ぅゎょぅι゛ょっょぃ（櫂＆オバロЯ）

タイトルがやりたかっただけ。最新話ネタバレ注意かもしれない。
櫂くんとオバロЯ（幼女擬人化）でЯ櫂レン決戦前夜。みんながオバロリバースのことオバロリオバロリ言うから！！櫂くんとロリは正義。ただしロリはあくまでメフィスト・フェレス的な何かなので注意、かもしれない。だがギャグだ。

「やっと帰ってきたのね」
　高飛車な印象の声は、しかしイメージに反して足元から聞こえた。
「待ちくたびれたわ」
　傲然と言い放つ少女の頭は、櫂の腰よりもさらに低い位置にある。けれどこちらを見上げるくりりとした目に、なるほどこれがさっきの声の主かと櫂は納得する。
　櫂の器を見定めるように、その姿をそっくりと映し込む、その瞳は紅蓮の炎。永久に去らない黙示録。
「…………」
　これを見下ろすのも如何なものかと、櫂は片膝をついた。そんなつもりは無かったけれど、王女に忠誠を誓う騎士のように。
「オーバーロード……か」
「そうよ」
「ずいぶん変わり果てたな」
　軍人としてのオーバーロードのイメージには似ても似つかない姿に、櫂は正直な感想を投げかける。
「あなたは知ってるでしょう？　私は一度死んだの。ファントム・ブラスターとの戦いに敗れて。……黙示録の炎の名が泣くわね」
「所詮イメージだ。お前も一介の竜に過ぎない。その名に恥じない戦いだったんだろう」
「だけど、あなたは満足しなかった。所詮イメージだから」
　櫂と同じ言葉で、少女は切り返した。
　したり顔で少女は続ける。
「最初のとき、あなたは彼の異質な力に支配されまいと必死だった。次に戦ったときは、彼はあなたの思いを振り払うのに必死だった。そしてあなたは拒絶され、私は死んだ。私に後悔はないけど……あなた達は、すれ違ったままだわ」
　それは違うと櫂には言えなかった。レンを取り戻したのはアイチで、レンと共に戦ったのは、立凪タクトの策略の内。その結果レンとアイチは、それぞれに背負うものを手に入れて――櫂だけが、終わらない世界に取り残された。
「だから私をリバースさせたのね。惑星クレイを侵略するリンクジョーカーの技術を盗んで」
　彼女の姿は、ありえない再誕の代償。櫂の選択の結果。
「……オーバーロード」
「誤解しないで。あなたを責めてるわけじゃないの」
　嫣然とした微笑みで、少女は右手をその胸に当てる。自嘲するように――否、誇るように。
「私も宿敵との決着のために命を捨てた身。そんな下策を選んだのは、国家への忠誠よりも宿敵への執着のほうが勝ったからよ。あなたと何も変わらないわ」
　その身に似合わぬ優雅さで、少女は右手を差し出す。その出生とは裏腹に、穢れを知らない白い肌。
「行きましょうマイ・ヴァンガード。あなたの願いを叶えるために。何の意味もない、最も純粋な場所で、彼と戦う瞬間のために」
　櫂がその手を取る。オーバーロードの姿は炎となって燃え上がり、櫂の手には、一枚のカードが残った。
「ドラゴニック・オーバーロード The Яebirth。俺もお前に殉じよう」

　最期のファイトは、お前と共に。


　fin.



そしてスキルをみた櫂くんはこう言う。「ぅゎょぅι゛ょっょぃ」