リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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せっかくだからやや展開変えて地の文ちょっとだけ書き込んでみた。
三和くんどんだけ最強なの。

「……ファイトしようぜ」
「気分じゃない」
「珍しいこともあるもんだな?」
「何がだ」
 その曖昧な断り方が。そう直接答えてもよかったけれど、三和はそんな悠長な真似をするつもりは無かった。
「……お前が気分じゃなくても、俺は引き下がる気はねーってことだよ」
「三和……!」
「話したくなったら自分から話すって、お前言ってたよな。けど、待ってても全然話してくれねーじゃん」
「それは……」
 そこから先を、櫂は口にできなかった。
 俺の勝手だろうと、今の櫂はそれすら言えなくなっている。
「……らしくねーんだよ。どんだけボロボロだっていいよ。ファイトしようぜ」
 
 * * *

 ファイトの展開は五分五分と言ってよかった。
 しかし櫂のファイトには、いつものキレが無い。
「……《ボーテックス・ドラゴン》にライド!」
「櫂……!」
 グレード3のかげろう、強力なユニットには違いない。
 けれどカードを選ぶ直前、櫂の手が確かに違うカードに触れかけてためらったのを、三和は見てしまった。
 三和にターンが回って来る。
「ライド・ザ・ヴァンガード!《ドラゴニック・オーバーロード》!!」
「……っ」
 普段なら、三和はオーバーロードにはヴァンガードとしてライドすることは無い。単純に戦略的な意味もあるけれど、それ以上に――そのカードが、あまりにも櫂にふさわしく思えてしまうからだ。
 だから分かってしまった。櫂が、何のカードを選びかけたのか。
「お前の手札にもあるんだろ」
 静かな問いかけに、櫂の顔が歪む。
 息詰まる沈黙の後、櫂は、諦めたように息を吐いた。
「……ああ」
 肯定の言葉を聞いて、三和は暫く考えると、手にしていたカードをテーブルに置いた。
 その意図を測りかねたように、櫂が三和を見やる。
「……これ以上は、やめとく。やっぱ、俺にはできねーや」
 何を想像したのか、櫂の瞳が一瞬、不安げに揺れた。
 その視線に気づいて、三和は苦笑して答える。
「あーいや、なんだ。どっか、メシでも行こうぜ」
「三和」
「もうカードはいらねぇだろ?」
 三和にとっては、ヴァンガードも、櫂の内心も、あまり土足で踏み込みたい領域ではなかった。ただ今回は、強行突破しないとどうしようも無さそうだったから使ったまでだ。
「……そうだな」
 手札のオーバーロードが、切り札が使えなかったことを認めたときと同じ声で、櫂は答えた。
 弱々しい声ではあったけれど、肩の力は幾分か抜けている。
 櫂のガードを突破できたから、このファイトはここまででいいのだ。
 
+++

いろいろ考えた結果、やっぱ拷問は途中やめにしないとまずいかなと(笑)
それにしても三和くんがいろんな意味でハイレベルすぎる。ビバ2P!これ完全に三和櫂だね…(笑)やはりカード言語は肉体言(ry
しかし櫂と三和の関係考えるとこの展開は無さそうである。亮と十代はあくまで亮が先輩だったからなぁ。同格でこの展開はやらなそう。
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