竜になりたい ユニット座談会

「竜になりたい」を受けてのユニット座談会。

オーバーロード「行ってしまったな」
ネハーレン「主にもPSYクオリアがあれば、お一人にはしなかったものを……」
エルモ「結果は同じじゃろう。いや、もっと悪いかもしれんぞ。主にとっては、ワシらが実在していたからこそ、イメージが力を失ってしまった。永遠は永遠ではなくなり、虚無が真実になってしまったのじゃ」
モニカ「でも、私も思うわ。私が地球人なら、ひとりぼっちになった小さな主を絶対に抱きしめてあげたのに！」
エルモ「……そうじゃな。それこそが、主が失ってしまったものじゃった。主のためだけにある愛。それを失ってしまったからこそ……主は、ワシらと出会った」
一同「………」
オーバーロード「幼き主は、竜の強さを必要としていた。喪失を喪失と思わない強さを。痛みを痛みと思わない強さを。それほどまでに、主が失ったものは大きかった。主の強さは、主の喪失の重さだった」
エルモ「じゃからこそ、ワシはこうも思っておったよ。人ならざるものの強さは、主を幸福へ導くものじゃろうかと」
モニカ「………」
エルモ「人の身に戻って、孤独を味わうときが来たのじゃろう。主が主を導く時が。遠く離れたワシらでも、あの方を慕う彼らでもなく。あの方自身を導く時が」
モニカ「……その先が光であるようにと、願わずにはいられないわ」
レッドリバー「もちろん、そうに決まっています」
エルモ「ほう、さすが若いのはイキがいいのう」
レッドリバー「ドラゴンの魂は不滅。オーバーロード様の命脈は我らが受け継いでいます。はじまりが仮初の記憶だったとしても、そこに何があったのか、気づかない主ではないでしょう？」
オーバーロード「我が主は強い。強すぎる故に、封じてしまった願いがある。それを思い出す鍵を手にしたからこそ、試練は始まった」
モニカ「信じて待たなくちゃ、ね」
レッドリバー「クレイを守るためには、主と戦うときも来るかもしれませんね」
エルモ「そのときは、遠慮なく相手をしてやればよかろうて」
レッドリバー「もちろん、そのつもりですよ」
オーバーロード「RE-BIRTH。願わくは我が主のイメージが、実現せんことを」

おわり


・あとがき・
なんというか、この座談会がだいたいあとがきです。
「我が主」なのに一人称／二人称は「私／あなた」なんですかってツッコミは私がしてるのでNGで…。しかし「ドラゴニック～」なユニットと「～ドラゴン」なユニットにはなんか違いがあるのでしょうか。ドラゴニックのほうが人間に近そうではある。（なにせ「ドラゴンっぽい」だし）