リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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先に言います。力尽きました\(^q^)/
なのでまとめ方いい加減です、すみません…。
もう…ゴールしてもいいよね…?

まず、「終わりなき探究の果て、たどり着いた最終進化」であるジエンドは、あの時点での櫂の限界であり、櫂は現実的になんらかの変化を迫られていたと考えられます。(キャラソン「限界BREAKTHROUGH」も、「最終形はない」「勝利への渇望」など若干それっぽいことを匂わせています)本編内での勝率 は関係なく、櫂は限界で立ち止まっている状況だったと推測されます。
そのため、改竄で与えられたはずの「なるかみ」を継続して使っていたのも、ひとつには「かげろう」には無い可能性を感じていたから、ということが考えられます。ただその「可能性」は…。

…というもったいぶった振りで本題に入ります。

RIDE126 謎のドラゴン

ナオキЯ「お前は強いのか?」

櫂が始祖として目覚める前から、リンクジョーカーには「強さへの欲求」としての側面があります。
アイチ・櫂・レンの三人が目を付けられていたのは、それぞれ理由は違えど自らの意志で「限界を超える強さ」を求められるファイターだからかと思います。その中で櫂は一番純粋に「強さそのもの」に憧れていた点で、もっとも虚無に近かった。
ただ、このへんはアイチ(とレン)を「人間」としてカウントしない(強さのシンボル、言い換えると「神様」としてカウントする)という離れ業を使わないと納得いかないところです。小学生の頃はともかく、今に関しては、お前ただ単にアイチ(とレン)が超好きなだけやないの?という。しかし、実際にLM編2話 のLJ編回想でアイチを人間としてカウントしない(櫂がリバースさせたファイターの中にアイチが含まれず、ラストファイトで戦った相手としてのアイチも正面からは描写されない)という離れ業をかまされたので、あ、はい。と頷くしかない。
「君が僕の先導者だったように、僕が君の先導者になる」、と言ったアイチの「先導者」は、完全に「神様」とイコールなのでしょう。「神様と友達になれる」 という世界観が、ヴァンガードを理解するポイントなのかもしれません。お蔭で毎期歴史改竄されて困ったものです。まどマギ的に言えば、1期では櫂くん(とレン?)が擬似的に概念化し、3期ではアイチが概念化しちゃったんじゃないかと思います。そういうのろくに説明されませんが、そこらへんの設定を管理して るだろう立凪タクト近辺の全貌が明かされる日はくるのか…。僕と契約してPSYクオリア能力者になってよ!

再会したアイチから「先導者」として見られつつもそれに抵抗していた櫂が、「アイチの先導者」のポジションを自ら引き受けたのが44話「予期せぬ来客」で、以後1期はその役目を全うします。2期も記憶改竄されなかったらサポートしていたんでしょうね、最後の謝罪見る限り。
ただそれでは、「仲間と共に戦う」という「アイチ自身の強さ」がいつまで経っても櫂なしで使えるようにならないので、タクトというかエイゼルは、PSYクオリア能力者であるアイチの素質を伸ばすためにあの改竄を行ったのかもしれません。同時に「強さを求める」という櫂の素質も伸びてますが。これに関しては 同じくPSYクオリア能力者であるレンを伸ばすために、その動機になる刺激として、レンの傍で櫂にも強くなってほしかったと考えられます。アイチにも櫂に も鬼のよーなスパルタ教育だったと思います。その結果二人の道は分かれ、あの屋上で交わるわけですが。

櫂(アイチ、お前はこいつと戦えるのか。…っ!アイチ…)
アイチ(ナオキくん、すごいよ。なんだか今までの君とは違う人のような強さだ。
    だけど、なぜか今君の強さには、違和感も感じている。
    本当の強さじゃなくて、まがまがしい何かを。
    だから、僕は君に負けたくない!)
櫂「絶望の淵から一瞬で仲間を呼び集め、復活の狼煙を上げるとは」

観戦中はアイチに肩入れしているので、Яよりもアイチへの憧れのほうが強く出てます。Яへ手を伸ばしたのも、アイチに憧れたのも、同じ「強さへの憧れ」が原因。

RIDE127 呪縛(ロック)

ここでタクトを訪ねた時点では、「起ころうとしている異変を止めなければならない」という正義感が最も優位な動機だったと思われます。
ただし潜在的には、最近のスランプも相まって、初心者のナオキが突然強くなったのが気になっていたこと、リバースしたボーイングソードは櫂も使っているこ と、良い悪いはともかく(→「邪悪な気配を感じてはいた」発言に)ボーイングセイバーЯは「強い」という印象も持っていたことも関係はしているのかも。
まずは一人でタクトを訪ねたのは、立凪を敵陣とは思っていなかった(※何も言わずに尋ねたのに出迎えられて驚いている)ことが一番と思われますが、潜在的には力に惹かれる自分が無意識に後ろめたかったとも考えられます。
ただし、少なくとも現実に危険が迫っていると分かった時点でアイチ達に知らせようとはしているので、「潜在」以上のものではありません。

エージェント「さすがです、櫂トシキ。ロックの洗礼をあびながら、動揺もせず、力を発揮できるんですねぇ…」
エージェント「ロックは君をも呪縛する」
櫂「ロックの呪縛が続こうと、今俺の強さは、何者にも縛られはしない!」

ロックはリアガード=絆を呪縛します。なので、孤独戦闘に強い人ほどロックは効きにくく、その典型例がLJスイコさんを撃破したレンではないかと思われま す。櫂くんはオバロのスキル(※Rにかげろういないとパワーダウン)でお察しください。絆を呪縛された結果、櫂はリンクジョーカーとシンクロする鍵である 「強さ」に精神的な支柱を求めるように追い込まれてしまっています。

RIDE128 “Я―リバース―”

絆をロックされた櫂は、勝利への欲求に縛られてリンクジョーカーの力を手にしてしまいます。そしてそれは、この時点では「代理人に呪縛され、新たな自分によって過去の自分を抹殺させられた」イメージとして提示されます。
このときエージェントが使ったのはインフィニットゼロ(無限の虚無)まで。ネビュラロードはその全貌を表していません。ネビュラロードは始祖として目覚めた櫂の持つべきユニットだからだと考えられます。

オーバーロードとネビュラロードの名前が似てるのも意味深だなと思います。あと「ドラゴニック~」ユニットと「~ドラゴン」ユニットの名前も使い分けも意味深だなと思います。考察は端折りますが、「ドラゴニック」は櫂くんの人間的な心が強く反映されるユニット、「ドラゴン」はファイターとしての本能が強く反映されるユニット、なんじゃないかと思います。

RIDE129 黒輪の力

ネビュラロード・ドラゴンの必殺技は「メビウスオペレーション」、つまりメビウス作戦。メビウスの輪は表と裏がつながっている。あとは分かるな?
…冗談です、ちゃんと解釈します。

ネビュラロードで倒した一人目のテツは、「PSYクオリアの闇に魅せられたレンを止めようとする櫂」をトレースしていました。闇へ向かう友を今度こそ自分の手で止めようとしたテツですが、結局それが叶わなかった櫂の絶望に勝つことはできず。ここでテツを倒すことで、櫂の中から「PSYクオリアを選んだレンへの否定」が完全に抹消されます。

そしてこっそり、ここから始まる福原編は、PSYクオリアの罪をレンと共に背負っていたテツ、アサカ、スイコ(「力の結果が善か悪かを私たちは問わない。 力ある者にしかできないことがあるのよ」と櫂くんに華麗にトドメを刺した雄姿を私は忘れない・笑)を、レンが本当の仲間として救っていく話、「PSYクオリアの闇を自ら選んだレンの贖罪」と言えるのではないかと思います。レンはあらゆる意味で、櫂の闇の先導者。

また、これはかなりの憶測になりますが、この話でリバース後の櫂が一度後江高校に顔を出していることが判明していますが、アイチが森川と戦った際、「ジエンドがあるってことは、間違いないあれは櫂くんのデッキ」と言っていたこと、にも関わらずこの後三和くんがジエンドを持っていたことから、ここで櫂くんは、ジエンドのカードを後江高校に置いていった可能性があります。
(これについては、若干反則なんですが私は遊戯王GXを参考にしていて、藤原がダークネスと一体化する前にオネストのカードを封印していたこと、儀式に駆け付けた吹雪にダークネスの仮面を託していたことなどから、ジエンドを封印しにCF部に顔を出したら三和と遭遇して、ジエンドだけ託したというのはあり得るのではないかと思っています。それで三和くんがリバースして増えたDDDЯの代わりにジエンドを櫂が受け取り、そのジエンドがアイチを呪縛してЯe-birthになる、みたいな…)
(ぶっちゃけ櫂くんは十代に亮・藤原・吹雪を全部盛りした人な感じがして、Я櫂は覇王(魂に眠る力)/ヘルカイザー(勝利への欲望)/ダークネス(孤独への恐怖、虚無の連帯)/ユベル(悪魔の誘惑)のメイン闇落ち四種制覇なんじゃないかと思います。アイチは翔に亮・ユベル・ヨハンあたりを盛ってる感じですかね。)

RIDE135 ダイユーシャ墜つ

光定が相談を受けている少年が遊戯王GXの十代に似てると言われていましたが、これ素直にヴァンガードで似てる人探したら櫂くんな件について。「迷う気持ちも分かるけど、やっぱり、自分の好きなクランで行くのがいいと思うな」。櫂くんが「好きなクラン」――櫂が選びたかったのはリンクジョーカーなのか、か げろうなのか。

ネビュラロードの犠牲者二人目の光定は、第一期でアイチがPSYクオリアなしで倒した中で最強のファイターで、PSYクオリアを使わない状態での「アイチ自身の強さ」のシンボル、言い換えると「櫂の信念が導いたファイター」のシンボルと考えられます。
光定を倒すことで、「PSYクオリアを封じたアイチへの肯定」も抹消され、「異質な力への拒絶」が完全に抹消されます。さっきから「抹消」という言葉を 使っていますが、星輝兵(スターベイダー)の櫂くんは、実は抹消者(イレイザー)の櫂くんと二重になっているという説を提唱したい。櫂くんの使っている LJは、なるかみが変化したものではないか、という。追記:どちらもタクト(中身はそれぞれエイゼルとエージェントですが)から押し付けられたデッキですし。

また、ここで光定が櫂の言動にほとんど疑問を抱いていないのは、光定が知っているファイターとしての櫂くんとЯした櫂くんに差がほとんどないことを示唆していると思われます。光定は日常の櫂くん、もっと平たく言ったら、それこそ「ヴァンガード部が正式に部として認められてね!」みたいなアイチの話を聞きな がら幸せそうに笑っちゃう櫂くんを知らなかったのでしょう。視聴者も知らなかったんだから仕方ないですね。
あの笑顔自体はアイチも知らなかったんじゃないかと思いますが(追記:LM編6話見る限り知ってそうでしたね)、雰囲気で櫂に嫌われてないことは分かっていたのでしょうね。だからこそ櫂のリバースを「お前のせいだ」と言われてショック受けたんでしょうし。ただそこまでショック受ける事実を三和くんの言葉一つで信じるあたり、三和くんの櫂くん理解に対するアイチの信頼感半端ないです。櫂とアイチに対する三和くんの思いもアレですが、なかなかどうして櫂くんと三和くんに対するアイチの思いも相当だと思います。

余談ですが、そういう感じで地味に地味に櫂と関わりの深い光定が2期から繰り返し挿入歌で背負っている初期OP「Vanguard」。このOPでは最初ア イチがビシッとドヤ顔(笑)してるんですが、OP2「Believe in my existence」ではドヤ顔がキャンセルされてアイチが落ち込んでいます。OPが切り替わった夏合宿は、アイチがPSYクオリアを自覚した話。
初期の櫂はアイチに「自分に勝った強いファイター」というイメージを抱いていて、それが弱気なアイチへの苛立ちにつながっていました。アイチが強くなって いくのを見つめながら、櫂のほうもイメージを適宜補完して(少しずつ心を開いて)躓いているアイチに声をかけるようにはなるのですが、櫂のイメージに追い つけずに傷ついていたアイチが、その傷からPSYクオリアに魅せられた時点でOPが切り替わっていると考えられます。
つまり「Vanguard」は、一番最初に櫂が抱いていた理想のイメージと考えられます。このイメージが挫折して、櫂とアイチ(とレン)のもどかしい関係 (笑)を象徴する「Believe in my existence」に交代します。君の夢が七転八倒♪(※無限∞REBIRTHです)
櫂くんの初期理想イメージ「Vanguard」を背負える男、それが光定ケンジ。

あと櫂くんは、1期では自分が倒せなかったレンをアイチが倒して、自分が取り戻せなかったレンを取り戻してもらい、2期では自分が倒せなかった蒼龍レオンを倒して惑星クレイとクランを救った姿を見てしまい、その都度アイチに「本物の強さを持つファイター」のイメージを抱きなおしています。
3期の櫂くんは等身大のアイチ(それこそ自分に懐いてくるアイチ)も知っているんだと思いますが、2期の記憶を改竄された櫂くんは1期前半と同じでそっちはあまり見えていません。なのでタクトに事情を聞く晩餐会前まではかなり辛辣です。しかし、晩餐会後の夏合宿は星空デート。記憶を取り戻した後は「力にな れず、すまなかったな…」と言っています。
改竄に関してはアイチほんとにかわいそうでしたが、最初にも言った通りこれ櫂くんも相当不憫だと思うんです(´・ω・`)エイゼル一発でいいから殴らせて ほしい…。まあ櫂くんは、どっちにしろなるかみを選んだのは自分だから、って言うんだと思いますけど。それはそうなんですけど…。
そしてこのへんも「お前を傷つけるしかできない」発言の補強になると考えられます。私も2期を見てたときは「櫂とアイチが同じチームっていうのがそもそも無理なんじゃね?」って思ったくらいなので頷くしかない\(^q^)/

ここから櫂くんは海外に飛んで修業を始めます。一期でレンやアイチに勝つためにショップ無双してたときと同じですね。
その頃の櫂くんはキョウくんに「レンしか見てねえその目気に入らねえ」とか言われていたように、わりと他のファイターは無視しがちなところがあります。 Q4として戦いかつレンやアイチが絡んでいないときは、アイチの影響なのかちゃんと相手を見てるし時には楽しんでるんですが。
この行動パターンの一致がトドメとなって、呪縛された櫂くんがリンクジョーカーを選んだ櫂くんを自分自身として認めざるを得なくなったと考えていいのではないかと思います。ただし、めいっぱい罪悪感を感じながら、です。

RIDE147 混沌の破壊者

裏と表がつながってメビウスオペレーションが完了したので、ネビュラロードがお払い箱になって新たなユニット「星輝兵カオスブレイカー・ドラゴン」が降臨します。まだ裏と表は「つながった」だけで、融合していません。強さを求める櫂くんと、罪悪感にさいなまれる櫂くんでまさに混沌、カオスです。それを破壊 するのがカオスブレイカー。そんなカオブレさんには技名がありません。その攻撃はただただ虚無です。

目を閉じていたはずの櫂くんが三和くんの存在を察知して起きたのは、三和くんが持ってるジエンドのオーラで気づいたんじゃないかという恋さんの説を私は推したいです。
そして、三和くんが待ち構えているということは自分を邪魔しに来ただろうという予想はつくであろうに、櫂くんは車を止めさせ、三和くんに話しかけます。「久しぶりだな」と。そして、三和くんがデッキを取り出すまで、ついに自分からファイトを持ちかけようとはしません。ここまでの相手とはえらい違いです。

三和くんは櫂くんに、櫂くんのデッキであるDDDジエンドで挑みます。DDDのブレイクライド効果ディセンダントのVスタンドは同じ手札三枚コスト。信念をもって闇レンに挑んだ櫂、エージェントに挑んだ櫂を、三和くんは「本当のお前の姿」としてトレースします。どっちのファイトも見てないはずなのに櫂く んの行動パターンよく知ってますね。さすが2P。最強の相棒を自称するだけあります。
櫂の「かげろうをよく使いこなしている」というセリフ、画面は櫂の口元だけで目元は出てきません。これは100%本来の櫂くんの偽りない本心であり、暗に三和が提示したそれを「自分の姿」だということも認めていると考えられます。
だがしかし、「無駄」です。その櫂はエージェントに勝てず、信念もテツと光定で抹消しています。信念を抹殺した櫂くんはおそらくなるかみ寄り、レンのNAL4所属の櫂くんでした。ここでは三和くんがかげろうを持ち出したことで、アイチのQ4所属であるかげろうの櫂くんも一緒にかつての自分を抹消するこ とになったと考えられます。かげろうЯへの道がはじまります。

この辺から「一期の天地逆転」がはっきりしてきます。櫂くんがファイターとして「(成長した)先導アイチ」に勝ちたい自分と、友達として「アイチ」とファイトしたい自分のジレンマでアイチとうまく接することができなかったとき、アイチへの櫂の棘を和らげるクッションになっていた三和くんは、リバースして同じようにアイチとの間を取り持ち、邪魔しに来るだろうジュンを片付けに行きます。
あのときはジュンをどうにもできなかった三和くんが、リバースしてジュンをなんとかできてるのも考えてみたら切ないですね…。思いの深さ…。

RIDE153 二人の先導者

この回のサブタイトルは、まんまと言えばまんまなのですが、一期からのヴァンガード(≒アイチ)を先導していた櫂くんと、AC編ラストの「今度はお前が、俺に道を示すのか…」「君のクランが先導者です」等を受けて、三期からのヴァンガード(≒櫂)を先導していたアイチ、二人の主人公、という意味のように思 います。
櫂がリバースした裏には、AC編でレオンに敗れた際のアイチの励まし、「僕たちの道が交わるのは、この先なんだ」というアイチの思いに応えたいという思いもあったのではないかと思います。自分の良いところは全部見えなくなってるЯ櫂くんはそういうの言いませんけど。(というか最近の記憶の改竄ぶりを見るとそもそも覚えてないのかもしれない…)(記憶は消せても心までは消せないって吹雪さんが言ってた)

このときの櫂くんは、ファイト前にリンクジョーカーのデッキと改めてシンクロするようなそぶりを見せています。かげろうの到達点だったジ・エンドを倒し、自分に最も近い分身(「フレンドシップ・オーバーロード」より)である三和を失ったことで、最も不安定な状態に陥っているのかもしれません。「弱音」という形でアイチのことをどう思っていたか告白しまくっていますし。
Яはそれまでの櫂くんの信念を抹消しましたが、そこにはある種の強がりも含まれるように思います。なので、弱音と言う形にしろこういう「告白」もまた、Яで初めて可能になったと言えると思います。
正直ここの言葉について一番近いのは「遺言」のような気もするんですが。

RIDE154 絆の先に

ここで櫂くんはインフィニットゼロ・ドラゴンへのブレイクライド時に「異世界より来たりし戦の獣~」という、代理人と同じ口上を使っています。櫂がリバースしたとき、櫂が信念を貫くことになったのは、アイチを貫いたせいでした。つまりアイチは、櫂の「信念」の象徴だったと考えられます。アイチを倒すこと で、わけもわからずやらされていた「信念の抹消」が櫂の意志で完遂されます。
「俺が囚われていたのはお前だ」「このデッキももう必要ない」というセリフから、櫂はリンクジョーカーの力を、信念を抹消する力、アイチを倒す力として必要としていたようです。アイチを倒したことで、強さを求めることへの罪悪感の部分は完全に封印されます。そして、ファイターとしての櫂の本能(勝利への欲望)は完全にリミッター解除もといリミットブレイクされ、オーバーロードの封印が解かれます。

また、「お前は俺に永遠にロックされる」という言葉通り、LJでリミットブレイクされた櫂の中の勝利への欲望同様、アイチの中の櫂への思いがリミットブレイクされます。それはリバースとしては世界を滅ぼすリンクジョーカーに加担する櫂への敵意として、PSYクオリアとしては絶望の中にいる櫂を救う意志とし て発現します。
櫂はPSYクオリアを使えないせいか、アイチが自分を救いに来るとは思っていません。なので、もしこれが櫂の意志なら、Яしたアイチが自分を倒しに来るようにという挑発だった可能性も、なきにしもあらず?ここでPSYクオリアがなければ、Яしたアイチのターゲットは、やっぱりアイチの世界を滅ぼすエージェ ントであり、Я櫂だったと考えられるので。

RIDE157 レンの望み
RIDE158 再誕の竜

アイチをリバースさせたことで、櫂の「信念」への呪縛は、「アイチとの絆」への呪縛として完成されていると考えられます。なので、アイチにずいぶん乱暴です。これは、一期でレンのファイトを見に来たアイチへの「アイチ、このファイトをしっかり見ていろ」のリバース、と考えてもいいかもしれません。

このとき、レンはЯした櫂を一目見てなんとも複雑そうな顔をしています。おそらくは今の櫂がファイター100%であり、自分を止めるために戦った心の部分が封じられていることを見抜いていたのでしょう。そしてだからこそ、レン自身心の部分は表に出さず、「ヴァンガードファイター雀ヶ森レン」として櫂に相対 します。
もともと櫂とレンのファイトは「言葉以上に雄弁なコミュニケーション」なので、どっちみち言葉にする必要もないのでしょうが。このファイトは、レンの贖罪の道のラストファイト…もとい、レンを闇ごと受け止めてくれた櫂への友情のリベンジなんだと思います。

「かげろうですか、より楽しめそうですね」「予想をいい意味で裏切ってくれた」というセリフから、レンはリンクジョーカーの櫂が来ることを想定していたようです。これは、レンが三和くんとあまり親しくないことが原因と推測されます。三和くんがかげろうを持ち出さなければ、Яした櫂と「かげろう」を結ぶ橋は ありません。その場合、櫂の持っているデッキはリンクジョーカーのままだった可能性が考えられるわけです。
その場合、おそらくエージェントと互角のレンに櫂くんが勝てたかどうか。レンに敗北した場合、カオスブレイクが成立していないので、櫂は他のリバースファイターと同じく記憶を失った可能性も考えられます。
あるいは、選択されなかった「ファイトをやめる」という選択をしたかもしれません。そして櫂くんの炎=情熱に惹かれてきたレンも、櫂くんの光=信念に導かれたアイチも、心に空虚な穴を抱えることになるのかなとかイメージすると萌えます(まて)
その状態でエージェントと戦ったら…櫂くんがファイトをやめても、第二の始祖が誕生するかもしれません。レンとか普通にアウトな気がします。櫂とのファイトではある種の「振り」というか、演技みたいなものでしたが、要はリバースしたらレンはああなんでしょうし。「君は強いのかい? 僕を楽しませてよ!(狂気)」やっぱりレン様ラスボス似合いますね\(^o^)/

逆を言えば、そんなレンを櫂が受け止めてくれるからこそ、レンは狂いきらずに済んでいるわけです。どうもレン様は「終末へのprelude」を見る限り、 櫂くんが限界にきていることを分かっていて壊れてでも進むように挑発した疑いがあります。(※この「挑発」なんですが、実は私元ネタを確認できていませ ん…どこでやってたのかどなたか教えていただけると嬉しいですorz)自分の望みのために櫂くん壊れるように挑発するとか怖いですね。ただあの歌からは白 レンちゃんの部分が抜け落ちているので、それを加味して推測すると、スランプで立ち止まっている櫂をほっとけなかった、みたいな感じなのかもしれません。
ここで考えてみたいのは、レンが挑発しなくても櫂はリバースしたかもしれない、という可能性です。その場合、櫂は本当に無差別に強さを求め、誰にも手を付けることができなくなっていたかもしれません。レンがあえて挑発することで、一定の目標が与えられ、このあとのアイチ戦への架け橋になったと思えば、櫂く んとレンくんはお互いに真剣になくてはならない宿敵同士、もといライバルと言えると思います。この二人が友達じゃなかったらどっちかが世界滅ぼすんだろう から末永く仲良くしてほしいですね。
とかいう言い方するととてもアレですが、要はこの二人ほんとにお互い大事なんだなぁって話です。それを「世界なんてどうでもいいくらい」とかいう形容詞つけるから「!?」ってなるだけで。そしてほぼ常にどっちかが相手に追いつけないアンバランスな状況のせいで悪い面のほうが出ちゃってただけで。

RIDE162 交わる道

アイチがエージェントに勝ったことで、以前戦った時よりもはるかに強くなったアイチを目にし、ファイターの櫂は「本当に倒すべき相手」としての「最強のア イチ」を見つけます。そして同時に、アイチがエージェントを滅ぼしたことで、櫂の呪縛が解け始め、封じられていた罪悪感が再び顔を出します。しかし、その 櫂はもうファイターの本能が自分の一部であることを知っています。なので、犯した罪に耐え切れずにアイチや仲間の前から消えようとします。

ここでレンが櫂を責めないのは上記の流れでは当然と言えば当然なんですが、その強さを求める「ファイターの本能」を、ファイターなら多かれ少なかれ誰でも 持っていることを知っているから、と言ってもいいと思います。ファイターは全員、誰でもリバースを受け入れる可能性は持っているわけです。アイチもそれは 例外ではなく、仲間を守るためならいくらでも強さを求めるのがアイチです。それが仲間を傷つける力にならないように、PSYクオリアで自分を傷つける力へ と反転させていたことが、命がけのファイトの原因だったようです。

そして櫂とのファイトでは、そのリバース=仲間を傷つける櫂への否定と、PSYクオリア=自分を導いた櫂への感謝がせめぎあっています。そして、櫂が自分 の中のメビウスの輪をつなげたように、自分が尊敬している櫂の像から、櫂が何故リバースを受け入れたのかへと思い至ります。
そんなアイチはもちろん、大切な友達(アイチとそこからつながる仲間たち)を傷つける自分が嫌で、別れたくないのに別れようとする櫂といい、このファイトは本当に痛々しいです。悲しみの果て震える心でもまだまだ足りないんだ…orz
挿入歌としても使われるヴァンガードの主題歌は、かなり丁寧に微妙なテーマの変化を描きこんであると思います。もともと遊戯王GXのときから、主題歌は本 編に出てきにくい面(明るい一期の時点で「99%」では十代が寂しそうにしている)が描かれていたりとなかなか興味深い使われ方だったんですが、ヴァン ガードでは挿入歌として使われることでより強く本編のニュアンスを補完してくれていると思います。それでも分かりにくさがまったく変わらない(どころか下 手したら進化している)ってどういうことだってばよ。

RIDE163 繋ぐもの

世界の危機は去っています。けれど、櫂の危機と、それによる「アイチの世界」の危機は去っていません。コーリンにとって、アイチとの記憶が何をしても守り たい大事なものだったように、アイチにとって、櫂は彼がいなければ何も始まらなかったとさえ言える、かけがえのない絆です。
けれど、自分がアイチに与えた影響を「傷」としてしか認識していない櫂には、「アイチの言葉」はいっこうに届きません。
だからこそ、アイチは「櫂の言葉」を持ち出します。「ヴァンガードファイトで失ったものは、ヴァンガードファイトでしか取り返せない」。アイチは「ヴァン ガードファイトで償うべきなんだ」と言いますが、これはアイチが償ってほしいと思っているというよりは、櫂が償いたがっているから、どうにかしてそこから 自分の望みとの接点を見つけようとした結果と言えると思います。
この「相手の言葉で」もしくは「相手の方法で」というのは、櫂がブラスター・ブレードで闇アイチを止めたファイトと重ねて見てもいいのではないかと思いま す。規模は関係なく、アイチの闇落ちもまた褒められたものではありませんでした。けれど、アイチが櫂を慕い諦めないアイチである限りその闇落ちは必然で、 その暴走を止めるために「自分を滅ぼしても友達のために戦うファイト」を、最初にやったのは櫂くんなんです。(※当時の櫂の「本当の姿」はあくまでオー バーロードなので、ブラスター・ブレードにライドするのは本来かなり無理がある)

「イメージして? 君の、君の傍には、僕がいる!」

かつて櫂がアイチへと与えた言葉が、櫂の心とアイチの心を隔てる壁を抹消します。
そして幼いアイチが幼い櫂へと伝える感謝のイメージが、櫂の孤独、櫂の心の闇を撃退します。この「撃退」については、アイチが地区大会決勝でレンに対して も「僕たちの分身、ブラスター・ブレード!」と言っていること、代理人のもとへ向かう際にレンがアイチへと言った「今、リバースファイターと戦っているの は、僕たちだけではないですよ(=君は一人じゃない)」という言葉などで、アイチはレンから撃退者を共有しているのではないかと思います。また、櫂もレン とのファイトで絆を確認したことで、撃退を受け入れる素地を手に入れたと思われます。それを手に入れられたのは多分三和くんがいてオバロЯにライドできた からで、みんなが一つ一つ立てたフラグを櫂とアイチがひとつ残らず回収してきた成果すぎて本当に「これが奇跡か」と言わざるを得ません。

この「イメージして? 君の、君の傍には、僕がいる!」は、櫂がアイチを闇堕ちから救ったファイトで櫂が使ったアルフレッド・アーリーのブレイクライド的な何かだと思いますが、アイチとは違い、イメージを直接幻視するPSYクオリアを持っていない櫂は、そこからの「イメージ」をあくまで「印象」としてしか 受け取れていなくて、具体的なイメージや会話としては記憶していません。(「お前とのファイトで何かを感じたからだろう」)

だからこそ、ファイトはまだ続きます。絶望が払われたフィールドで、二人は互いに一人のファイターとして、手に入れた強さを全力でぶつけ合います。

「呪いに囚われし者を解放するため、今こそ降臨せよ、騎士たちの主!ライド!解放者モナークサンクチュアリ・アルフレッド!」

さっきアイチをアルフレッド・アーリーのブレイクライド的な何かと言いましたが、実際にアルフレッドがライドしてきました。ちなみにライド元であるガンスロッドも、孤高の騎士孤高の解放者へ、そして絆の解放者へと進化した櫂のイメージユニットです(多分)。(エルフと人間の混血っていうのもオバロとブラブレのダブルな櫂くんぽい…)
櫂と分かりあうにはファイトしかないは伊達ではありません。言葉だけでは伝わらないイメージが盤面に再現されています。
ただしブレイクライドはしていません。地味にポイントかもしれません。後述するアルフレッドと関係しますが、このファイトまでの櫂は「孤高の騎士」であり、LM編開始当初の櫂は「孤高の解放者」に当たるのではないかと思います。

「アルフレッドの、リミットブレイク!忌まわしき、邪悪な者を、聖なる魂ですべて解き放て!リベレイト・ザ・ロック!聖なる光で傷を癒し、五人の仲間よ、戦場へ集え!」

This is the 櫂トシキ、魂のユニット!とかレン様がおっしゃっていましたが、櫂のもうひとつの魂、モナークサンクチュアリ・アルフレッドのリミットブレイクで、アイチは五人の仲間を呼びます。

「立ち上がれ、僕の……僕たちの分身!ブラスター・ブレード!!」

ここで呼ばれたブラスター・ブレードは「君の傍には僕がいる」と言ったアイチであり、また四期から探索者として戦い始める櫂ではないかと推測されます。つ まり、リミットブレイクでコールされた「五人の仲間」は、「アイチ+メイト(ナオキ・ミサキ・三和・カムイ)」、ないし「メイト(同上)+櫂」、あとその 裏で「メイト+レン」を表しているのではないかと思います。レンは「聖域の影(ドラグルーラー)」なので、櫂やアイチの「代役」ができると考えられます。
追記:「僕達の分身」であるブラブレは、レンをメイトとしてカウントした場合に五人目になるカムイでもいけそうです。カムイは得意戦術がスタンド(櫂と共通)で、ゴウキとの関係はアイチの櫂との関係に重なるので。

アイチ「櫂くん! これが、魂のアルティメットブレイクだ!」
櫂「魂の、アルティメットブレイク……!」
アイチ「その一撃は、全てを打ち砕く!あるべき姿へと戻せ! 聖なる光を!灯せ、希望のきらめき!セイクリッド・スパークル!」
櫂「完全ガード!」

櫂くん魂のアルティメットブレイク完ガで防ぎやがりました。これは、櫂がまだモナサンにはライドできないということを意味するのではないかと思います。何故なら、攻撃が届かないというのは、おそらくは「まだ受け入れ準備ができていない」ということだからです。櫂くんはリミットブレイクしましたが、アルティメットブレイクはまだできないようです。
では櫂くんは何にライドするか、というわけで、トドメのアタックです。

アイチ「行くよ、櫂くん!」
  (櫂が笑う)
アイチ「君がくれた、ブラスター・ブレードで!アタック!
    怒りを、愛を。 憎しみを、憧れを…。すべてを貫け! 僕の分身!」
  (目を閉じてアタックを受け入れる櫂)

「君がくれた」ブラスター・ブレードの一撃で、櫂の浄化は完了します。探索者は「櫂がくれた」ブラスター・ブレードらしいですね。アイチと櫂、それぞれの道はここが終着点でした、けれどブラスター・ブレードが歩む二つの道は、どうもまだ終わっていないようです。

櫂「そうか、アルフレッドは仲間を呼び、オーバーロード・リバースは、一人で戦う。この差が、俺たちの差だったんだな」

アイチをリバースさせたときのセリフがリバースしています。「俺はこの強さを得るために全てを捨てた。だがアイチ、お前は違う。敵となった仲間を助け、リバースし始めた世界を救おうとした。俺とは逆に、お前は全てを背負い込んだ。全てを捨てた者と全てを背負った者、それがこの差だ。俺が囚われていたのはお前だ。だがそれも終わる。お前のリバースと共に」

+++

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
櫂くんがモナサンに負けたら、それは櫂くんがモナサンにライドする道の始まりだと思います。(これを言うために今上げた)櫂くんがガイヤールに「アイチ様を忘却したのはお前じゃないか!」とか言われるの覚悟しておくよ!!櫂くんがんば!
追記:ガイヤール思ったより甘かった(笑)あと「セイクリッド・スパークル」が肩ビームからスペリオルコールに変更されてましたね。ガイヤールが呼んだ五人の仲間はカトルナイツ+コーリンのような気がしますが、はてさて。
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