リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
「すごいや三和くんあの大学難しいのに」とか言ってたのにお前ネタ殴り書き
メインはアイチとレンで櫂くんの話すること。
メインはアイチとレンで櫂くんの話すること。
中途半端にアイチを真似た声音で、三和が言った。
「すごいや三和くんあの大学難しいのに~」
わざとらしい棒読みで笑顔を浮かべている三和に、アイチもまた笑顔を張り付けて冷や汗を浮かべる。
「……ってお前言ったよな!? 言ったよな!?」
「あははは……」
言いながら三和はアイチの肩を掴んでゆっさゆっさと揺さぶっている。アイチは笑ってなされるがままだ。カードキャピタルでは今しがた、アイチの受験合格報告を受けたところだった。
それも日本一といって過言ではない大学への、だ。
ひとしきり揺さぶって気が済んだのか、三和がアイチを開放する。
「……ま、そのために勉強してたんだもんな。ほんとに受かっちまうなんてスゲーよ! おめでとさん」
「ありがとう」
にぎやかに祝ってくれるカードキャピタルで、まだ誰にも言えないでいる夢が、アイチにはもうひとつあった。
* * *
「あーあ、アイチくんまで海外行っちゃうんですか? つまんなくなりますねー」
「すみません」
「アイチくんが謝ることはありませんけど。それにしても……アメリカですか。櫂とはまた全然違うところ行っちゃうんですね」
意味ありげに櫂の名前を出されて、アイチは、遠く彼方へと視線を投げる。
「……櫂くんは、戦うしかできないって言ってました。だからヨーロッパに行くって。櫂くんにとって、戦うことは定めで、逃れられない何かで……」
決して後ろ向きな気持ちで言った言葉ではない。それは分かっていても、そんな表現を使うだけの理由が櫂にはある。
「……そうですね」
レンはそう瞳を伏せて頷く。そんな櫂を、レンは多分誰よりもよく知っている。だからこそ、遠くに行ってしまう櫂に、寂しさを感じながらも何を言うこともできなかった。進むことだけが、櫂にできる自由な選択だったから。
「けど……それを言ったら、僕なんてほんとに何にもないです。櫂くんがブラスター・ブレードをくれなかったら、ヴァンガードに出会えなかったら、どこに行こうとか、何をしたいとか、それを考えることさえ、きっとできなかった」
ふわりと、さわやかな風がアイチの髪を揺らした。
「だから試したいんです。自分の可能性を。櫂くんを縛る定めが、悪夢なんかじゃないって証明するために」
「……ほんと、敵いませんね」
「? レンさん?」
「なんでもありませんよ」
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pixivからこのサイトにはリンク等を貼っていません。あんな大手SNSからこんなコアなサイトに直接飛べるようにする勇気無いです\(^o^)/
あと最近転載しているTwitterはpixivのプロフから飛べます。非公開中です。なんでそんなめんどくさいことしてるんだなんて聞かないであげてください。コミュニティごとに人格切り替えないとパニックになるタイプなんだよ!!(明らかに最初にpixivとHP切り離したのが敗因)
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