リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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三人で誘うバージョンを吟味した結果

レンが櫂に「同じチームに入ってください」って言って櫂くんが迷った場合、アサカは櫂に「レン様がお願いしてるのよ言うことを聞きなさい櫂トシキ!」って言うのか、レンに「私たちのチームにこんな奴いりません!」って言うのか(一応後者にしたけど)疑問
  ↓
前者だとアサカはレンを崇めるファイターとして櫂に自分と同じように舎弟になれと言っていることになり、後者だとレンをめぐる恋のライバルとして認識しているということになる気がする
  ↓
どう足掻いても(アサカ→)レン櫂\(^o^)/

という結論に達したけどレン櫂それはそれでもったいなかったので(笑)テツが誘うバージョンに修正してみた。
アサカ→レン櫂はぶっちゃけ前章が既にそうなんですが、あっちは「だいたいPSYクオリアのせい」という呪文でスル―します(笑)
しかし本当、「(自称)レン様のためだけのファイター(意味深)」なアサカが櫂くんにライバル意識を向けてしまうと、どう考えても櫂くんが「性別:ユベル」になっちゃうんだよなぁ…(笑)
追伸:というか、アサカ=ユベル女性面、レン=ユベル(普段女性面発現、クオリア時男性面発現)、櫂=ユベル(両面葛藤)的な…?あのあたりにユベルが存在するのは確かだと思う(真顔)

RIDE77.5 招待状

 武者修行のために世界を回っていた櫂をテツが訪ねてきたのは、シンガポールステージが終わった頃だった。
「久しぶりだな、櫂」
「元気そうだな」
 テツの落ち着きは普段通りのはずだった。けれど、ほんの数週間前に全国大会で、そしてフーファイター本部でも見たはずの顔は、何故かやけに懐かしかった。
 かすかな違和感を櫂が疑問に思う暇もなく、テツが単刀直入に切り出す。
「櫂、チームNAL4(ニューエーエルフォー)に入らないか?」
「NAL4?」
 聞き慣れないチーム名を、櫂は復唱する。名前から察することができたのは、それがFFAL4(フーファイターアペックスリミテッドフォー)の後身だということだけだ。
「ヴァンガードファイトサーキットのことは知っているだろう?俺たちのところにも招待状が来ている。それに出場するために立ち上げた、新しいチームだ。世界は手ごわい。俺たちと一緒に、VFサーキットに出場してほしい」
 櫂が修行をしていたのは、まさにそのVFサーキットに出場して、優勝を勝ち取るためだ。シンガポールステージ、自分と同じくVFサーキット優勝を目指すアイチは、既にチームQ4として参加している。
 アイチの結果は惜しくも準優勝だった。その危なっかしさが気がかりでもあったが、一歩を先んじているのはアイチのほうだ。
「願ってもない話だが、何故それでチームを新しくする必要がある?」
「フーファイターは今、組織改革の途中だからな。俺たちは今回、フーファイターの代表としてではなく、独立したチームとして戦うつもりだ。……それにお前は、今のフーファイターは性に合わないだろう?」
 どこか不敵な表情でテツが笑う。
「俺はチームのバックアップに専念する。お前は好きなように戦ってくれればいい。このチームは、強さだけが条件だ」
 こともなげにそう言ってのけたテツに、櫂は半ばあきれた顔で返す。
「お膳立てしすぎなんじゃないか?」
「それだけ本気だと言うことだ」
 そう言って笑ったテツに、いつか彼とすれ違った日が、櫂の脳裏を駆けた。
“行くのか”
“お前は残るんだな”
 テツがレンを選ぶと知っていて、聞かずにいられなかったあの日。
“俺はレンを見捨てることはできない”
 櫂がテツの答えに覚えたのは、レンを守る仲間がいてくれる安堵と、孤独を選ぶしかない痛みだった。それはテツも同じだろう。三人が三人とも傷つけ合って、チームフーファイターは終わった。
 それぞれの道を選ぶべき時が来ていたのだろうと、そう言えるのは信頼の絆を取り戻した今だからこそだ。チームがバラバラになっていったあの頃、三人の誰もが己の無力を許せずに、独りきりで戦っていた。
 もしも、あの頃とは違う自分達で、同じ勝利を追えるとしたら。
「……断る理由は無いようだな」
 ふっと口の端に笑みを浮かべて、櫂は呟いた。顔を上げてテツに告げる。
「VFサーキット、チームNAL4として出場させてもらおう」
「引き受けてくれるか」
 満足げに頷いたテツが、おもむろに右手を差し出した。
「こちらこそ、よろしく」
 櫂もまたその手を取った。
 ほんのりと、けれど確かな誇らしさが、二人を満たしていた。

 * * *

 その日の帰り道、櫂がふとテツに言った。
「……そう言えばこの間、矢作キョウともファイトしたぞ」
 久しぶりに聞いた名前は、元フーファイターAL4のチームメイトだった。全国大会で櫂に敗れた彼に、フーファイター除名処分を下したのはテツだ。
 当時のフーファイターの掟のこともある。けれどそれ以上に、フーファイターは彼にとって決して良い環境とは言えなかった。慢心しやすい彼が強くなるためには、ステータスはマイナスにしかならない。
 それにその“ステータス”にも、既に陰りは見え始めていたのだ。櫂への憎しみに裏付けられたレンのフーファイターに、櫂との再会が、何の変化ももたらさないはずがなかった。
「そうか。元気にしていたか?」
「ああ。以前よりずっと強くなっていた」
 本当に良いファイトだったことが伺える言い方に、テツからも笑みがこぼれる。
「勝敗はどうだったんだ?」
「勝っていなければ、この話は受けていないな」
 それは多分、単純に実力のことを言ったのだろう。けれど、どこか居場所を探して彷徨っているような櫂だから、“AL4”の四人目の席のことを言っているようにも聞こえた。
 どちらでも構いはしないけれど、このチームが彼の居場所になれるなら――レンと櫂が、一緒にいられるチームになるなら、レンもきっと喜ぶだろうとテツは思う。
 レンは櫂をファイターとして賞賛する以上に、どうしても一人で放っておきたくないらしい。この勧誘を決行したのは、そんなレンの思いと、強いチームが作りたいテツの利害が一致したからだ。
 そして、VFサーキットに出場したいという、櫂の利害とも。
「……そうだな。頼りにしている」
「ああ」
 それぞれに違う目的と意志を持ちながら、同じ目標に向かっていける。
 誰よりこのチームを作りたかったのは、テツだったのかもしれなかった。


+++

先に追記:
わりと大幅に話のテンションを修正。
テツがレンを見捨てなかったのは、テツ的には「チームが強くなるならなんでもいいや」っていうのもあったからなんじゃねーかなという発想の修正です。
どうも誰かを全く非の打ちどころのない聖人君主だと思いたいという風潮が、私はあんま好きではないのです。そんなの居るわけないし。
でも、原罪を購うことで描ける「(非時間的である意味で無に等しい)聖なるイメージ」と、二人以上が関わることでその非を打ち消し合った「(現在形で実在できる)日常のイメージ」は好きなのです。それはあると思ってるので。
というわけでこれは日常のイメージです。

個人的にはPSYクオリアを端折ってもフーファイター解散~櫂レン決着とレンの浄化は説明できると思ってるので解散関係の記憶はそのまま残ってる設定です。残ってないのは「カードの声が聞こえる」とかそういうクオリア関連のセリフとファイト内容。

それにしても「それぞれの道を選ぶ」云々は文庫版『風と木の詩』最終巻で読んだ番外編?でアリオーナのほうかな?が言ってた「あの頃はまだ道を選ぶ時期じゃなかった」みたいなののインスパイア?なんですが…やっぱり櫂×闇レンは少年愛だったよね(真顔)。この場合、レンじゃなくて「闇レン」。その「闇レン」を櫂くん撃破してレン様が見事に切り捨ててるのもまた。そこは櫂くんの心の闇の影響で生まれたものだったと思うし、レンを歪めたその心の闇を櫂くんが切り捨てるのを決めて挑んだからこそレン様の「君は僕を捨てた!」が来て、僕だって捨てるよ、って流れなんだと思うけど…(あの後の生まれた理由を失くしたクオリアレン様の虚ろな感じたまんないよねええええええ)(「世界を手に入れちゃいましょうか?」が心の闇フィルターかけると精一杯の虚勢にしか聞こえない・^q^)(そんな世界、ボクは住みたいとは思わない!byユベル)
櫂くんが切り捨てた闇はアイチ様(笑)に粛清されたけど、未だ癒えざる櫂くんの彷徨える心の闇は、今いずこ?
…やっぱり櫂くんはラスボスだと思うんだよね!!(笑)
例えて言うなら覇王藤原。覇王化は一期でクリアしたから残ってるのは藤原ですが。
藤原櫂くんをほっとけない信号機トリオ他がダークネス化は食い止めてるけど、ダークネスの研究はし続けてるよね櫂くん…(笑)
どっかで魔法陣に血が落ちて「忘れればいいんだよ…」とか言いださね―かな(まて)
そうでなくても、櫂くんをこっちに引き戻せチャレンジが最終課題になっても不思議じゃないと思う今日この頃なのだった。ニ期の頃はもうやらないかなーって思ってたんだけど、三期のこのテイストで櫂くんを引っ張るならやりかねない気も…「まさか、リンクジョーカーの正体は…!」とかさ!とかさ!!
ラスボス櫂くん全裸待機!!(笑)
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