リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
七夕の夜(意味深)
前提これ
軽い気持ちでオチをつけようと思った結果がご覧の有様だよ!!レン櫂レン……いや櫂レン櫂……?
気づかなかったけどモブ櫂モブを匂わせる描写注意です。本当に素で書いてて全然気づかなかったよ……。
前提これ
軽い気持ちでオチをつけようと思った結果がご覧の有様だよ!!レン櫂レン……いや櫂レン櫂……?
気づかなかったけどモブ櫂モブを匂わせる描写注意です。本当に素で書いてて全然気づかなかったよ……。
それで結局フランスでは何があったのか
「で、フランスで何があったんです?」
「まずあるファイターと大会宿泊で同室になって」
「同室」
「婉曲に告白されて」
「告白」
「何のことか分からなかったから何のことだと言ったら驚愕されて」
「分からなかった」
「本当に分からないのかとボディタッチつきで迫られ」
「ボディタッチ」
「今まで何もなかったはずがないと過去の経験について尋問され」
「尋問」
「疑われた中にお前がいて」
「僕がいて」
「その年で鈍すぎると恋愛のいろはについてこんこんと諭され」
「諭され」
「僕が君を変えてみせると改めて口説かれ」
「口説かれ」
「以下略だ」
「ちょ……っ!? なんでそこで切るんですか!? やましいことがあるんですか!?」
「………………黙秘する」
「…………それは」
* * *
どさりと、櫂の背がベッドに沈み込んだ。天を仰げば、剣呑な目が櫂を見下ろしている。
「体に聞けってことですか?」
「………。……そうだな……」
櫂は落ち着いた手つきでレンを押しのけると、自分がされたのと同じようにレンを押し倒して、仕返しとばかりににやりと笑った。
「体で聞いてみるか?」
「……え?」
レンが目を瞬かせる。間の抜けた笑顔が櫂を見上げている。
「……クッ」
イマイチ事態を把握できないレンに、櫂が吹き出した。
「はははっ!」
「え?」
櫂はレンを解放すると、気が済んだようにベッドサイドに腰掛けた。
「なんて顔をしているんだ」
笑いすぎて涙目になっている櫂の横に、レンは勢い良く起き上がる。
「からかったんですか!? からかったんですか今の!?」
「さあな」
「さあって……っ」
宥めるように、レンの手に櫂の手が重ねられる。
「……っ」
初心な仕草が妙に気恥ずかしくて、レンの頬が赤く染まる。目を合わせようとしないから、ひょっとしたら櫂も照れているのかもしれない。
「……はぐらかすんですか」
「そうだな」
「らしくないですよ」
「そうかもしれないな」
「そうかもって……っ」
「……お前だって、どうすればいいのか分からなかったんだろう」
「……それは」
想いをもて余して、中途半端なちょっかいばかりかけて、櫂を振り回した。
どうすればいいかわからなかったと言えば確かにそうだ。
「俺はずっと、お前のことをわかっていなかった」
その言葉から微妙な罪悪感を感じ取って、レンはふてくされる。
気づかなかったことを、櫂は悪いと思っている。それが嫌だった。
「……当然ですよ。隠してたんですから」
「そうかもな。だが……だからこそ、今更やり直しでもないだろう」
「………」
やり直しじゃない。その意味はわかる気がした。一度終わって、始まった別の何か――櫂にとっては。
「……確かに、やり直しじゃありませんよ」
声のトーンが低くなったのが、自分でもわかった。
「……僕の気持ちは変わっていませんから。今までも、これからも」
「レン」
「この気持ちが変わる日なんて、きっと永遠に来ない。だから、怖がる必要なんてなかったんです」
自分が何かして壊れるような彼ではないと知っていた。触れてしまえば、変えられるのは自分のほうだと。だからこそ、振り向かない彼を憎みもしたのだ。
けれど――彼が変わらないのなら、自分の想いが変わるはずなどなかった。
重ねられた手をとって、レンはその甲にうやうやしく口づけた。
「櫂、君のことが好きです」
見たことのない真摯なレンの瞳に射抜かれて、櫂の心臓が大きく鼓動を打つ。
ぶつかった視線に瞳を伏せる。
「……こっちのセリフだ」
引き寄せられるように、唇が重なった。
窓の外で、雲の切れ目に星が瞬く。今日会おうと思った理由がレンの脳裏を過る。一年に一度しか会えない恋人達。
誰よりも近くに居た過去を、生きる世界を違えた今を、そんな寓話に重ねてみたけれど。
(恋に現を抜かした二人は、罰として一年に一度しか会えなくなった。……その程度の罰を、怖がる理由はありませんね)
もっと深い断絶を知っている。それを超えてなお繋がる想いを。
だから――
七夕の日に会いましょう
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pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)
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