リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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127話「呪縛(ロック)」ネタだけど捏造150%!そして片思いというか失恋調!!スイコさんがせっかくほんのりフラグ立ててくれたのに櫂くんのばかあぁぁぁあ。・゚・(ノД`)・゚・。知ってたけど!知ってたけど!!…うん、まぁそのなんだ、知ってた(しんださかなのようなめ)お前そんなだからヴォイドに目ぇつけられるんだよヴォイドもヴォイドだこいつが一番適任だなんてずっと前からわかってたことだろおおおおお?!?!?!?(私は櫂くんをなんだと思っているのか)(少なくともレオンがヴォイド側だと判明した時の第一声が「お前なのかよ!?」だった理由は櫂くんが乗っ取られるとばかり思っていたからである)
ウルトラレア三姉妹による女子会。コーリン→アイチもちょっぴり。
しかしそもそもあのスイコさんは正気のスイコさん本人なんだろうか。洗脳済??

とある日の昼下がり、立凪邸のリビングでは、ウルトラレアの三人が思い思いに休暇を満喫していた。女の子向けのファッション雑誌を読むコーリンに、スナック片手にテレビを見るレッカ。そして――
「……私って、魅力ないかしら」
 ――いつになく落ち込んだ風に呟いたスイコに、コーリンとレッカは顔を見合わせた。
「なになに、何かあったのー?」
 スナックを頬張るのをやめないままにレッカが水を向けると、スイコはぽつりと答える。
「……櫂、くんが」
 苗字のあと言いよどんだあたりがもの慣れなさ全開だなーとレッカは思った。
「なんで家でも制服なのか聞いてくれないから、気に入ってるから着てるって自分で言ったら」
 アプローチ間違ったんじゃないかしら、とコーリンは思った。
「どうでもいいって、言われたわ」
 でしょうね。という相づちを、コーリンは口には出さなかったが、レッカは容赦なかった。
「そりゃそうだよーだってあの櫂トシキだよ?そんなの気にしてるわけないじゃん」
 普通ならスイコも分かっていそうなものだった。彼女達ウルトラレアがPSYクオリア能力者を探していた頃、その候補者と縁の深かった櫂は結構な要注意人物だったのだから。そしてヴァンガードへの入れ込み方にかけては、能力者を差し置いてトップクラスと言ってよかった――「それ以外興味ない」というレベルなのは、誰の目にも明らかだったのだ。
「………」
 しかしスイコは答えない。そんなことはスイコにも分かっているのだろう。分かっているはずなのに、それでも期待してしまうのは。
「……好き、なのかしら」
「……えと、誰が誰を?」
 察せられないほどではないにしろ飛んだ文脈を補完してくれと、レッカが聞き返す。コーリンが無言なのは、自分もどちらかと言えばいじられるほうだからだろう。
「……私が、彼を」
 好きなのかしら。スイコは力なく復唱する。
「今頃気づいたのー!?」
 最初の第一声からしてそういう話だっただろうと、思わず反射的に突っ込んだレッカに、スイコが反論する。
「わからないのよ。そういうの無縁だと思ってたし……」
「……まあ確かに、鈍かったけど」
 実際、使命の邪魔になるからアイチにあまり肩入れするなと、スイコから忠告され続けたのがコーリンだ。複雑なものは感じつつも、どちらかといえば同情のほうが強い。
「すごい心境の変化ね」
 スイコもそのことは気づいているのか、バツの悪そうな顔で答える。
「……“普通の生活”が、こんなに楽しいなんて思わなかったわ」
 ウルトラレアの三人は、タクトの提案でこの春からそれぞれ学校通いを始めた。レッカは面白そうだから、コーリンはアイチと同じ学校ならという二つ返事で頷いたけれど、スイコにとっては、タクトがそういうならというただそれだけで始めた“学生ごっこ”だった。福原高校を選んだのも、PSYクオリア能力者の雀ヶ森レンが通う高校だからだ。それなのに――
「彼も……そんな生活もしてるのかなって思ったら、なんだか、……知りたくなったの。ヴァンガードファイターじゃない、彼のこと」
 それは、どこかで櫂を同類だと思っていたせいなのかもしれなかった。櫂がヴァンガードファイトに全てを捧げていたように、スイコもまた、自分の使命に全てを捧げていた。
 そんな自分よりずっと前から櫂は“普通の生活”をしていたはずで、普段の彼がどんな人なのか、知りたくなってしまった。
「でも」
 そんなのいなかったみたいね。
 震えた声は言葉にはならきらなかった。本当に慣れない情緒の揺らぎを、どうやって片づければいいのか、スイコには分からない。
「スイコ……」
 心配げにレッカが呟く。
 コーリンはやおらつかつかと冷蔵庫へ向かうと、取り出したペットボトルをどんっとテーブルに置いた。
 スイコが涙に濡れた目をコーリンに向けると、据わった目でコーリンが告げる。
「飲むわよ」
「コーリン、それただの烏龍茶だよ?」
「未成年なんだから仕方ないでしょ。要は気分よ」
 それで得心がいったのか、レッカの顔に満面の笑みが広がる。
「よーっし、飲もう!レッカちゃんの秘蔵のお菓子も奮発しちゃう!」
 あっという間にテーブルの上には飲み会よろしくドリンクとつまみが用意され、言い出しっぺのコーリンが早速くだをまきはじめる。
「ヴァンガードファイターってみんなそうじゃない。アイチだって、結局私のこと部員としか思ってないのよ。仲間だからって平等に好きで、肝心の気持ちにはちっとも気づいてなんてくれないんだから」
「あの子は……そうね、そういうところ、あるかもしれないわね……」
「ちょっと二人ともちゃんと酔っぱらってるー?駄目だよこんなので真剣に落ち込んでちゃ!男の子なんてちょーっと色仕掛けしちゃえばイチコロなんだから」
「……それが失敗したから落ち込んでいるのだけど」
「スイコは慣れてなさすぎなんだよー!もっとさりげなく、繰り返しアピールしていかなきゃ」
「さりげなく……そうね、さすがに不自然……だったわよね……。……でも、どちらにしろ気にしてくれないんじゃないかしら、彼」
「櫂トシキならそうかもね。アイチは……もっと手ごわいかもしれないわ」
 普通に褒めてそれで終わりそう。普段のアイチの如才なさを思い浮かべると、予想以上の障害の多さにコーリンは頭を抱えそうになる。
「だから……やっぱりヴァンガードを使わなきゃいけないのよ!!」
「……カードを贈るとか?」
「結局アイチはエイゼルよりブラスター・ブレードなのよ、私より櫂トシキなのよ!」
 言ったそばから自爆するコーリン。
「私が今更カード贈っても、何か企んでるって思われるのがオチよね……」
「暗い!暗いよ!?いいじゃないプレゼント攻撃!諦めたらそこで試合終了だよお!」
 ヴァンガード馬鹿の少年たちに失恋モードの姉二人を、一生懸命励ます健気な三女レッカなのだった。

LIMIT BREAK希望!!
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