リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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ネタを思いつくものです…ねんどまつのよさんしょうかって!りふじん!
以下櫂×ジリアンとかどうかなって書きなぐったはいいけどどうにも二人ともカタいので土壇場で諦めた(笑)櫂ジリです。尻切れトンボ未完!
そろそろ櫂くんを攻略したいのか櫂くんで女の子にスポット当てたいのか分からなくなってきた\(^o^)/ジリアンはもっと評価されるべき。次回早くも蒼龍のみんなが再登場するようなので、ちょっと楽しみ。
それにしても櫂くんと青系の髪の子くっつけるの楽しい…(アサカさん逃げて超逃げて)
基本的にカップル崩しは趣味ではないんですが、レンアサは百合っぽかったり神様と巫女(龍神と龍神の神子・笑)っぽかったりするので、やりようによっては…とか考えちゃう自分はちょっとどうかと思う、うん。

 Can't see you!


 穏やかな午後だった。空は青く、雲は白く、日向ぼっこが似合うような日。閉ざされた箱庭では色あせて見えたその景色も、今はちゃんとこの手の中にある。
 アジアサーキットを越えた蒼龍の民が手に入れたのは、そんな平和な日々だった。
「あんた最近、櫂トシキに変なちょっかいかけられてない?」
「えー?ないよー?」
 ずいっ、と顔を近づけて、神妙な調子で聞いたジリアンに、シャーリーンはいつもの間延びした調子で答える。誤魔化したふうでもなく、ジリアンは大人しく引き下がるしかない。
「……そう、ならいいわ」
「どうしたジリアン、何か心配ごとか?」
「レオン」
「レオン様!」
 大好きなレオンにシャーリーンが飛びついた。蒼龍の民の伝説が「ただの」おとぎ話だと分かった今でも、結局シャーリーンはレオン様で通している。伝説が真実かは問題ではなく、「蒼龍の民を導く伝説の子・蒼龍レオン」という設定が気に入ったらしい。対してジリアンは、呼び方を元に戻していた。自分が「レオン様」と呼んでいたのが、レオンというよりヴォイドの力に呑まれていたせいだと感じたからだ。今のレオンにとっては、どちらの呼び方も自然なようだった。
「その……レオンは無いの?櫂トシキに、前のことを根に持って因縁つけられたとか……」
「いいや。遺恨があるかどうかは知らないが、どちらにしろ、あいつはそこまで暇ではないぞ」
「そ、そう」
 必要な情報は手に入ったものの、微妙にピントのズレた返答をされて、ジリアンはたじろぎつつ頷く。男の子ってわかんないなと、今更ながらに思うジリアンだった。

 * * *

 ジリアンが櫂のことを気にし始めたのは、行きつけのカードショップで櫂に遭遇してからだ。櫂は行きつけの店を決めるタイプではないらしいのに、それ以来どうもよく顔を合わせる。しかも話しかけるでもないのに、気がつくと櫂がこちらを見ているのだ。そして目が合うと、暫くして櫂がふいと目を逸らす。最初は気のせいかと思っていたけれど、どう考えても自分を見ているとしか思えない。
 それくらい自分のことを見ていながら、接触してくるわけでもない櫂に、ジリアンの苛立ちは、とうとう頂点に達した。
 ばんっ、とテーブルを叩いて、ジリアンが櫂に詰め寄る。
「いい加減にしなさい櫂トシキ!あたしに用があるならそう言ったらどうなの!?迷惑なのよ!」
 食ってかかられて驚いた――せいなのかどうか、ジリアンには判断がつかなかったが、不自然に固まった櫂は、気を取り直すように俯いて考え込むと、ジリアンを見つめてこう言った。
「……蒼龍レオンは、お前にとって何なんだ?」
「……なんですって?」
 ジリアンが聞き返したのは、櫂の質問が聞こえなかったせいではなかった。
「蒼龍レオンはお前にとって何なのかと聞いた」
 迷惑だと怒鳴ったことを完全にスルーされて調子が狂ったからだ。けれどジリアンの戸惑いに気づかないのか、櫂は全く同じ文面を復唱する。その目はひどく澄んでいて、余計にジリアンは落ち着かない。
 問われた内容について考えてみるけれど、何を聞かれたのかも理解できずに、さっきとは別の意味で苛立ちが募る。
「……そんなこと、どうしてあなたに教えなくちゃいけないの?」
 思ったよりも硬質な声がした。か細く震える一歩手前の、どこか神経質な声。
 考えがまとまらない、それ以上に、言いようのない反感がジリアンを操る。
 問いを拒絶された櫂は、食い下がるようなことはしなかった。
「……そうか。……そうだな」
 どこか自分に言い聞かせるように呟いて、がたりと、櫂が席を立つ。
「邪魔をして悪かったな」
 背を向けたまま、似合わない捨て台詞を吐いて、櫂は出て行った。
 どうしてか取り残されたような気がして、ジリアンは佇む。
(何よ、なんだったのよ……)

 * * *

 そんな櫂との接触から数日、ジリアンは憂鬱だった。
“蒼龍レオンは、お前にとって何なんだ?”
 櫂の声が頭から離れない。櫂がそんなことを聞いてきた意味も分からないし、その質問の答えも、よく分からなかった。
 ぼんやりとしているジリアンを、しゃがみ込んで横から覗いたシャーリーンが呟く。
「ジリアンがへーん」
 間近でそう言われても、ジリアンはため息をつくばかりだ。
 相手にしてもらえないシャーリーンが、ぱたぱたと部屋を出ていく。
 数分後戻ってきたのは、シャーリーンではなかった。
「レオン」
「どうしたんだ?ジリアン」
 様子がおかしいのはレオンも気づいていたようで、答えないジリアンに、レオンのほうが重ねて尋ねてくる。
「この間のことといい、櫂トシキと何かあったのか?」
「……えと……」
 櫂とひと悶着あったということを、ジリアンは言えなかった。レオンの冷静な瞳に、気遣われて素直に嬉しいと思えるから、自分が怒鳴りつけたからというバツの悪さのせいではないようだった。
「……レオンには言えない……かな。ごめん」
 視線を逸らして言ったジリアンの頭を、レオンの手がぽんぽんとなでた。
「レ、レオン!?」
「よく分からないが、言いたくないことを言わなくてもいい。……シャーリーンが心配していたぞ」
 付け加えられた一言に、ジリアンの瞳がじわりと潤んでしまう。そんな気はしていたけれど、シャーリーンがレオンを呼びに行ってくれたのだと分かって、胸が痛かった。完全に無視したようなものなのに、あの妹は自分のことを心配してくれたのだ。
「今は大丈夫そうだが、何かあったら言うんだぞ?俺がお前たちを守ってやる」
 迷いのない声でそう言われて、不意に、櫂との会話と今の会話が重なりそうなこと、だけど重ならないことに気づく。回答を拒絶した自分と、拒絶を受け入れた、櫂とレオン。
「……ありがとう、レオン」
 そう言ってジリアンは笑った。それを見て安心したのか、レオンもまた微笑む。
「俺は何もしていないさ」
「そんなことないわよ」
 他愛ないやりとりが心地良い。それを感じながら、ジリアンはひとりごちる。
(あたしはレオンが大好きよ。レオンはあたしを大切に思ってくれてる。あたしはレオンのことが分かる。……あんたのことは、全然分かんないわよ、櫂トシキ)
 今、あのときと同じことを聞かれたら、きっと答えは出せるだろう。
 けれど、その答えはきっと言わないだろうと、ジリアンは考えた。
 本当の問題は、そんなことではないのだ。

 * * *

「こんなところに呼び出すなんて、どういうつもりなの?」
 喫茶店で呼び出した当人を前に言うセリフとしてはいささか不思議なものだったが、ジリアンは櫂にそう尋ねた。
 対する櫂のほうも、動じたりしているようには見えない。
「お前が好きだ」
 以前と同じように、脈絡をやや無視して櫂が答えた。
 以前と同じように、ジリアンはあっけにとられる。
「……な」
「だから、告白しに来た」
 心の準備ができていなかった。いや、薄々そういう話なのだろうとは思っていたはずなのだ。それでも、前に聞かれた質問に答えることと、どうしてそんなことを聞くのかと――そういう意味なのかと聞くことしか考えていなくて、一足飛びに答えだけ与えられて、戸惑わないわけにはいかない。
「お前は、俺を好きになる気はあるか?」
「……何よ、それ」
 ふつふつと、またしても湧きあがるこの感情。
 彼はなんというかもうちょっとこう、こっちの気持ちを察してくれてもいいと思う。
「なんで、あたしが、あんたのこと好きじゃないのが前提なのよ!」
「お前はレオンが好きなんじゃないのか?」
「レオンは大切な家族よ!好きだけど、それとこれとは話が別よ!」
「……そうか」

+++

ここまで\(^o^)/
素でストーカーな櫂くん(^q^) それ既にストーカーだからさっさと告白して来いよって言ったのは多分三和くん、もしかしたらアイチくん。
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