リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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櫂くんがアイチに負けて新カトルナイツが誕生したらミサキさんが先導者になって新メイト誕生するって信じてる!!なパラレル…の本当に触りだけですすみません。
ジェネシスのアルティメットブレイクユニット《智勇の神器 ブリュンヒルデ》が本編に登場しなかったら絶対やろうと思ってました。あのレン様でさえUBは使ってないんだぞ!!(櫂のヴァミ血、アイチのプラゼルとモナサン、レオンのグロメ、タクトЯのグレンディオスのみ。ガイヤールはモナサンのUB使ってないのでカウント外)それがミサキさん使用ユニットの分岐クロスブレイクライドに登場してしかも「勇」とか入ってて、おまけに「実物のカードにはレギオンリーダーのマークを消したような痕がついている」とか言うんだぞ!!そんなん勝手なイメージが暴走してしまいます!!(これなんか前にも言った)
というわけで「レギオンメイトだった勇気の神器ことブラスター・ブレードを失うもメイトへの思いを胸にアルティメットブレイクしたミサキさん」の話ですが思ったより三和くんが目立ちそうです。CPは特に想定していませんがメイトがメイトなのでお察しください。櫂くんとアイチ密着注意報発令中。私友情も愛情の一つだと思うの。


 戦いは熾烈を極めた。アイチのアタックを前に、追い詰められながらもなお櫂がギリギリのガードを出す。
「必ず他の道がある! だから諦めるな、アイチ!」
 必死で説得する櫂に、悲痛な表情でアイチが言った。
「僕は諦めてなんかない! 櫂くんこそ、なんで分かってくれないの!? これが、これが皆を守るために必要なのに!!」
「……っ!」
 二人同時に、はっと顔色が変わった。
「アイチくん……」
 ラティが気遣わしげに呟く。隙を見せたと思ったのはアイチのほうだった。けれどアイチの手は、ためらいを振り切ってカードをめくる。
「――ツインドライブチェック。ゲット、クリティカルトリガー! 効果は全てブラスター・ジョーカーに。二枚目……っ、クリティカルトリガー……! クリティカルはブラスター、パワーはフォトンに!」
 悲鳴にも似た響きでアイチが叫ぶ。
「くっ……」
 クリティカル3のアタックが櫂を直撃する。
「……ダメージチェック」
 低い声で、櫂が宣言する。険しい表情で盤面だけを見つめたまま、カードを並べていく。ヒールトリガーは――足りない。
「……俺の負けだ」
「嘘だろ……」
 ナオキが呆然と呟いた。
 悔しさを滲ませて、櫂が瞑目する。ファイトテーブルが静かに沈んで消えていった。
「あ……うっ、うあああーー!!」
「――っ! アイチ!」
 勝利の影響か、アイチの体からリンクジョーカーの瘴気が吹き出す。櫂は迷わずアイチへと駆け出した。
「来ちゃ……駄目だよ……っ!」
「バカを言うな!」
 アイチの制止を振り切って、櫂はその体を抱きしめた。瘴気が櫂にも伝染していく。いっそ懐かしささえ感じる虚無の力。
「もういいアイチ。カトルナイツにでもなんでもなってやる。だからこれ以上、一人で苦しむな」
 見ていられない。そんな櫂に抱きしめられて、アイチの目から、堪えきれなくなった涙が溢れる。背負ってしまった運命に友達を巻き込みたくなくて、知り合って日の浅い人達に協力を願って、ずっと気は張りつめていて。結局友達さえ傷つけて。
 もう耐えられなかった。
 そんなアイチの苦しみを受け取りながら、リンクジョーカーの力がデッキごと自分を変えていくのを櫂は感じていた。もう二度と手にすることは無いと思っていた、かげろうЯデッキ。仲間を呪縛して立ち上がるオーバーロード。かつては自分の強さのために――そして今は、壊れそうなアイチを繋ぎとめるために。
(……そういうことか。このデッキの、本当の意味は……)
 ずっとほしかった強さは、自分の全てを、大切な誰かまでをも守れる力。
 かげろうЯにそんな力など無いことをもう知っているけれど、だからこそそれは、絶望を撒く黙示録の炎に似つかわしい。
「――何をやっているの櫂トシキ!」
 そんな二人に、立ち上がったコーリンが声を投げる。コーリンも泣いていた。
「それは私の役目よ! あなたが、――あんたまで私と同じになったら、誰がアイチを救うのよ!!」
 溢れた叫びに涙が散った。勝手なことを言っているのはコーリンにも分かっている。それでも、過去という寄る辺の無いコーリンにとって、アイチだけが存在する意味だ。櫂はアイチを抱きしめたまま、その声に無言で耐える。
「コーリンさん……」
 ごめんなさいと、振り向けないままでぎゅっと目を瞑るアイチが見たいわけではなかった。アイチを支えられる、そう思えたからここまでやってこれた。それさえ失って、もう何を信じていいのかコーリンには分からない。
(誰か助けて。助けて。お願いだから傍にいてよ……!)

 ミサキ――!

 * * *

「――!」
「……ねーちゃん?」
「ミサキさん?」
 学校帰りの放課後、カードキャピタルの店内で、ミサキは弾かれたように手首に巻いたリボンを凝視する。ファイトテーブルを挟んで三和が、横からカムイが不思議そうに見つめるけれど、ミサキの意識はリボンに注がれたままだ。
「……コーリン?」
 呼びかけた名前に答えは無い。それでもミサキははっきりと悟る。コーリンが呼んでいる。
(けど分からない。どうすればいいの? なんで泣いてるの、コーリン)
 コーリンが泣く理由。思い出せない。何かあった。コーリンにとって一番大事なもの。自分の全てと引き換えにしても構わないくらいに、大切なもの。
 不意に、テーブルに置いていたミサキのデッキが光る。
「え……?」
 手に取ってデッキをチェックすると、覚えのないカードがデッキに入っていた。
「《智勇の神器 ブリュンヒルデ》……」
「……ん、あれ?」 
 聞こえた声に目を上げると、正面で三和も同じように自分のデッキに不思議そうな顔をしていた。
「ドラゴニック・オーバーロード……ザ・グレート? ……櫂!?」
 三和とミサキが顔を見合わせる。
「ど、どうしたんですか? 何があったんだ?」
 ついていけずに戸惑うカムイに、ミサキと三和が答える。
「あたしにも分からない。けど……」
「ああ、なんか妙なことが起こってる。んで、それが何か知るためには」
 二人はそれぞれに自分のデッキを見つめる。
「このデッキでファイトするしかない、ってこと」
 ミサキが顔を上げて言った。
「三和、ファイトしてくれる?」
「こっちこそ頼むぜ、ねーちゃん」
 その言葉にミサキは一つ頷くと、ファーストヴァンガードを伏せてデッキをシャッフルする。同じように準備の整った三和と、息を合わせた。

「「スタンドアップ! ヴァンガード!!」」

「《煉獄竜 ペタルフレア・ドラコキッド》!」
「《祈りの神器 プレイ・エンジェル》!」

 To be continued…?


・ここからのあらすじ(予想)・

ファイトによってアイチの記憶、櫂と共にメイトとして戦った記憶を取り戻したミサキと三和、そしてカムイ。三人の前に、ガイヤール、ネーヴ、そしてラティが来日するというニュースが流れる。三人を訪ねたミサキ達は、カトルナイツが代替わりし、櫂がアイチと共に眠りについているという話を聞かされる。コーリンがカトルナイツの一人としてその封印を守っているということも。今は中立でいると言うガイヤールとネーヴに修行をつけてもらった後、ラティを加えた四人が月へと向かう。果たして四人は櫂とアイチを取り戻すことができるのか?

つづくかどうかわからないっ!!



(ミサキさんのデッキはブリュンヒルデ一本だときついと思うのでブリュンヒルデ×2、アンジェリカ×2、ニュクス×4(アイチと櫂はそろそろ休め…的なチョイス)とか考え中。あと櫂くんのデッキはLJ編のかげろうЯに戻ったとみせかけて新ユニットかもしれない。煉獄帝竜ドラゴニック・オーバーロード“The Grief”とかいう新ユニットかもしれない。櫂とアイチ二人合わせてグリーフシード…(まて))

参考:カードファイト!!ヴァンガードWiki
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