リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
時の関節は外れてしまった。
Я櫂VSレン後の謎時空、刺された櫂くんは実は2期記憶改竄で生まれたIF時空櫂くんだった解釈です。がっつり櫂レン(の失恋話)だけどこれが一番腑に落ちる気がするよ…。ウルレアとタメ張れるくらいには櫂くんもタクトの被害者なんじゃねーの…?
ハムレットはもちろん読んだことなどありません!!\(^o^)/
ちなみにリバースファイターは日曜朝とかによくいる週替わり怪人みたいなもんだと思っている。櫂くんは特別製で作った人の意図を超えて暴走したけど、ベースは変わんないみたいな。
Я櫂VSレン後の謎時空、刺された櫂くんは実は2期記憶改竄で生まれたIF時空櫂くんだった解釈です。がっつり櫂レン(の失恋話)だけどこれが一番腑に落ちる気がするよ…。ウルレアとタメ張れるくらいには櫂くんもタクトの被害者なんじゃねーの…?
ハムレットはもちろん読んだことなどありません!!\(^o^)/
ちなみにリバースファイターは日曜朝とかによくいる週替わり怪人みたいなもんだと思っている。櫂くんは特別製で作った人の意図を超えて暴走したけど、ベースは変わんないみたいな。
「立凪タクトに文句言わなくてよかったんですか?」
「……何のことだ」
言わんとすることを半ば察した間の後で、櫂はそう聞き返した。
「ちょっと前、僕たちの記憶をいじくってくれた件についてです」
取り違えようのないほど簡潔な説明に、櫂は黙り込む。
答えに迷っている櫂の代わりに、レンは言葉を続けた。
「気になってはいたんです。君がずっと、なるかみを使い続けていたこと」
VF甲子園地区大会でも櫂が使っていたなるかみ。それは本来、櫂が自分で選んだクランではなかった。かげろう、ロイヤルパラディン、シャドウパラディンが封印されている間、かげろうの代わりに与えられた仮初のクラン。クランの入れ替えはそれだけに留まらず、人々の記憶を改竄し、歴史を塗り替え、世界を改竄していた。
三つのクランが解放され、元の記憶が戻っても――ただ一人櫂だけは、改竄されたはずのクランを使い続けていた。
観念するように、櫂は重く口を開く。
「……与えられた記憶だと分かっていても捨てられなかった。お前達との……お前との時間が」
偽りの記憶に支配された世界で、レンはずっと自分のデッキ――与えられたゴールドパラディンに違和感を感じていたけれど、櫂にはそれが無かった。
それはなるかみにまつわる記憶が、櫂にとって残酷なほどに甘く優しかったから。
ついに実現することのなかった、レンと一緒に歩いていける世界が。
行き詰まった顔の櫂を、レンは痛ましげに見つめる。
「……だから君はその夢に、自分でとどめを刺したんですね」
「そんなんじゃない」
櫂がリバースを“選んだ”ことをそう表現したレンを、櫂は苦く否定する。
「ただ迷っていただけだ。それを虚無に付け入られた。……それだけのことなんだ」
虚無が侵略を開始した頃、櫂はなるかみを信じ切れていなかった。本当に過ごした時間もあるから手放せなくて、けれど心のどこかで嘘だと思っていて。その記憶を“嘘”だと思う心に取り付いて、虚無は櫂を切り裂いた。
「そして今度は、僕の闇がさらけ出されたわけですか。因果な話ですね」
レンは自嘲気味にそう応えた。リバースした櫂に対して、たった一人狂喜したのがレンだ。けれどレンが戦った「櫂トシキ」は、リバースが作り出した虚像。櫂が捨てられなかった仮初の記憶の住人、チームNAL4の「レン」と同じように。
(僕は君が思うほど……君が望むほど綺麗じゃない)
いつかレンは、そんな思いで櫂を拒絶した。
けれど同じように、レンが思うほど櫂は孤独に強くなかった。結局のところ、先に勝手なイメージを抱(いだ)いたのはレンのほうなのだ。櫂は最後まで、そんなレンを諦めなかったけれど。
(粘り強いというかしつこいというか……呆れたお人好しですよ、本当に)
あの頃と今と、一体何が違うのか分からないけれど。
それでも、仮初の記憶の先で、櫂と一緒に歩いた時間は――偶像と否定するには、あまりに愛おしくて。
「……ねえ櫂、キスしませんか?」
唐突に過ぎるセリフだったけれど、櫂はレンが思うほど動揺はしなかった。
ただ驚いて、やるせなさそうに聞き返してくる。
「今度はお前が付け入るつもりか?」
「そんなんじゃありませんよ」
そう言って、レンは優しく微笑む。
「君が好きだから、そうしたいと思っただけです」
その微笑みは、レンが絶対になれないと思っていた綺麗な自分に似ていた。
幼い頃のレンの面影が、今のレンに重なる。
「僕は“嘘”じゃないよ、櫂」
それに呼応するように、途方に暮れた顔の幼い櫂が、今の櫂に重なった。
「ただ“過去”なだけです。今の君が、もう強くなるだけでは足りないように」
そう言って今のレンは、今の櫂に微笑む。
櫂の口から、するりと言葉がこぼれた。
「お前のことが好きだった」
告白とも自白とも呼べそうな言い方に、レンが吹き出す。
「初めて聞きました」
「俺も知らなかったからな」
溜息はつかなかった。過ぎ去った思い出に、なんの色もつけたくはなかったから。
「気づいたときには遅すぎて、誰にも言えなくなっていたんだ」
「遅くなんてありませんよ」
そう言ってレンは、櫂を抱きしめる。記憶にあるよりも大きなその体は、けれど折れてしまいそうなくらいに細くて、彼を支える強さの源を思う。
「せっかく気づいたその感情を、どうか忘れないでいてください。それはきっと、君が誰かと一緒に歩くための道しるべになるから」
その言葉に頷くように、櫂はレンを抱きしめ返した。
あたたかい安らぎをくれる、人のぬくもり。
彼の耳元に、そっと囁く。
「……さよならだ、レン」
櫂の腕の中で、レンの姿が光になって消える。
あとにはただ、眩ゆい光だけが櫂を包んでいた。
The time is out of joint: O cursed spite, that ever I was born to set it right.
(時の関節は外れてしまった。ああ、なんと呪われた因果か。それを直すために生まれついたとは)
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