リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
LM編最終回三年後くらいで櫂←レンハートブレイクからのレン櫂レンのような何か
フランス帰りって言っとけばなんでも許される気がした などと犯人は供述しており
七夕ツイート元ネタでちまちま書いてて「来年でもいいかな~」とかのんきなこと思ってたらGギアクラに櫂くんもレン様も出ると聞いて今しか出せない!?と慌てて書き上げたブツ。迷走感半端ないです\(^o^)/
フランス帰りって言っとけばなんでも許される気がした などと犯人は供述しており
七夕ツイート元ネタでちまちま書いてて「来年でもいいかな~」とかのんきなこと思ってたらGギアクラに櫂くんもレン様も出ると聞いて今しか出せない!?と慌てて書き上げたブツ。迷走感半端ないです\(^o^)/
七夕の日に会いましょう
「七夕ですねー」
生憎の曇天が見えているのかどうか、街を彩る七夕飾りを見上げて言ったレンに、櫂は返事をしなかった。否、
(七夕祭り行きませんか、とか言ったのはお前だろう)
何を今更、という内心のツッコミを、あえて口にはしなかった。その後ろには「ヴァンガードのプロモーション大会があるそうですよ!」という一文がついていたから。
「櫂、織姫と彦星が何故年に一度しか会えないのか知ってますか?」
沈黙に構わず続けたレンに、櫂は答える。
「恋に落ちた二人が仕事を放り出したから……だったか」
その言葉に、レンは驚いた顔で目をしばたたかせた。
「知ってたんですか?」
こういうの興味なさそうなのに。言外にレンはそう語る。
「常識の範囲だ」
櫂の答えに、レンが苦笑した。
「君の口から常識なんて言葉を聞く日が来るとはね」
若干げんなりしながら櫂は返す。
「お前は俺をなんだと思ってるんだ……」
かすかに、軋むようにレンが動揺した気がした。
「常識なんて言葉が似合うとは、少なくとも思っていませんね」
受け答えにまでは、その動揺は見られなかったけれど。
「……お前は俺を、なんだと思ってるんだ」
念を押すように、櫂は繰り返した。
「どーしてそういうこと聞くんですか?」
不自然なまでにいつも通りの、ふざけた調子の声。
質問に質問で返すのは、聞かれたくないことを聞かれていると白状するようなものだ。
逆に言えば、そこには必ず何かの核心がある。
ため息をつくようにして、櫂は斬り込んだ。
「いい加減はっきりしろ。なんなんだ今日のこれは。デートか」
「……っ、なっ、なっ、なんで君がそういうこと言うんですか!?」
完全に不意を突かれて、レンのポーカーフェイスは崩壊した。
レンが信じていたイメージが、間違っているとは櫂は思わない。だから櫂は視線をそらして、自嘲するように薄く笑った。
「フランス帰りを舐めるな」
死んだ魚のような目だった。
「何があったんですか一体……」
「色々とな……」
思わず脱力したレンの前でひとしきり落ち込んで、櫂は気を取りなおす。
「それで、答えはどうなんだ」
ぶっきらぼうに尋ねる櫂の声は、それでもレンの記憶にあるほど無遠慮ではなくて。
それでも、レンの記憶にあるままの、どこか不器用な彼なりの優しさが滲んでいて。
「……フランス行っても変わりませんね」
穏やかな声だった。負けましたとでも言うような顔で、レンはそう言った。
櫂はただ黙って、その先を促す。
「デートなんかじゃありませんよ。そうでしょう?」
困ったようにレンは櫂に笑いかける。
「ただ、君と、……君を連れて、歩いただけです。僕が、勝手に」
「……勝手に、か」
「違いますか?」
櫂は躊躇うように目を伏せる。
「……いや」
否定はできなかった。レンの勝手で連れ回されるほど甘いつもりはなくて、けれど一緒にいたと言うには、あまりにも心が遠い。
「……変えようとは思わなかったのか?」
「何をです?」
「ひとりきりで思い続けるような、その状況を」
傷ついたように、レンの表情がこわばる。
伏し目がちに、低く呟いた。
「……できませんよ」
絞り出した声は、震える寸前で踏みとどまるように危うい。
「だって、君は」
――君は。そう繰り返すような余韻を残して、レンの言葉が途切れる。
行き詰まりに立ち尽くして、レンは動こうとはしない。
「……壊したくなかったんですよ。何も」
抑えきれないなじるような響きが、櫂の胸を叩く。
「なのに、なんで、」
「……もう二度と、逃げないと誓った」
凜とした響きが、レンを揺らす。
「自分の気持ちさえ受け止められずに、お前から逃げたと気づいたときに」
信じられないような表情で、レンは櫂を見つめる。
「お前に負けて、もう元には戻れないと知った。それでも俺は、お前を諦めたくなかった。だから、俺はお前を、ライバルだと、そう思おうと……していたのに、だ」
櫂の声のトーンが、若干ニュアンスを変える。
「俺のことは眼中にない、かと思えばЯした俺には狂喜する、アイチの側につくでもない、卒業の日にわざわざ昔の服を着てくる」
「細かいこと覚えてますね」
「茶化すな」
ぼやくようにたしなめて、櫂はレンに静かに問いかける。
「お前が終わらせたくなかったのはなんだ、レン」
俯いたレンの口から漏れたのは一言。
「……好きです」
ひどく透明な声だった。
「君が好きです、ずっと。分かってる、この思いは通じない。君は変わらない」
まくし立てて、一瞬だけ言葉に詰まる。
かすれそうな声で、囁く。
「 ……変わってほしくない。僕が好きになったのは、遠くを目指す君だから」
諦めにも似た行き止まりの想い。
(だからもう、想えるだけでよかったんだ)
それがレンの全てだった。求めるものなどない。望みはただひとつ、変わらない永遠の感情。
「……――」
「……っ」
不意に、櫂がレンを抱きしめた。
「なに、してるんですか……っ」
「無理やり言わせたからな」
気負いなく櫂はそう答えた。
「そんなの、」
今更でしょう。そう強がることはできなかった。抱きしめるぬくもりは優しすぎて、涙は溢れる。全てを終わらせるための、残酷な優しさ。
櫂の胸で、レンは泣いた。
全てを吐き出してしまうような、そんな涙だった。
* * *
「泣いちゃいました……」
「そうだな」
普段通りのトーンで、櫂はなんでもないことのように同意する。
「君は本当に変な人ですね」
そう言われて、む、と不服そうな顔をした櫂に、レンはおかしそうに笑った。
そっと、誘うように左手を差し伸べる。
「手を繋ぎませんか?」
櫂は怪訝な顔をしたけれど、結局その誘いが断られることはなかった。
確かに握り返される手のひら。大の男二人に似合わないかもしれないけれど、それもいいかと、そんな納得がレンに伝わる。
歩き出したレンが行く先を見上げて、櫂はうろんな目でレンを呼んだ。
「おい」
「なんです?」
「どこへ連れ込む気だ」
櫂の呆れた声に、レンはにこやかに混ぜ返す。
「いやですね人聞きの悪い、由緒正しい国際ホテルですよ?」
「そういう問題じゃない」
「それなら、手を離しますか?」
あくまでおもしろがるように、レンの瞳がすっと細められて妖しい光を帯びる。
「なんにも気がないのなら、悪趣味ですよね、これ」
う、と言葉に詰まる櫂に、レンは闇をかき消して明るく笑った。
「櫂、僕今楽しいです。君とどこへ行こう、君と何しようって。駆け出したいくらいに」
櫂が目を見張る。
「いけませんか?」
問いかけられて、ふい、と櫂が視線をそらした。
「……その顔は反則だ」
小さく呟いた声は、レンには聞こえなかったけれど。
「……いや」
顔をあげた櫂の一言の否定は、ちゃんとレンに届いたから。
もう一度幸せそうに、レンは笑った。
「手始めに、フランスで何があったのか洗いざらい話してください」
いやだと言われるかと思ったけれど、渋い顔をしながらも櫂はこう言った。
「……そんなに楽しい話でもないぞ」
「構いませんよ。――教えてください」
僕が知らない、君のことを。
+++
結局振ったのか振ってないのかどっちなんだっていう。
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