律のキャラソン「夢の軌跡」が脳内エンドレスリピート記念に書いてみた。コルダ3のCD「熱き心の調べよ」の中で一番好きだ…!
全員同時攻略のおまけイベントネタが入ってるのでネタバレ注意。
かなでちゃんが律をどう呼ぶのかとか忘れた分からなかったので、口調とか捏造です。律?律くん?律さん…?
というわけでどういうわけで、折り畳みから律かなSSです。
糖度超高め。コルダでは初めての糖度高め。律かなはラブコメ!!冥かなはネオバトルロマンス!(※関係ない)
夏の大会が終わって、律くんと一緒に帰る日が少しだけ増えた。
帰り道の寄り道も増えて、一緒にいる時間も、ちょっと増えたかもしれない。
夏の大会で優勝して、みんなで打ち上げの勢いのままコスモワールドに遊びに行った日。
観覧車の中で、律くんが私のことをどう思ってるのか不安がっていた私に、律くんは困ったような微笑みでこう言った。
「好きだよ。知らなかったのか?」
そんなの分かるわけないじゃない、とか、そう思ってくれてて嬉しい、とか、いろいろ思ったことはあったけど、胸がつまって苦しくて、結局私からは何も言えなかった。
そんな調子だから、今日は少し海でも見ようかと言われたのも意外ではなくて、だけどいつもより遠いその場所に、期待半分、不安半分。
他愛ない優しい時間は、いつもふわふわと嬉しい。
穏やかすぎて、少し、もどかしい。
海のほうからひんやりとした風の吹く浜辺は、街中とは違う空気で満ちている。
「きもちいい~」
「ああ、だいぶ涼しくなってきたが…まだこれくらいがちょうどいいな」
横を見やると、海を眺める律くんの横顔が目に入った。
さらさらと風になびく髪を、指の長い手がおさえている。
何年も前から見慣れていたはずだったのに、この夏再会してからは、そんな姿に視線を奪われてしまう瞬間が増えたことを、彼は知っているだろうか。
「…小日向?」
「っ、え、っ何?」
いつの間にか振り向いた律くんが、不思議そうな瞳でこちらを見つめる。
「ずっとこっちを見ていたから…何かあるのか?」
「えっ、いやっ、ただちょっと」
顔が熱くなるのを感じて、思わず俯いた顔を片手で隠しながら、消え入りそうな声で言った。
「…見とれてただけ…」
恥ずかしい。
律くんの顔がまともに見れなくて、顔を覆ったまま小さくうなっている私に、律くんが不意に近づいてきた。
「隠さなくていい」
優しい声に、おそるおそる顔をあげると、やっぱり綺麗すぎる苦笑があって。
どうしてこんなにも胸がつまるのかと、自分でも不思議に思うけれど、目には何か熱いものがこみあげて、こぼれた雫と一緒に、気持ちはあふれてきて。
「好きなの。律くんが…好きで、好きすぎて、どうしていいかわかんない…」
突然しゃくりあげてしまった私を、律くんはぎゅっと抱きしめる。
「泣かなくていい。俺も、同じようなものだ」
「全然見えないよ…」
「いつか言っただろう、俺にも意地くらいあるんだ」
「そんなのいらない~」
随分と子どもっぽいことをしている気もするけれど、律くんが全部許してくれるのがいけないんだと、頭の中で八つ当たりまではじめてしまう。
「…それが無いと、困るのはお前の方かもしれないぞ?」
「どういう意味―」
言い切る前に、額にそっと押しあてられた柔らかな感触。
「…っ」
「…これでも一応、相当我慢してるんだ」
「~~~っ!」
ほとんど俯いていた顔が、ますます上げられなくなって、さっきよりもっと律くんにしがみついてしまう。
「泣きやんだら言ってくれ。お前の涙は、心臓に悪い」
囁くような甘すぎる言葉。
いろいろと驚きすぎて、涙は止まったかもしれない。
それでもまだ、顔は上げられそうにない。
「…律くんのほうが、心臓に悪いよ」
「そうか?それならすまない」
「謝るところじゃない…」
ひとつ深呼吸して、涙をぬぐって、それ以上あふれないのを確認して。
ぐちゃぐちゃなのを見られる覚悟で、顔をあげた。
「…全部、嬉しいから、いいんだよ」
律くんは目を丸くして、また抱きしめられて、私は少しだけ勝ったと思った。
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留まるところを知らないラブ度に驚愕。り、律みたいな彼氏がほしい…orz
天然記念物ものの朴念仁ですが、分からないのは言葉の綾とかであって、本能は恋愛できると信じてます。
ゲーム中の律、というか律の立ち絵は、朴念仁のくせに色気ありすぎだろう…そのギャップはBL向きですすごいどきどきするorz
pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterは