リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
Admin | Write
公開し忘れていたクリスマスネタ。
三和くんはクリスマスにサンタコスするような人だと聞いて。
こんなのしか思いつかなかった\(^o^)/みたいな小ネタ。
ベタネタとキザったらしさと糖度だけでできてます。鳥肌注意(笑)

 クリスマスイブの夜、いつも通り一人きりで過ごす櫂の部屋に、ピンポーンとチャイムの音が響いた。
「はい」
『メリークリスマス!』
 明るい聞きなれた声で言われて、櫂は玄関を開ける。
 そこには赤と白のサンタクロースの衣装に身を包んだ三和が立っていた。
「……そのカッコでここまで来たのか?」
「そこに突っ込むなよ」
 言いながら担いでいた白い袋を下ろして、その口を開いた。
 中身は空である。
「いい子にはプレゼント……って言いたいところなんだけどさ、ここまで来る間に全部配っちまったんだよ。まぁ、お前あんまりいい子じゃなかったから仕方ないよな?」
 からかうような言い草に何がしかの企みを感じて、腕組みをしたまま櫂は無言で先を促す。
「ま、そんなわけで――」
 三和が空っぽの両手を、櫂へと差し出してくる。
「プレゼントちょーだい?」
 ウィンクひとつがやけに似合う笑顔だった。
 櫂はかすかに笑って、片手でその手を引いた。
「うぉ……っと?」
 どさりと、三和が尻餅をついた音がする。
 見上げるようにして見つめる先には、当然櫂の顔があった。
 やや怯んだ表情で三和が笑う。
「……玄関先で押し倒される気なかったんだけどなー」
「随分と先回りしたセリフを用意した癖に何を言う」
 言って三和の額にひとつ、口付けを落とす。
「いやー、半分ぐらいただの本音だぜ?道中でちっさい子に引っかかってプレゼント無くなったの誤算だったし。駄菓子とかだけど」
「お前らしいな」
「らしいってなんだよ、間抜けだって?」
「そんなんじゃない」
 三和が拗ねたふりでとがらせた唇を、分かっているくせにと、触れるだけのキスで解かす。
 冬だなんて信じられないような、くすぐったいような空気があたりに満ちていた。
「望み通りくれてやる。俺を全部……な」

+++

櫂は「一緒に過ごす時間」をプレゼントするタイプ、とか聞いてそれどこの同人設定?って思ったよ監督。イメージどおりだけども!(笑)

…あれ、それってまさかご両親亡くしたせいですか…?一緒にいられる時間は無限じゃないんだよなーみたいな……まて、泣く。
Comment form
Name
Title
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
  管理人のみ閲覧可能にする
ブログ内検索
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新コメント
[04/25 藍維那]
アクセス解析
pixivID:1412017
K玲(仮名)のハンドルで主にヴァンガードSSを投稿しています。日記に載せたのを後日修正転載が基本。
pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)

Designed by