リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
Admin | Write
正確にはエミ→ナギサ→カムイ→エミ。タイトルの元ネタは林原めぐみさんの「BLトライアングル」ですが中身はあんまり関係ありません。あんなかわいい話じゃないです(笑)
一言でまとめると、エミちゃん(高2)に迫られて泣いちゃうナギサちゃん(中3)(マテ)
私は高校生エミちゃんをどうしたいんだ。エミちゃんが恋愛体質な女王様素敵なお姉さまに成長するイメージしかない\(^o^)/
自分でGL書いたの初めてだよ…。

「うちの高校受験するんだ?」
 そう言ったのはナギサの想い人と同い年で同じ高校に通う少女、先導エミだった。
 同い年なのは偶然だ。けれど同じ高校なのは偶然ではない。ナギサの想い人こと葛木カムイは、彼女と同じ高校に通うために同じ高校を受験した。
 今のナギサが、カムイを追いかけようとしているように。
「……うん」
 警戒するように答えてしまった理由を、ナギサは自分でもすぐには分からなかった。眼の前の曇りない笑顔を、どうして「怖い」と感じるのか。
 カムイがエミを好きな事はもう知っている。けれど、その想いが成就したという話は聞かない。エミが、カムイを好きだという話は。
「そっかぁ。そうだよね、ずっと好きなんだもんね、ナギサちゃん」
 それなら、この牽制するような空気はなんなのだろう。
 警戒心を解けないでいると、エミはそれに気づいたのか気づかないのか、変わらない調子で言った。
「そういうのって、疲れない?」
「え……」
 可憐な少女から気遣うように発せられた言葉は、そのやわらかな雰囲気とはあまりにちぐはぐだった。
 その真意が読めずに、戸惑いながらナギサが反発する。
「そ……んなこと、エミさんに関係」
「あるでしょう?」
 彼が好きなのは私だもの。
「……っ」
 言葉尻を奪われて、今度こそナギサは、エミが意図的に踏み込んできたことを悟った。
 エミがカムイをどう思っているのかは、今まで誰も知らなかった。こんなにもはっきりと、カムイの好意を自覚していると表明することなど、今までに無かったのだ。
 ましてやこんな風に――艶やかな視線で、誰かを見つめることも。
 薄く閉じられた瞳に、囚われるようにしてナギサの姿が映り込む。
「酷いよね。ナギサちゃんはこんなに可愛くて、こんなに一途に想ってくれてるのに。ナギサちゃんの魅力が分からないなんて」
 そんなことを、カムイが一途に惚れ込んでいるエミが言うのか。
 あまりのできごとに、縛られたように体が動かない。
「ほんと、酷いひと……」
 瞳を眇めたエミの両手が、ナギサの頬に触れた。
 優雅すぎるくらいに優雅な動作で、ナギサは唇を奪われていた。
 たっぷりと数秒、瞳を閉じたエミの唇が、ナギサのそれを堪能する。
 それが離れるのに呼応するように、ゆっくりと開かれた瞳がナギサを捉えた。
「……逃げないの?」
 その声に弾かれるように呪縛は解けて、ナギサはエミの頬をはたいていた。
 ほんのりと赤く腫れた頬を、確かめるようにエミが手を添える。
「っ、……ごめんなさ……」
「いいの、混乱させたのは私だもん。ナギサちゃんは何も悪くないわ」
 完璧な笑顔だった。いたわりの情以外を見つけろと言われても、とてもできないくらいに。
 優しい微笑みで語られる優しい言葉が、どうしてこんなにも不気味に響くのだろう。
「ねぇ、私にしない?」
 どうしてこんなにも不可解な流れで、言葉を紡げるのだろう。
「そうすれば、ナギサちゃんの勝ちだと思わない?」
「……っ、知らない!」
 たまらずに、ナギサはそう言い捨てて席を立つ。
 走り出した背中を、静かな瞳が見つめているのが分かる。
 このままここにいたら、本当にエミに捕まってしまいそうな気がした。
(分かんない、分かんないよ)
 あふれる涙をぬぐいながら、けれどナギサにはどうすればいいのか見当もつかなかった。
(助けて、カムイちゃん)
 助けを求めたい人の心は、たった今逃げ出したあの少女のもの。
 なんて言えばいい?あんな人はやめて自分にしろ?
 彼女の引力を、実感してしまったばかりなのに?
(誰か、助けて――)
 行くあての無い逃避行は、どんなに逃げても、逃げられている気がまるでしなかった。


+++

いやまじでエミちゃん魔性の女に成長する気しかしない。
でもこのエミちゃん、カムイを好きな可能性も普通にありそうだから困る。(ますます怖い件)
でなかったらマイちゃんに弱音吐いてると思います。エミ「女の子好きになっちゃった~」マイ「ふ~ん」エミ「強引に迫って泣かせちゃった~」マイ「受験生にそんなこと言ったの?」
このルートのマイちゃんは学校の先生とつきあってると思う(マテ)
お前の勝手なイメージを押し付けるな!
Comment form
Name
Title
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
  管理人のみ閲覧可能にする
ブログ内検索
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新コメント
[04/25 藍維那]
アクセス解析
pixivID:1412017
K玲(仮名)のハンドルで主にヴァンガードSSを投稿しています。日記に載せたのを後日修正転載が基本。
pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)

Designed by