リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
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タイトルすら決まってない\(^o^)/
結構前からレン櫂書きたいと思いつつなかなか進まないので見切り発車で投げてみる。進まない理由はいろいろあるんですがレン櫂ってちょっとお洒落系のバーとかでデートしそうなイメージだけど「そんなところ行ったことねーよ!!」っていうのも結構大きいです\(^q^)/SS書くために取材したいなんて思ったのは初めてだ…。
Gはとりあえず考慮せずに本編最終回の三年後くらい(つまりGくらい・汗)で、櫂くんは日本に帰国してる設定です(だってメージュで監督が数年したら帰るみたいなこと言ってたから…!)
というわけで二人とも成人してます。飲酒描写があります。
※お酒は二十歳になってから!楽しくおいしく飲みましょう※
あとレン櫂の予定ですが、流れによっては櫂レンに見えるかもしれない…。いやその櫂くん身内には超甘いから受けとか全然いけるける!って思うんですが、いざ動かしたらなかなか受けになってくれないっていう(問題発言)



「またテツに怒られちゃいましたー」
 カフェバーのカウンター席に二人、隣でそう言っていじけるレンに視線は向けないまま、櫂は手にしたグラスに口をつける。高校卒業後はヨーロッパに渡っていた櫂だったが、数年後帰国してからはこんな風にレンと二人で飲むことも増えた。照明を抑えた店内は密やかな喧噪に包まれていて、薄いヴェールごしに二人だけ切り離されるような感覚が、櫂は嫌いではなかった。
「テツも苦労するな」
 レンの面倒を見るのがもはや宿命と化しているテツに同情しながら、そうコメントした。のらくらと掴みどころのないレンを総帥の座に座らせて、あの手この手でフーファイターを切り盛りしているテツには素直に恐れ入る。
「櫂までテツの味方なんですかー?」
 今のを味方したと言っていいかと言えば、ノーだろうと櫂は思う。テツのことはあくまで他人事の安全地帯に櫂はいて、これで味方を自称するのはあまりにも無責任だ。もちろんそんなことは、レンも分かっているのだろうが。
 レンへのお説教は自分の役目ではないらしいと、長年のつきあいで櫂も知っている。真実にこだわる櫂と、夢幻に意味を見出すレンと、価値観こそ正反対というくらいに違うけれど、純粋なものを求めて、ともすれば全てを切り捨ててしまえる危うさを孕んだ情熱は二人を貴重な同類にしていて、そんな櫂まで説教側に回ろうものならレンはいじける程度では済まなくなる。それくらいなら一言「気に入らない」と言ったほうがレンは納得するらしい。
 櫂のリミッターはアイチだった。善も悪も無く、ただただ純粋な真実が破滅の引き金を引くのを止めたのは、全てを守りたいと願うアイチの正義。そして今一つ中心の定まらないレンをどうにかこうにか生かしているのは、なんだかんだと仕事を振るテツと、レンの傍を片時も離れず慕い続ける鳴海アサカなのだろう。
 そんな風にレンを支える二人のことを、レン自身大事に思ってはいるはずで。
「……逃げ回ってばかりいないで、もう少しまともにやろうとは思わないのか?」
 櫂にそう言わせたのは、微かな違和感でしかない。
 カラン、と、氷の解ける音がした。レンの纏う空気に冷やりとしたものが混じる。
 思う以上に踏み込んでしまったことを、表情は変えないままで櫂は悟る。
「……君のいない人生は、なんだか味気なくてね」
 普段は滅多に聞かない、レンの一段低い声。
 何事もなかったかのように、レンがグラスに口を付けた。テーブルに置かれたグラスがコトリと音を立てる。
「…………」
 とりまく喧噪が沈黙を満たす。告げられた言葉の意味を、櫂が呑み込む前に。
 ――レンが、自爆した。
「どーしてそこ突っ込んじゃったんですか!」
 張りつめた空気が一気に崩壊する。
「いや、は、え?」
 頭を抱えて誰にともなく叫んだレンのテンションはある意味いつも通りに戻っていて、余計に櫂は思考が追いつかない。
 それに構う余裕などなく、レンは櫂にまくしたてる。
「言っちゃったじゃないですか! あれですか飲んじゃってたのがまずかったんですか酒は飲んでも呑まれるなですか!?」
 レンの声に周囲の視線が二つ三つこちらを向いたのを櫂は感じる。いたたまれなさを覚えながらも、それはひとまず二の次で。
「落ち着けレン、何の話だ」
「落ち着けませんよ!」
 ドン、と、勢い任せに机を叩いたのがレンの最高潮だった。それで大体気は済んだのか、言葉とは裏腹に平穏さが戻ってくる。ちらほらとこちらに投げられていた視線も、何事もないと分かってかそれぞれの世界へと帰っていく。
 レンが一つ、大きく息を吐いた。どうにか立て直したらしい。
「……聞いてはいけないことだったか?」
 結局今一つ理解できずにそう聞き返した櫂に、レンはため息をつくように答える。
「そういうわけじゃありませんけど……」
 意味深な言葉を告げたのと同じ低いトーン。さっきは珍しいと感じたけれど、こうしてみると馴染みはあった。本気になったレンの声。櫂が珍しいと感じたのは、それがいつもはファイト中に聞く声だからだ。
「……レン?」
 ここで退いてはいけないと悟って、櫂は静かにレンに呼びかけた。眉根を寄せたままレンは答えない。
 観念したように、レンは言葉を継いだ。
「言葉の通りですよ。君がいない人生はつまらない。……君のことが、好きなんです」
 シンプルな言葉が、すんなりと櫂の中に入ってくる。
「…………」
 言葉は出なかった。反応のない櫂に、レンは席を立つ。
「レン」
「……すみません、先に帰ります。今日は、ここまでにさせてください」
 どこか疲労の滲む声に、断る理由もなくて。
「……分かった」
 櫂が了承すると、レンは複雑な表情で応えた。一人分の会計を済ませて、レンが店を出て行く。
 残された櫂は一人、カウンターの奥に声をかけた。
「すまない、ギムレットを」
「かしこまりました」

 To be continued?


+++

最後のは「カクテル詳しくないので適当に検索かけたら友達がなんか言ってた有名なカクテルが出てきたから引用しといた」程度の理由でカクテル選びました(台無し)あらすじとかは検索かけたんですがさすがに本物読まずにオマージュですとは名乗れない!
(最初は名前だけ覚えてたスクリュー・ドライバーにしようかと思ったけどレシピ検索書けたらほぼオレンジジュースだったからやめておいた・笑)
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