リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
36話で三和が捕まった経緯妄想。裏ファイト(笑)にも程があったので、ほのぼのvvvv
あれで裏妄想できる人レベルたけーよ私には無理だよ!(笑)
あれで裏妄想できる人レベルたけーよ私には無理だよ!(笑)
櫂が去った後の路地裏。乗り込んできた櫂にみすみす負けた金歯の銀銅を許すとか許さないとか言っているところに踏み込んだ三和は、裏ファイトの王(自称)・六月ジュンにこう頼んだ。
「あいつが、櫂が来ても、手を出さないでほしい」
「なにぃ!?」
金歯の銀銅が、大げさに驚く。
「この通りだ」
真っ正直に頭を下げた三和を見て、ジュンがほくそ笑んだ。
「手間が省けたよ」
囁きは三和には届かなかった。素知らぬ顔で、ジュンは三和に提案する。
「その言葉は聞けないな。もしどうしても聞いてほしいなら、僕達と闘って勝つことだ。簡単だろ?」
その提案に、三和が渋い顔になる。櫂にやめろと言ったことを自分がやることになるからだろう。が、背に腹は代えられないと思ったのか、その提案を呑むことに決める。
「……じゃあ、俺はこのデッキを賭けて――」
「おっと、そんな簡単に賭けられるものでは困るね。賭けるものは君自身。それ以外は受け付けないよ」
「なんだって!?」
「君、本当はヴァンガードファイターじゃないだろう?僕達にとって、デッキは自分自身の分身。僕達と闘うなら、それくらいのものを賭けてもらわないとね」
そのセリフに三和が戦慄したのは、身の危険を感じたからではない。あまりのヴァンガ脳っぷりに驚愕したからだ。だが既にそのヴァンガ脳ゾーンに踏み込んでしまった今、その他の暴力指数は多勢に無勢で逆らうには完全に分が悪い。言うことを聞かせる方法を全くイメージしなかった自分の無策を呪っても後の祭りだ。
「……っ!いいだろう……受けて立とうじゃねーか!」
三和がそう叫んだ理由は、ヤケクソ以外の何でもなかった。
イカサマしていいんだからしてやろうと思ったものの、普段やらない積み込みやらカードすり替えやらがそう簡単にできるはずもなく、かえってあたふたして三和はジュンに普通に負けた。
「さぁ、これで君は僕のものだ。櫂という男について教えてくれるね?」
バスケットボールのゴールポストを挟んだ両手を鎖で縛るとかこいつらほんとに頭おかしい。裏ファイター達の低レベルな危なさに、三和は真剣に呆れていた。というかそのせいで、逃げるという発想ができなかった。
しかし一応、櫂と彼らを関わらせないために来たのだし、この質問に素直に答えるわけにはいかない。
「やだね」
「ふぅん、逆らうんだ?いいよ、じゃあ……」
多分その程度だろうと思ったけれど、くすぐりの刑を宣告されて三和はあっけなく降参した。
(どうしよう、まさかリーダーまでこんなただのバカだと思わなかった)
確かに下っ端はただのバカだった。その時点で気づくべきだったのか。
しかし気づいてしまった今、櫂のためにデメリットを負う意味がほとんど無い、全く無い。
かくして、三和はジュンに櫂の居場所の見当をあっさり白状した。
ファイトテーブルについた櫂の笑顔を見て、三和はようやくそれが櫂の計算通りだったことに気付く。
(あいつ、こいつらの平和なバカさ加減見越してやがったな……)
* * *
余談だが、捕まっている三和と裏ファイター達を見た時の櫂の感想は、「楽しそうだなこいつら」だったという。
それを聞いたのは、裏ファイトからの帰り道のこと。
「お前も人のこと言えねーだろ」
「お前もな」
「うっ……」
本当に、何故櫂が近寄りがたいなどと言われるのか、三和にはどう頭をひねっても分からなかった。
「あいつが、櫂が来ても、手を出さないでほしい」
「なにぃ!?」
金歯の銀銅が、大げさに驚く。
「この通りだ」
真っ正直に頭を下げた三和を見て、ジュンがほくそ笑んだ。
「手間が省けたよ」
囁きは三和には届かなかった。素知らぬ顔で、ジュンは三和に提案する。
「その言葉は聞けないな。もしどうしても聞いてほしいなら、僕達と闘って勝つことだ。簡単だろ?」
その提案に、三和が渋い顔になる。櫂にやめろと言ったことを自分がやることになるからだろう。が、背に腹は代えられないと思ったのか、その提案を呑むことに決める。
「……じゃあ、俺はこのデッキを賭けて――」
「おっと、そんな簡単に賭けられるものでは困るね。賭けるものは君自身。それ以外は受け付けないよ」
「なんだって!?」
「君、本当はヴァンガードファイターじゃないだろう?僕達にとって、デッキは自分自身の分身。僕達と闘うなら、それくらいのものを賭けてもらわないとね」
そのセリフに三和が戦慄したのは、身の危険を感じたからではない。あまりのヴァンガ脳っぷりに驚愕したからだ。だが既にそのヴァンガ脳ゾーンに踏み込んでしまった今、その他の暴力指数は多勢に無勢で逆らうには完全に分が悪い。言うことを聞かせる方法を全くイメージしなかった自分の無策を呪っても後の祭りだ。
「……っ!いいだろう……受けて立とうじゃねーか!」
三和がそう叫んだ理由は、ヤケクソ以外の何でもなかった。
イカサマしていいんだからしてやろうと思ったものの、普段やらない積み込みやらカードすり替えやらがそう簡単にできるはずもなく、かえってあたふたして三和はジュンに普通に負けた。
「さぁ、これで君は僕のものだ。櫂という男について教えてくれるね?」
バスケットボールのゴールポストを挟んだ両手を鎖で縛るとかこいつらほんとに頭おかしい。裏ファイター達の低レベルな危なさに、三和は真剣に呆れていた。というかそのせいで、逃げるという発想ができなかった。
しかし一応、櫂と彼らを関わらせないために来たのだし、この質問に素直に答えるわけにはいかない。
「やだね」
「ふぅん、逆らうんだ?いいよ、じゃあ……」
多分その程度だろうと思ったけれど、くすぐりの刑を宣告されて三和はあっけなく降参した。
(どうしよう、まさかリーダーまでこんなただのバカだと思わなかった)
確かに下っ端はただのバカだった。その時点で気づくべきだったのか。
しかし気づいてしまった今、櫂のためにデメリットを負う意味がほとんど無い、全く無い。
かくして、三和はジュンに櫂の居場所の見当をあっさり白状した。
ファイトテーブルについた櫂の笑顔を見て、三和はようやくそれが櫂の計算通りだったことに気付く。
(あいつ、こいつらの平和なバカさ加減見越してやがったな……)
* * *
余談だが、捕まっている三和と裏ファイター達を見た時の櫂の感想は、「楽しそうだなこいつら」だったという。
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「お前もな」
「うっ……」
本当に、何故櫂が近寄りがたいなどと言われるのか、三和にはどう頭をひねっても分からなかった。
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pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)
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