ティアー・ワームズ（アイチ・三和・櫂・レン）

新ED「泣き虫TREASURES」が聞けば聞くほどじーんと来るので四人にモノローグしてもらった。レンには漂白剤使いました。ちなみに「泣き虫」は英語で「crybaby」または「crybag」と言うらしいのですが、面白くないのでタイトルは造語です（まて）がんばれ男の子！
つくづく自分意地っ張りだなと思いました＼（＾o＾）／
だから意地っ張りの権化みたいな櫂くんと意地っ張りしか居ない遊戯王とヴァンガードが好きだよ…安心する（笑）

　ティアー・ワームズ


　周りはみんな僕より凄い。僕の出番なんて来ないんだって、ずっと誰かの陰に隠れてた。

　そんな僕のお守りは、大事な人にもらった大事なカード。失いかけて初めて知った、こんな僕にも、譲れないものがあったんだ。

　それをくれた大事な人に、櫂くんに追いつきたくて、やっと見つけた大切なもの、チームQ4を守りたくて、勝ちたかったのに勝てなくて、本当はずっと悔しかった。

　勝ちたい気持ちに目が眩んで、自分が分からなくなるくらいに。

　櫂くん、僕のやりたかったファイト、思い出させてくれてありがとう。君に誇れる僕の強さを、きっと手に入れてみせる。

　僕の未来は、僕の勇気で切り拓く。

 

 

　気づけばいつも一緒だった。同じ場所、同じ時間に、同じことを一緒にしていた。

　当たり前に支え合って、それが続くと思っていたのに。

　お前が一番寂しいときに、俺は一緒にいられなかった。最後に見た俯いた顔は、棘のように俺の心に刺さったまま。

　巡ってきた二度目のチャンス、たとえお前が嫌がったって、俺は絶対一緒にいる。もう二度と、寂しいなんて思わせない。

　俺はいつでも、お前の友達。

 

 

　当たり前に思っていた大切な全て、奪われるしかなかったあの日から、抗えない運命の前で何もできずに俯いていた。

　そんなときにレンに出会って、レンとテツと三人でなら、もう一度顔を上げて歩いて行ける気がしたのに。

　変わってしまったレンを止められなくて、逃げるしかなかった自分が嫌いだった。もっと強くなりたいと、自分を否定し続けて。

　それを止めてくれたアイチを、失いかけてやっと分かった。両親を失くしたあの日からずっと、俺は運命に抗いたかった。

　悲嘆に暮れる弱さはいらない。大切なものならこの手で守る。まだ手が届く存在を、諦めたくなんかないんだ。

　だから俺は強くなる。誰よりも強く、運命にさえ勝てるくらいに。

 

 

　櫂、君とずっと一緒にいながら、僕が何を思っていたか知っていますか。

　眩しいくらいの君の強さに、憧れるだけは嫌だった。僕はずっと、君と対等になりたかったんです。

　その願いを叶える力を手に入れて、僕がどれほど嬉しかったか、今更分かってほしいとは言いません。だってもう決めたんです。この力の凄さを、僕がこの手で君に分からせてあげるんだって。

　……何故分かってくれないんですか、なんてふてくされたりもしてますけど。少しくらい失敗しても、諦めたりはしませんよ。

　だって君なら、こんなところで諦めたりはしないでしょう？

　だから僕も諦めない。それが僕が、君からもらった強さだから。

　――何故こうなったのか考えるのは、もう少し後にしましょう。その答えはきっと、戦わなければ分からないから――


　（Call My Dream!!　いちばん遠くの空まで　わたしはここだよ　大声で叫ばなくちゃ！）