぱり消極的なわけです。十代のスタンスは
(というか、鮫島・吹雪・翔もスタンスは同じ)、「亮のために何ができるか」なんだけど、亮自身が他者からの助けを拒絶してるから「何もできない」。できないその場所で、それでも見てる。十代がいたポジションは、ギリギリで亮から拒絶されない境界線上なんだと思います。

そして多分、そのギリギリの絆の場所を、亮は許してた。十代は「嫌がられても」って覚悟でそこにいたんだけど、亮はそれを、嫌がってなかったんじゃないかと思います。
だから鮫島・吹雪・翔は、亮との交渉に持ち出した要求が亮に呑んでもらえなかった=少なくとも一度交渉決裂(必ずしも絆の断絶ではない)してしまったのですが、亮と十代は、一度も決裂していない。

けれどその十代とも、思わぬ理由で亮は決裂してしまう。
それは、十代のほうが、異次元世界編のいざこざで「自分は全てを失った」と思い込んで、その思い込みから、絆も、命も、デュエルも(無意識に)全部投げ出してしまった、という理由です。
象徴的には「融合が使えない」ということですが、「ヘルカイザー」が十代を見限ったのは、「デュエル(人生)から降りた(諦めた)」って理由かなぁと思います。


でも結局この後、亮自身も自分のことを諦めかけちゃうんですよね。
「俺にはわかる・・・この命、そう長くはない」というアレですが。
それを考えるとやっぱり、たった一人絶望(欲望)の中で戦い続ける亮にとって、十代の存在は支えだったんじゃないかなと、どうしても思うのです。少なくとも一人、決裂していない仲間がいる、っていうのは。

でもスタッフは亮に主人公・十代を導くまでに成長してもらうために、そこをあえて決裂させて完全な孤独と絶望に追い込むわけです!(笑)
クロノス先生の助言・監督があるので、厳密には孤独じゃない気もしますが(笑)

第2期のときからずっと、亮の戦いは、誰に助けてもらうわけにもいかない自分(恐怖と欲望)との戦いです。
「最強の敵と最高のデュエルをする」ことが生きる目的だ、と亮は言うわけですけど、これは仲間がいる必要の無い(敵さえいればいい)「孤独な」目的です。
そして、十代と決裂して折れかけている以上、その孤独に、亮はあくまで「耐えて」いたんじゃないかと思います。
なんでわざわざ耐えるのかといえば、それ以外に生きる目的が見つからないから、だと思いますが。

(ここらへんがGXが異端児な所以だと思いますけど、これは「誰かのために」みたいなヒロイズム絶対主義みたいなのへのアンチテーゼではあると思いますが、かといって「自分のために生きて何が悪い」と開き直ってるわけでも多分ない。
どうもそうじゃなくて、「人は自分のため以外に生きられるのか?それを抜きにした生きる意味など存在し得るのか?」みたいな疑問が根っこにあって、しかもそれについて「そんなわけない」って思ってるように見えるのですね。
そのくせ主人公十代は、困ってる人をほっとけない「ヒーロー」体質なわけです。)

で、その孤独な目的に向かって走る亮のもとに、十代は帰ってきます。
デュエルで決裂する前まで、十代は亮にとって希望でもあった。でも今は、純粋に「どうにかして何かしてあげたい後輩」です(笑)
十代が帰ってきたとたんギャラリー意識してますからね。「たとえお前の頼みでも」これに尽きる(笑)

その、「十代が見ている前での」「孤独な」亮の全身全霊を奉げたデュエル。
亮は何が言いたかったのか、とか言葉にするのは本当無理だし野暮だと思うんで、今回は言いませんが(笑)
それを見てた十代が、「嫌がられてもずっと見てる」と言った十代が、ヘルカイザー亮を最後まで見届けた答えは、「カイザー、やっぱりあんたはすげぇよ!」だったわけで。
それは何もかも失ったと思った十代が、そうじゃなかったことに気づくきっかけだったのかもしれません。

そして、その孤独に耐え切った亮に、十代は誓います。「奇跡を起してみせる」
亮も、十代も、他人の言うこと聞くようなタイプじゃないくせに、結局は誰かのためにしか生きられないような兄貴肌な人だったりして、だからそれを言わないと亮が救われないこと、自分が立ち直ることが亮の願いなんだってこと、十代は分かってたんだろうなーと思います。
そんでもって、亮の無茶を見届けたことで、仲間達がどうして十代を「止めずについてきた」のか、十代が無茶するのを止めようとしたのか、その両方を理解して、「皆のためにも諦めちゃ駄目」だって、思ったんだろうなと。

亮が言ってる「責任」って何なのか、今でも正直よく分かりません。
でもなんか、「お前の命はお前だけのものとは限らない」って意味のような気がしたりもします。
自分が命賭けるだけなら誰にも迷惑かからないと思ってるかもしれないけど、俺の友達の命自分勝手に賭けられたら迷惑なんだよみたいな(笑)
命懸けたいなら責任もって俺を殺す気で賭けろみたいな。
お前が命賭けるんだったら俺だって賭けるぞ!似たようなもんだ!みたいな(笑)

「生きててごめんなさい」と思ってる人に、「馬鹿、居なくなられるほうが迷惑なんだよ」って言った、とも言う。
ぶっきらぼうなあったかさが大好きです。
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