リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
44話で櫂くんを泣かせよう計画三和ルート編。本編のオチに着地するようにはしていますが、辻褄あわせのためコーリンちゃんもそこそこ違います。そしてコーリンちゃん出たあたりから超ダイジェスト\(^o^)/
三和くんこれくらい櫂くんに絡んでもいいのよ!え、櫂のプライド傷つけるから俺が怒られる?大丈夫怒られないように弱体化しといた←
根性超S級の櫂くんにその根性をB級ぐらいまでに下げてもらいました(笑)あと三和くんにおせっかいになってもらった?つくづく櫂くんは根性ありすぎだと思います。それでだいぶ損してる気がします。かっこいいけど痛々しいよ…!
これはあれだ、ユベヨハ戦の十代に感じたのと同じだ。「頑張って」立ってるのが分かっちゃうと、お姉さんもう泣いちゃう、みたいな。亮と十代だと亮は根性だけじゃなくメンタルも強かったと思うんですけど(ほんとあの人の精神力は人間じゃない・笑)、十代が亮の根性を身につけたらこんなに痛々しいものなのか…。
タイトルは林原めぐみさんの歌から。シャーマンキング用の歌詞だけど、結構ハマってると思うんだなぁ。葉=櫂、ハオ=レン、僕=櫂、君=アイチな感じで。
歌詞はhttp://www.utamap.com/showkasi.php?surl=68077(うたまっぷ)とかで!
三和くんこれくらい櫂くんに絡んでもいいのよ!え、櫂のプライド傷つけるから俺が怒られる?大丈夫怒られないように弱体化しといた←
根性超S級の櫂くんにその根性をB級ぐらいまでに下げてもらいました(笑)あと三和くんにおせっかいになってもらった?つくづく櫂くんは根性ありすぎだと思います。それでだいぶ損してる気がします。かっこいいけど痛々しいよ…!
これはあれだ、ユベヨハ戦の十代に感じたのと同じだ。「頑張って」立ってるのが分かっちゃうと、お姉さんもう泣いちゃう、みたいな。亮と十代だと亮は根性だけじゃなくメンタルも強かったと思うんですけど(ほんとあの人の精神力は人間じゃない・笑)、十代が亮の根性を身につけたらこんなに痛々しいものなのか…。
タイトルは林原めぐみさんの歌から。シャーマンキング用の歌詞だけど、結構ハマってると思うんだなぁ。葉=櫂、ハオ=レン、僕=櫂、君=アイチな感じで。
歌詞はhttp://www.utamap.com/showkasi.php?surl=68077(うたまっぷ)とかで!
Northern lights
放課後の教室、他の生徒達が帰った後も一人残っていた櫂を見つけて、三和は教室へと入った。
思いつめるように、俯いて中空をにらみ付けたまま、櫂は微動だにしない。
「……どうしたんだよ、櫂」
気遣わしげに、三和がその肩に手を置いて尋ねた瞬間、櫂の目が見開かれる。
その拳が無言のまま振り上げられる。
(殴られる――!?)
三和は反射的に目を閉じて身構えた。
けれど予想した衝撃は、三和を襲いはしなかった。
閉じていた目を恐る恐る開くと、そこには、拳を振り上げたまま固まっている櫂がいた。
「………?」
「……どうして」
震える声が、その唇から零れる。
それに続くようにして、透明な滴が瞳から零れた。
「……何故……っ俺の邪魔ばかりするんだ……!」
溢れた涙が、とめどなく頬を伝い始める。
嗚咽は少しずつ喉に詰まって、櫂の息が上がり始める。
「レンも、アイチも、お前まで……!」
並んだ名前の本当の意味は、まだきっと櫂しか知らない。
「……何故、俺に拒絶させる……っ」
何かがもう、崩壊寸前になっている。
切れ切れに溜め込んだ息で、櫂が叫んだ。
「――好きなのに、なんで!!」
その瞬間、三和は櫂を抱きしめた。
守らなければいけないと思った。さらけだされた痛みを。櫂の一番奥深くに封じられていた、純粋すぎるから脆く儚い、優しさを。
「……っ」
もう三和を振り払うようなことはなく、櫂はその体にすがりついた。
これまでずっと、自分の力だけで必死に守っていたのだろう。捨ててしまえれば楽だったかもしれない、自分のやることなすことに異を唱えてくる、その優しさを。
「……アイチに、あんな風になってほしかったわけじゃ、ないんだ……っ」
「うん」
「レンとだって、本当は、喧嘩なんかしたく……なかっ……」
「うん」
「……ずっと、一緒に、いたかったのに……!」
「……そうだよな」
櫂には、本当は似合わないのだ。たった一人、孤独に戦うなんて姿は。
けれど真面目すぎて、厳しすぎて、それが櫂に孤独を強いる。強くあることを強いてしまう。
だからずっと、放っておけなかった。
一人にさせたくなかった。
「……知ってたよ、ずっと……」
溜め込んだ涙を吐き出してしまえばいいと、三和は櫂を抱きしめ続けた。
* * *
櫂が落ち着いてきた頃、三和の携帯が鳴った。
出ようかどうしようか迷っていると、櫂のほうが三和から手を離した。
「……大丈夫か?」
思わず尋ねた声に、櫂は無言で頷く。
それを確認して電話に出ると、相手は井崎だった。
「…………櫂ならここにいるけど……え?……うん、うん。……ちょい待て。……櫂」
呼びかけた声に、櫂が顔を上げる。
「よくわかんないけど、ウルトラレアのコーリンちゃんが、アイチのことでお前に話があるから、指定の場所に来いって言ってるって……なんか、怒ってるみたいだとか言ってるけど」
どうする?と口にしないまま聞くと、櫂は最後の涙を拭って短く答えた。
「行く」
* * *
呼び出した先で、コーリンは櫂を試すと言ってファイトを挑んだ。
「あなたがそんな繊細なプレイングをするファイターだったなんて、ちょっと意外ね」
コーリンの言葉に、櫂は答えない。
「……あなたなんでしょ。先導アイチに、あんな力を求めさせたのは」
「……アイチが……選んだのか、あれを」
「あの子が選んだ?あなたが選ばせたんでしょう!」
「……そうだな」
「……っ」
他人事のように肯定した櫂に、コーリンが苛立つ。
「どうして、先導アイチがあんな力を手に入れなきゃいけなかったの。止めることもできないくせに、なんであの力を求めさせたの!」
糾弾した声に、直接答えるわけではなく、櫂は唐突に言った。
「……俺は、あの力を見たことがある」
けれど確かにコーリンに向けて語り始めた櫂に、コーリンはたじろぐ。
櫂が今までの言葉を聞き流していたわけではないことに、ようやく気づいた。
「あの時も止められなかった。いや、どうすれば止められるのか、それさえ分からなかった。人が変わったようなあいつに耐えられなくて、忘れたつもりで俺は逃げた。アイチに再会してからも、信じるのが怖くて、あいつを試すようなことをし続けて……アイチがあんなことになったのは、俺のせいだ」
ずっと心の中で、答えを探していたのだ。
どうしてこんなことになったのか、自分の中で筋道をつける、その答えを。
「……だから、もう逃げない。――キンナラのカウンターブラスト!」
新しい未来への道を示す、その答えを。
* * *
「……逃げないって、どういうこと?」
静かに尋ねたコーリンに、櫂は決意を込めて答えた。
「俺があの力を超えればいい。……それだけのことだ」
「……本気であの力よりも強くなるつもり?」
「ああ」
「先導アイチを、止められる――?」
櫂はずっと、アイチを信じたかった。どんなに困難な道でも、諦めずに追いかけてほしかった。
傷ついた心を守り続ける櫂の、最後の望みを懸けた祈りを、アイチは一度だって裏切ったりしなかった。
その結果が、今のアイチだと言うのなら。
「止めてやる……!」
――それで傷つけ合うことになるとしても、それがお前のために選べる、俺の精一杯だから――
fin.
揺らぐ事ない 強さなどなく 進んだ先に 求める答えがある
(Northern lights/林原めぐみ)
+++
櫂くんにはストレス発散の器物破壊サービスとか紹介したい。防護服着て密室で陶器とか床に投げつけるアレvvv
それか高機能AI搭載のヴァンガードファイトロボを早急に開発するべき。
放課後の教室、他の生徒達が帰った後も一人残っていた櫂を見つけて、三和は教室へと入った。
思いつめるように、俯いて中空をにらみ付けたまま、櫂は微動だにしない。
「……どうしたんだよ、櫂」
気遣わしげに、三和がその肩に手を置いて尋ねた瞬間、櫂の目が見開かれる。
その拳が無言のまま振り上げられる。
(殴られる――!?)
三和は反射的に目を閉じて身構えた。
けれど予想した衝撃は、三和を襲いはしなかった。
閉じていた目を恐る恐る開くと、そこには、拳を振り上げたまま固まっている櫂がいた。
「………?」
「……どうして」
震える声が、その唇から零れる。
それに続くようにして、透明な滴が瞳から零れた。
「……何故……っ俺の邪魔ばかりするんだ……!」
溢れた涙が、とめどなく頬を伝い始める。
嗚咽は少しずつ喉に詰まって、櫂の息が上がり始める。
「レンも、アイチも、お前まで……!」
並んだ名前の本当の意味は、まだきっと櫂しか知らない。
「……何故、俺に拒絶させる……っ」
何かがもう、崩壊寸前になっている。
切れ切れに溜め込んだ息で、櫂が叫んだ。
「――好きなのに、なんで!!」
その瞬間、三和は櫂を抱きしめた。
守らなければいけないと思った。さらけだされた痛みを。櫂の一番奥深くに封じられていた、純粋すぎるから脆く儚い、優しさを。
「……っ」
もう三和を振り払うようなことはなく、櫂はその体にすがりついた。
これまでずっと、自分の力だけで必死に守っていたのだろう。捨ててしまえれば楽だったかもしれない、自分のやることなすことに異を唱えてくる、その優しさを。
「……アイチに、あんな風になってほしかったわけじゃ、ないんだ……っ」
「うん」
「レンとだって、本当は、喧嘩なんかしたく……なかっ……」
「うん」
「……ずっと、一緒に、いたかったのに……!」
「……そうだよな」
櫂には、本当は似合わないのだ。たった一人、孤独に戦うなんて姿は。
けれど真面目すぎて、厳しすぎて、それが櫂に孤独を強いる。強くあることを強いてしまう。
だからずっと、放っておけなかった。
一人にさせたくなかった。
「……知ってたよ、ずっと……」
溜め込んだ涙を吐き出してしまえばいいと、三和は櫂を抱きしめ続けた。
* * *
櫂が落ち着いてきた頃、三和の携帯が鳴った。
出ようかどうしようか迷っていると、櫂のほうが三和から手を離した。
「……大丈夫か?」
思わず尋ねた声に、櫂は無言で頷く。
それを確認して電話に出ると、相手は井崎だった。
「…………櫂ならここにいるけど……え?……うん、うん。……ちょい待て。……櫂」
呼びかけた声に、櫂が顔を上げる。
「よくわかんないけど、ウルトラレアのコーリンちゃんが、アイチのことでお前に話があるから、指定の場所に来いって言ってるって……なんか、怒ってるみたいだとか言ってるけど」
どうする?と口にしないまま聞くと、櫂は最後の涙を拭って短く答えた。
「行く」
* * *
呼び出した先で、コーリンは櫂を試すと言ってファイトを挑んだ。
「あなたがそんな繊細なプレイングをするファイターだったなんて、ちょっと意外ね」
コーリンの言葉に、櫂は答えない。
「……あなたなんでしょ。先導アイチに、あんな力を求めさせたのは」
「……アイチが……選んだのか、あれを」
「あの子が選んだ?あなたが選ばせたんでしょう!」
「……そうだな」
「……っ」
他人事のように肯定した櫂に、コーリンが苛立つ。
「どうして、先導アイチがあんな力を手に入れなきゃいけなかったの。止めることもできないくせに、なんであの力を求めさせたの!」
糾弾した声に、直接答えるわけではなく、櫂は唐突に言った。
「……俺は、あの力を見たことがある」
けれど確かにコーリンに向けて語り始めた櫂に、コーリンはたじろぐ。
櫂が今までの言葉を聞き流していたわけではないことに、ようやく気づいた。
「あの時も止められなかった。いや、どうすれば止められるのか、それさえ分からなかった。人が変わったようなあいつに耐えられなくて、忘れたつもりで俺は逃げた。アイチに再会してからも、信じるのが怖くて、あいつを試すようなことをし続けて……アイチがあんなことになったのは、俺のせいだ」
ずっと心の中で、答えを探していたのだ。
どうしてこんなことになったのか、自分の中で筋道をつける、その答えを。
「……だから、もう逃げない。――キンナラのカウンターブラスト!」
新しい未来への道を示す、その答えを。
* * *
「……逃げないって、どういうこと?」
静かに尋ねたコーリンに、櫂は決意を込めて答えた。
「俺があの力を超えればいい。……それだけのことだ」
「……本気であの力よりも強くなるつもり?」
「ああ」
「先導アイチを、止められる――?」
櫂はずっと、アイチを信じたかった。どんなに困難な道でも、諦めずに追いかけてほしかった。
傷ついた心を守り続ける櫂の、最後の望みを懸けた祈りを、アイチは一度だって裏切ったりしなかった。
その結果が、今のアイチだと言うのなら。
「止めてやる……!」
――それで傷つけ合うことになるとしても、それがお前のために選べる、俺の精一杯だから――
fin.
揺らぐ事ない 強さなどなく 進んだ先に 求める答えがある
(Northern lights/林原めぐみ)
+++
櫂くんの「関係ない」は、「俺は俺の道を譲る気は無いし、お前にはお前の道があるだろう(けど本当は、同じ道を一緒に歩きたいんだけどな…こんなんで寂しがってちゃいけないよな…)」という意味だと理解した。
櫂くんが泣かないし一人で頑張るのは、アイチくんが泣かないで一人で頑張ってるからだとは思ってる。
ていうかつまり櫂くんとアイチくんのファイトは少なくともアイチくん泣いちゃうよな。もう二人とも頑張りすぎなんだから二人とも泣いちゃえばいいと思うよ…。
あと地味に裏ファイターをイカサマごと薙ぎ倒しまくったのってPSYクオリアごとアイチ倒すののヒントだったんだよね多分。え、今頃気づいたのかって?私鈍いんです\(^o^)/しつこさでカバーしてます←
しかし平たく言えばレンとアイチが殴りたいのに殴れなかったから代わりに裏ファイター殴り飛ばしてたと思えば本当に裏ファイター災難である。(好きな子にだけ)優しすぎて根性ありすぎるってはた迷惑!(笑)
それか高機能AI搭載のヴァンガードファイトロボを早急に開発するべき。
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K玲(仮名)のハンドルで主にヴァンガードSSを投稿しています。日記に載せたのを後日修正転載が基本。
pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)
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