リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
お わ り ま せ ん で し た\(^o^)/
相変わらずオリジナルユニット注意です。「こんなので呪縛対策しそうかな?」予想です。ただしファイトはざっくざっく飛びます。流れも果てしなく不適切ですがセリフ優先なのであしからずご了承ください。あとタクトさんが素で謎能力使ってます。
思ったよりレン様が出張った。私が書くとどうしてもレン様中性的になる…。いやレン様だけじゃないけど!!櫂レン未満な腐れ縁\(^q^)/
P.S. 全力でキャラ変わるレベルの修正しました
相変わらずオリジナルユニット注意です。「こんなので呪縛対策しそうかな?」予想です。ただしファイトはざっくざっく飛びます。流れも果てしなく不適切ですがセリフ優先なのであしからずご了承ください。あとタクトさんが素で謎能力使ってます。
思ったよりレン様が出張った。私が書くとどうしてもレン様中性的になる…。いやレン様だけじゃないけど!!櫂レン未満な腐れ縁\(^q^)/
P.S. 全力でキャラ変わるレベルの修正しました
目を閉じたタクトが、ぱちんと指を鳴らした。あたりはガラス張りの私室から、控えめな照明の中にプロモーションカードの浮かび上がる室内へと変化する。
「ここは……」
「カードショップPSYと空間をつなげました」
その場を代表しただろうレンの呟きに答えて、タクトは櫂とアイチの二人に告げる。
「ファイトは見届けさせてもらいますよ。何かあった時のためにもね」
そう言ったタクトに、アイチは礼を告げる代わりにひとつ頷くと、中央に立つファイトテーブルへと向かう。
一方の櫂も、支えていたスイコの手を無言で払う。
「本当に大丈夫なの?」
「ああ」
誰かに支えられたままファイトはできないだろうと、それがルールだから従うのだとでも言うような声だった。
そんな櫂を、キョウは複雑な顔で見つめている。
「おや、まだいたんですかキョウくん?」
茶化すように言ったレンに、キョウは憮然とした顔で返した。
「いちゃ悪いのかよ」
「いいえ。ただ、君にはもう関係のないことじゃないかと思って」
「……関係ねーよ、あんな奴」
言いながら、スタンバイした櫂とアイチを見るキョウの目は真剣そのものだ。
眩しそうに目をすがめて、レンも二人へと視線を移す。
(櫂も頑固ですからね……。頼みましたよ、アイチくん)
「「スタンドアップ」」
「ザ」
「「ヴァンガード!」」
「星輝兵(スターベイダー) ダストテイル・ユニコーン」
「解放者(リベレイター) チアーアップ・トランペッター!」
* * *
(やっぱり――強い!)
デッキがリンクジョーカーだからというだけではない。アイチが感じているのは、どんなにデッキを変えようと変わらない櫂の強さ、ただまっすぐにヴァンガードへと注がれる思いだ。それは櫂が「かげろう」から「なるかみ」へとデッキを変えたときにも感じたものだった。
「イメージしろ。無限なるすべてを呑み込む虚無の深淵を。ライド!星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴン!」
指定されたユニットを、アイチが裏返す。
“基本的に、リバースファイター達は“Я”と名のつくキーカードを使ってきます。彼らは自分のリアガードをロックすることで能力を発揮するんですが、櫂の持つリンクジョーカーだけは、自分ではなく相手のユニットをロックします”
“えっ? 櫂くんと戦ったんですか?”
“いえ、スイコさんがリバースしたときに使っていたのがリンクジョーカーだったんです。敵はタクトくんを乗っ取っているようですから、そこから直接リバースさせられたんでしょうね”
リアガードの呪縛されたフィールドを見つめて、アイチが問いかける。
「……これが、君のイメージなんだね?」
嵐の前のような静けさをたたえる声に、櫂は自虐的な笑みで嘯く。
「……ああ、そうさ。絆を奪い、孤立させて、相手の力を殺ぐ。それが今の俺の――」
「違う!」
アイチが叫ぶ。そんな笑い方を、櫂にさせたくなかった。
「呪縛されてるのは君自身だ!絆を封じられて、たった一人で戦ってる。そこにいるはずの仲間に、手を伸ばしても届かなくて、」
「それ以上言うな!」
「……っ」
命令形のその言葉は、どうしてか懇願に似ていた。
「俺は知らない。そんな俺は、俺じゃない!」
「櫂くん……」
取り乱した櫂は、それが虚勢でしかないことにも半ば気づいてはいるのだろう。言葉の先が紡がれることはなく、代わりに櫂はカードを掲げる。
「ブレイクライド!星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン!」
「闇を切り裂く一条の光、その輝きで未来を示せ!ライド!流星の解放者 シューティング・ブラスター!」
「シューティング・ブラスター……!?」
アイチの新しいユニットに、誰もが驚愕の表情を浮かべる。
「シューティング・ブラスターのエスペシャルカウンターブラスト!解放者と名の付くユニットを二枚カウンターブラストすることで、自分と相手のターンを一ターンスキップする!」
「まさか!?」
櫂が予想だにしなかったスキルだった。それはアイチが、リンクジョーカーへの切り札としてデッキに入れたものだろう。
(櫂くん、イメージして。君だって知ってるはずだよ。呪縛は永遠じゃない。今じゃなくても、いつかきっと解ける日がくるって!)
アイチのターンが終わったことで、呪縛されたユニットが元に戻る。
「ブラスターのスキルで、ドローフェイズとライドフェイズはスキップされる。シューティング・ブラスターで、カオスブレイカーにアタック――!」
* * *
櫂が目を覚ますと、見覚えのない白い天井が見えた。
「――……? ……っ!?」
現状が把握できずに思わず起き上がろうとして、体がついてこずに失敗に終わる。その物音に気が付いたのか、横から声がした。
「無理しちゃ駄目だよ、櫂くん」
「アイチ……」
悲しげな目が、櫂を見つめていた。そこはどこかの医務室のようで、アイチの隣にはレンも控えている。
櫂は改めて起き上がると、アイチに問いかけた。
「ファイトは……」
「……その前に、ひとつだけ聞いていいかな」
「……なんだ?」
「君が、ヴァンガードに……縋らないといけないほど追いつめられたのは、どうして……?」
櫂が眠っている間、アイチはずっとそのことを考えていたらしかった。
櫂が悩ましげに眉根を寄せる。ずっと、そんな風に心配させたくなくて――心配されるような何かが自分にあると思いたくなくて、意地を張り続けてきた。
「……五年前、俺は事故で両親を失った」
ぽつりと呟いたそれは、自分からは誰にも話したことがない事実だ。そうと意識してはいなかったけれど、住んでいる場所をひた隠しにしてきたのも、それが知られたくないからだった。
「だからどうしたと、ずっと思ってきた。その程度のことで俺は負けない、悲しくなんかないんだと」
「そんな……」
アイチが言葉を失くす。櫂にふりかかった現実は、意地や強がりで隠すには重すぎて、痛々しいとしか言いようがなかった。
いつかミサキの話を聞いたとき、櫂が反発したのはそのせいだった。弱い自分が許せないから、ミサキの弱さも許せなかった。一度許してしまえば、自分の弱さを余さずさらけ出すことになりそうで――今の自分を支えるものが、すべて壊れてしまいそうで。
「俺はそんな戦い方しか知らない。……お前に初めて会ったときからそうだっただろう」
「え?」
「ボロボロだったお前に、手を貸してやったりはしなかった。俺が教えたのは強くなる方法だけ……一人で戦う方法だけだ」
「それは、でも」
「だからそうじゃないお前の強さは、お前が自分で作り上げたお前の強さだ」
アイチが目を見開く。
櫂が、アイチとの初めてのファイトに垣間見た強さの片鱗。アジアサーキットで優勝を勝ち取ったアイチを見たとき、アイチがそれを開化させたことを櫂は知った。
(俺はそんなお前を見て、どうすればいいのか分からなくなった。俺がいなくてもお前は前に進める。……お前がいなければ進めなくなるのは、俺のほうだったんだ)
自分を貫いた刃の冷たさを、櫂は思い出す。リンクジョーカーは櫂の虚勢を塗り潰して、破壊の欲望へと書き換えてしまった。そうして自分を殺さなければ、“先導アイチ”に向かうことさえできなかった。
(そんな弱さをこれ以上晒したくなくて、ヴァンガードをやめようとした。なのにお前が来るから、お前から逃げるか、お前に俺の弱さを晒すか、どっちをとっても最悪な二択を選ぶしかなくなった)
それはどう足掻いてもなくならない弱さから、逃げるなと言われたようなものだったかもしれなかった。
自嘲気味に櫂が笑う。
「……負けたくなかったんだ。お前にも、自分にも……何に対しても」
「――っ、だから!どうしてそれが弱さになるの!?」
頑なな櫂に、アイチが声を荒げる。
「君はずっと戦い続けてる。一度も諦めたりしてないのに、どうして――」
「諦めないから弱いんですよ」
「えっ」
不意に、それまでずっと黙っていたレンが口を挟んだ。驚いたアイチに、レンははぐらかすようにゆるりと笑う。
「いやー黙って聞いてようかと思ってたんですけど、我慢できなくなっちゃいました」
空気を一気に変えたレンにも、櫂は反応を見せない。そんな櫂に、レンがひとつため息をつく。
「……アイチくんに、ここまで言わせてしまっていいんですか?」
静かな問いかけは同情にも似ていた。レンも櫂に思うところはあって、それでも現実に動くと櫂をかばう形になってしまうのは、中学時代からの思い出のなせる業かもしれない。頑なに心を閉ざす櫂と袂を分かつことにはなったけれど、そうなるに至った櫂のどうしようもない部分まで含めて、結局櫂を嫌いにはなれなかった。それを翻せば、自分のどうしようもない部分にもなってしまうから。
そんなレンの友情を、櫂も分かってはいるのだろう。
しばしの沈黙の後に、櫂は重く口を開く。
「……今は、一人にしてくれないか?」
「櫂くん……」
「……行きましょう、アイチくん」
「でも」
促すように立ち上がったレンにすぐには頷けずに、アイチは櫂を振り向く。俯いたままの櫂の視線は、こちらに向くことはなさそうだった。弱音を全く吐かないから失念してしまうけれど、疲労も限界のはずなのだ。その様子に、アイチも席を立つ。
「……ちゃんと、休んでね」
ぱたんと、医務室のドアが閉じた。
* * *
「僕、櫂くんに無理させちゃったのかな……」
「あんなの、好きでやってるんだからいいんですよ」
突き放すようなレンの言葉に、アイチが訝しげな目を向ける。
「……レンさん、櫂くんの味方してませんでしたっけ?」
「うーん、したようなしてないような……」
とぼけるレンの真意が掴めないのか、困惑した顔のアイチに、レンが吹き出す。
「なんで笑うんですか!?」
「いえいえ。アイチくんは素直だなーって」
「はい!?」
「僕は君と、そんなに違うことを考えてるわけじゃないと思いますよ? ただ少し立場が違うだけです。確かに君とは違う櫂を知ってるかもしれない。だけど、だから君より櫂の味方というわけでもありません」
「……そうなんですか?」
「ええ」
よくわからないという顔をするアイチに、レンはにこにこと頷く。
これ以上聞いてもまともな答えは返ってきそうにないと、アイチは話の矛先を変えた。
「……櫂くんは、戻ってきてくれると思いますか?」
「君はどう思いますか?」
「……僕は……」
問い返されて、アイチはそれ以上答えることができなかった。自然そこで、二人の会話はお開きになった。
つづく…のか…?
(ほんとはファイト中に医務室の会話もさせようと思ってたけど、素の状態でリンクジョーカー使って会話フェイズはいろんな意味で無理だった……)
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K玲(仮名)のハンドルで主にヴァンガードSSを投稿しています。日記に載せたのを後日修正転載が基本。
pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)
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