リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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SSというほどでもないセリフまみれの、レンアサを目指したはずがうっかり櫂レンにしか見えなくなったアサカ敗北とレン敗北のレン補完と櫂補完。
持てる限りの屁理屈を駆使してレンくん櫂くんの内心捏造してみた。やっぱり果てしなく言語トリック的な部分ってあるんじゃないか…とか思いつつ。まぁ櫂くんは間違いなく口下手ですね!
櫂とレンはなんだかんだケンカップルもといケンカするほど仲が良いんじゃないかという気がします。なにせアイチを挟んで光と闇らしいので(笑)

 


「よくやったアサカ」
 そんな白々しいセリフを吐いて。
「レン様」
「お前が負けてくれたお陰でアイチくんとファイトできるよ」
 僕を慕う瞳をあざ笑って。
「だが、負けは負けだ。AL4からは除名する」
 顔も見ずに告げたのは、相対する価値も無いからなのか――どうか。
 泣いている君に優しくしようなんて、かけらも思わなかったけれど。
「アサカ、忘れ物だよ」
 そう言って、僕の憧れのデッキをかざした。
 弱いファイターは必要ない。
 でも君はまた強くなってくれるよね。
 僕のこと、大好きだもんね?
 それまでお別れだよ、さよならアサカ。
 
(本当にそんなことが言いたいの?)
 
 無力な者に絶望を、力ある者に全ての栄光を。
 
(その栄光を分かち合う仲間を、また一人傷つけて?)
 
 ――うるさい。
 
(無力なアサカの勝気な瞳に惹かれたのは、絶望を与えたいからじゃなかった)
 
 うるさい!
 
(僕は今でも求めている。共に高みを目指す仲間を)
 
 うるさい、うるさい、うるさいうるさいうるさい……!
 
 
 櫂でさえこの力を否定した、櫂は僕を捨てたんだ!!
 この力に負けるのが怖かったから!
 この力を持たない櫂には、この力がどんなに素晴らしいものか理解出来なかったから!!
 僕は証明しなければならないんだ、選ばれた者だけに許された本当の強さを!!


“その力ごとお前を倒し、あの頃のお前を取り戻す”
 
 
(櫂が否定したかったのは、本当にPSYクオリアだったのかな――)
 
 
 * * *
 
 本当のお前を思い出せ、アイチに向ってそう叫んだ俺に、レンは真っ向から反論した。じゃあ今のアイチは一体何?
 俺とレンと、正反対の言葉の狭間で、アイチはアイチの答えを見つける。
「PSYクオリアに溺れる僕は、他人を見下す嫌な奴。でも、それはPSYクオリアが悪いんじゃなくて、僕の中にそういう自分がいたんです。僕は、そんな自分を否定しようとした。でもそれも、ほんとの僕なんだ。だからもう、レンさんのことも否定しない」
「何?」
「あなたも、きっと同じ。二人のレンさんがいるはずなんだ」
「……っ」
 俺が信じたのはもう一人のレン――「本当の」レン。
 それなら今のレンは?冷たく人を見下す、現実のレンは?
「僕は二人の自分を認めるように、レンさんのことも認める。それが、本当の強さだと思うから」
「――やめろ!!」
 レンがアイチを拒絶する。
 アイチの肯定を、持てる力の全てで、全身で。
「認められなくていい。否定してもらってもいい。僕も誰も認めない!!」
「レン……」
 
 あれは俺だ。
 アイチと初めて戦ったときの。
 勝手なイメージを押し付けるなと、アイチを拒絶したときの。
 
(アイチにとってはイメージのほうが本物だった。本物から弾き出される痛みは俺だって知ってる。だが俺は……アイチとのファイトが、楽しかったから)
 
 どんなに遠ざけようとしても追いかけてくれるアイチに安堵していた、その理由。
 負けたのはアイチのイメージが本物だからだと、俺はきっと最初から気づいていた。
 失くしたつもりの過去は決して変わってなどいないのだと、それを教えてくれたアイチが道を間違えた時、俺はそれを認めることを選んだ。アイチを守るために。俺の本当を守るために。
 だからレンに、楽しかった頃のイメージを、俺にとっての本当を伝えたくて――
 
(俺は今でも、あれ以外のやり方なんてできる気がしない)
 
 レン。俺はお前を、お前の本当を認められなかった。
 お前の本当を守るためにテツは残った。
 俺の隣に、三和がいてくれたように。
 だから俺は、テツにできなかったことを、お前が失くしたつもりの過去を伝えなければならなかったんだ。
 
(認められなくていい、否定してもらってもいい。俺もお前を認めない――お前が、誰も認めず独り戦い続けるなんて認めない!!)

 俺達は敵同士なのかもしれない。
 俺達は確かに、同じ思いを知っている――
 
 
「イメージしてください。互いを認め合う仲間同士が、助け合い、心を通じ合う姿を」
 
 
 * * *


 それは現(うつつ)か幻か、アイチに導かれて、櫂の見た惑星クレイのイメージ。
 
『もしも僕がアイチに勝っていたら、君はどうしました?』
『懲りずにまた挑戦したんじゃないか、お前を止めるために』
『しつこい人ですね』
『お前も大概意地っ張りだ』
『なんのことです?僕は今まで通り高みを目指すだけです。フーファイターの皆とね』
『俺もせいぜい強くなるさ。お前をまた独りにしないように』
『意地っ張りはどっちですか。寂しいのは君のほうでしょう』
『……そうだな、ずっと寂しかった』
『櫂』
『フーファイターが、俺達三人のチームじゃなくなったときから』
 得体の知れない異質な力、他者を見下すレンの瞳、フーファイターに持ち込まれた序列と競争。いろんなものがないまぜになっていることに気づかずに、きっかけになったPSYクオリアを否定していた。
 けれど、櫂が本当に嫌だったのは、三人だけの優しい世界に亀裂が入ったことだった。
『……僕も寂しかったです。君が出て行ってしまったときから』
 櫂が去ってしまう直前、倒れた自分の手をとった櫂の気持ちがわからなかった。
 傍に居たい気持ちが確かにあること。
 それがあるなら、フーファイターを勝ち抜いてくれると信じていた。
 互いに違う形をした愛着を理解できずに、二人は離れ離れになってしまった。
『俺達の関係は、終わったんだよな。三人のチームフーファイターは』
 離れていた時間に積み上げた経験と現実で、曖昧だった違いは絶対的なものになってしまった。
 フーファイターは高みを目指すファイター達の共同体。三人だけのチームフーファイターは戻らない。
『それでも戻れますよ。友達の僕達になら』
 けれど代わりに手に入れたのは、変わらない思い出と、形に頼らない絆。
 三人の友情に、もうフーファイターは関係ない。櫂が、レンが欲していたものは、決して消え去ってなどいないのだ。
『レン』
『きっとまたファイトしましょう』
『ああ』
 
 負けないからな。  負けませんよ。
 
 
 fin.




最後のはアイチの「イメージしてください」で櫂が見たイメージということで。
両方認めるってこういうことだと思うんだ。
というか櫂は櫂なりに自分とアイチとレンの光と闇の両方を認めていたような気がするんですよね。ただ闇は闇として影に置いておくのが櫂の流儀だっただけで。闇を白日の下に晒す趣味は無いというか…光の元に曝された闇は闇じゃないというか??レン様も結局浄化されたのはそういうことだと思うし。
やっぱり言語トリックなような……アイチまじ櫂リンガル……。

追記:
二期OPで櫂がAL3(キョさん…)と一緒に映ってたけど櫂くんの立ち位置どうなるんだ…?
フーファイターには戻れないイメージなんですけど。
感情的な核だけ抜き取ったら、俺だけのレンでいてほしかった櫂くんが、レンへの独占欲を認めて克服するまでの一年だったような気がするので…。

あとなんか、裏切りの符丁と書いてドッペル・イクスと読むオーフェン思い出した。まぁどうでもいい話です。

追記2:
さらに修正しまくり。
そういえば大将戦前にテツがレンに怯えるシーンも本当は多少入れようかと思ってたんですが、アニメ引用が増えすぎるのでカットしてます。
「そのままだときっと大事なものを失う」っていうアレは、テツが怯えるのはなにもクオリアのせいだけじゃないよということなのかどうか。所詮俺の強さには誰一人ついてはこれないということだ!by志々雄@るろ剣とかと比べると対象年齢低く設定してあるなと思いますね。アサカと由美の違いが顕著?

追記:
元はこれのあとがきだった考察(笑)→http://everybodyhero.blog.shinobi.jp/Entry/339/


↓以下腐った話反転

……どうでもいいけどアイチと櫂はアイ櫂固定になりそうな今日この頃。アイチくんて声を殺そうとする櫂くんに聞かせてよ櫂くん……とか言いそう……世間的には三和くんなんだろうけど三和くんよりアイチくんのほうが声出させるのに熱中しそう……というか櫂の意地が折れそう……櫂くんアイチに甘いから……(遠い目)

レン「怖い子ですねアイチ…認めるって言葉で僕の事否定して、否定することで僕のこと肯定するんですよ…」櫂「ああ…最初は滅茶苦茶痛いのにだんだん気持ちよくなってくるんだよな…」レン「その表現やめてくれません?」櫂「すまない悪乗りした」 本当にごめんなさい。
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