リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
デートしてる気がする。
あ、2で雪山櫂に汚染されて櫂くんの服を「コート」って言ってたんですが、あれ77話限定だったので「ジャケット」に歴史改竄してきました\(^o^)/
あ、2で雪山櫂に汚染されて櫂くんの服を「コート」って言ってたんですが、あれ77話限定だったので「ジャケット」に歴史改竄してきました\(^o^)/
3.プレイ・トゥギャザー
ごとん、ごろごろごろ……かーん!ごとごとごとっ。重い物が転がる音とそれよりも澄んだ衝突音が、広い屋内のあちこちから反響してくる。日曜の午後とあってか、家族連れに学生らしき集団にと、町の遊戯施設はそこそこ賑わっているようだった。
とはいえそんなものを櫂が意識したのは場内に入って受付を済ませるまでのことで、今は当然のようにボールでピンを弾き飛ばすことに全神経を集中させていた。
すっ……と体の前にボールを構え、よどみない動作でリリースする。ボールはまるで先頭のピンに導かれるかのように滑らかにヒットし、十本全てのピンが奥の空洞に呑み込まれていく。
「ストラーイク!」
普通よりワントーン高い声で、スイコが後ろから声をかける。それにはノーリアクションのまま、櫂はスイコの座っている待機シートの隣に座った。
「お前の番だ」
「ええ」
にっこりと笑ってレーンに向かうスイコの後ろ姿から視線を上げて、櫂はモニター画面に表示されたスコアボードを確認する。
今のところ勝っているのはスイコのほうだった。ボーリングなどというものをここ数年やっていなかった櫂は、序盤のスコアが伸び悩んだせいだ。対してスイコは、比較的コンスタントにスペアとストライクを連発していた。
しかし人一倍負けず嫌いの櫂がその状況に甘んじるわけもなく、スイコのモーションと狙いも参考にしながら試行錯誤の末に達成したのがさっきのストライクだった。
「………」
努力の甲斐があったのはもちろんなのだが、タイミングのいいスイコの声で、結構気分が良かったなどとは言えない櫂だった。
櫂の見つめる先、スイコはスイコで相変わらず綺麗にストライクを決めて、一度で席に戻ってくる。ストライクを成功させても、同じだけ取り返されてしまえばスイコ優勢は変わらないままだ。ここから櫂が勝とうと思えば、自分の成功だけでなくスイコの失敗も必要になってくる。
立ち上がってボールを取りに行こうとする櫂とすれ違って、櫂の気配にスイコはおやと首を傾げた。
「……機嫌、悪くなっちゃった?」
問いかけたスイコに、櫂は振り向かないままぎこちない口調で言った。
「そんなことは、ない」
なかなかに信用しがたいセリフだったが、スコアが安定するにつれて機嫌も直ったようで、スイコはそれ以上追求しなかった。
後半快進撃で櫂が追い上げたものの、最終的にはあと一歩でスイコを追い抜くことはできなかった。
「私の勝ちね」
「そのようだな」
事実を確認したまでだとでも言うようなクールさだったが、内心「次は絶対勝つ!」とでも意気込んでいそうだとスイコは思った。
* * *
店を出て次はどうするかという話の前に、スイコは櫂にこう尋ねた。
「ねぇ、どうしてボーリングを選んだの?」
暫く沈黙の後に、櫂が口を開く。
「……俺にもお前にも、一番関係なさそうだったから」
その言葉の真意は、スイコには読めなかった。どうしてか急に謎めいた雰囲気を感じて、スイコの心臓が一瞬どきりと高鳴る。それをなだめるように胸に手をあてながら、スイコは微笑んで言った。
「……CDショップ、行ってみない?」
「構わん」
最初とほとんど同じニュアンスの言葉は、それでも少し優しげに聞こえた。
+++ BACK / NEXT 4.エスケープ +++
アイチ「どうして機嫌悪くなっちゃったの?やっぱり負けてたのが悔しかったとか……」
櫂「……黙秘する」
アイチ(あれ?……違うのかな……?)
櫂くんもスイコさんもなんでもできそうだなーって思ったんですけど、櫂くんが努力型で最初できなかったらおいしいな…と思ったのでこうなりました。
ボーリングなんかほんとここ数年行ってないのでいろいろ適当です…orz
二人しかいなかったら2ゲームぐらいするのが普通なのかな…。
ごとん、ごろごろごろ……かーん!ごとごとごとっ。重い物が転がる音とそれよりも澄んだ衝突音が、広い屋内のあちこちから反響してくる。日曜の午後とあってか、家族連れに学生らしき集団にと、町の遊戯施設はそこそこ賑わっているようだった。
とはいえそんなものを櫂が意識したのは場内に入って受付を済ませるまでのことで、今は当然のようにボールでピンを弾き飛ばすことに全神経を集中させていた。
すっ……と体の前にボールを構え、よどみない動作でリリースする。ボールはまるで先頭のピンに導かれるかのように滑らかにヒットし、十本全てのピンが奥の空洞に呑み込まれていく。
「ストラーイク!」
普通よりワントーン高い声で、スイコが後ろから声をかける。それにはノーリアクションのまま、櫂はスイコの座っている待機シートの隣に座った。
「お前の番だ」
「ええ」
にっこりと笑ってレーンに向かうスイコの後ろ姿から視線を上げて、櫂はモニター画面に表示されたスコアボードを確認する。
今のところ勝っているのはスイコのほうだった。ボーリングなどというものをここ数年やっていなかった櫂は、序盤のスコアが伸び悩んだせいだ。対してスイコは、比較的コンスタントにスペアとストライクを連発していた。
しかし人一倍負けず嫌いの櫂がその状況に甘んじるわけもなく、スイコのモーションと狙いも参考にしながら試行錯誤の末に達成したのがさっきのストライクだった。
「………」
努力の甲斐があったのはもちろんなのだが、タイミングのいいスイコの声で、結構気分が良かったなどとは言えない櫂だった。
櫂の見つめる先、スイコはスイコで相変わらず綺麗にストライクを決めて、一度で席に戻ってくる。ストライクを成功させても、同じだけ取り返されてしまえばスイコ優勢は変わらないままだ。ここから櫂が勝とうと思えば、自分の成功だけでなくスイコの失敗も必要になってくる。
立ち上がってボールを取りに行こうとする櫂とすれ違って、櫂の気配にスイコはおやと首を傾げた。
「……機嫌、悪くなっちゃった?」
問いかけたスイコに、櫂は振り向かないままぎこちない口調で言った。
「そんなことは、ない」
なかなかに信用しがたいセリフだったが、スコアが安定するにつれて機嫌も直ったようで、スイコはそれ以上追求しなかった。
後半快進撃で櫂が追い上げたものの、最終的にはあと一歩でスイコを追い抜くことはできなかった。
「私の勝ちね」
「そのようだな」
事実を確認したまでだとでも言うようなクールさだったが、内心「次は絶対勝つ!」とでも意気込んでいそうだとスイコは思った。
* * *
店を出て次はどうするかという話の前に、スイコは櫂にこう尋ねた。
「ねぇ、どうしてボーリングを選んだの?」
暫く沈黙の後に、櫂が口を開く。
「……俺にもお前にも、一番関係なさそうだったから」
その言葉の真意は、スイコには読めなかった。どうしてか急に謎めいた雰囲気を感じて、スイコの心臓が一瞬どきりと高鳴る。それをなだめるように胸に手をあてながら、スイコは微笑んで言った。
「……CDショップ、行ってみない?」
「構わん」
最初とほとんど同じニュアンスの言葉は、それでも少し優しげに聞こえた。
+++ BACK / NEXT 4.エスケープ +++
アイチ「どうして機嫌悪くなっちゃったの?やっぱり負けてたのが悔しかったとか……」
櫂「……黙秘する」
アイチ(あれ?……違うのかな……?)
櫂くんもスイコさんもなんでもできそうだなーって思ったんですけど、櫂くんが努力型で最初できなかったらおいしいな…と思ったのでこうなりました。
ボーリングなんかほんとここ数年行ってないのでいろいろ適当です…orz
二人しかいなかったら2ゲームぐらいするのが普通なのかな…。
Comment form
ブログ内検索
カレンダー
カテゴリー
最新記事
(07/21)
(07/16)
(07/16)
(06/29)
(06/29)
最新コメント
[04/25 藍維那]
リンク
アーカイブ
アクセス解析
pixivID:1412017
K玲(仮名)のハンドルで主にヴァンガードSSを投稿しています。日記に載せたのを後日修正転載が基本。
pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)
pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterは