PSY能力者と普通の人のデータが取りたいTRPGその２

いい神社か何かありますかね

コーリン「そのとき、道路脇の工事現場から歓喜の雄叫びが聞こえてくるわよ。こんな夜中に声がするのは不自然ね。車から降りて工事現場に目をやると、よれよれのパジャマに上着をはおり、サンダルを履いた泥まみれの男がいるわ。「とうとう見つけたぞ！」って言いながら、両手で何かを掲げで飛び跳ねてるみたいね」
三和「危ない人きたー！」
櫂「SAN値が危険そうだな」
三和「車からは降りてるんだよな。「あんた、何やってんだ？」っつって声かけるぞ」
アイチ「アキトも異様な状況に内心びくびくしているので竹刀を握って臨戦態勢とってるよ」
櫂「トキヤも雄叫びを聞いて起きているだろう。遅れて車を降りる」
レン「レキも気がつくでしょうね。皆さんの後ろについてますよ」
コーリン「男はそんな探索者達に近づいてきて、持っているものを見せびらかすわ。一見ただの土の塊だけど、詳しく見たい人はいる？」
三和「流れ的に俺は気になるよなあ。訝しげな顔をするぜ」
コーリン「それなら、三星の眼前に突きつけてくる。こんな土偶の頭よ（資料）」
三和「冒涜的な土偶だな」
アイチ「虚像ってこれかな」
レン「これなのかこれが見せる幻影か何かか、まだよくわかりませんね」
コーリン「狂気的な振る舞いをする男だけど、よく見ると初老にさしかかってはいるけれどロマンスグレーの髪は豊かだし整った顔立ちをしているの。だけど、体中汗と泥にまみれていて、両手の爪ははがれて血だらけなのに気にする様子もない」
三和「〈精神分析〉で様子をさぐれるか？」
コーリン「いいわ、ふってみて」

エイタ：精神分析（50）　91　失敗

三和「だから！！　出目が高い！！」
アイチ「本格的にお祓いが必要かな……」
コーリン「なら、見た目通り狂気にとりつかれてることしかわからないわね（汗）　ちなみに、体の傷について〈応急手当〉か〈医学〉も振れるわよ」
三和「リベンジするぜ！」
アイチ「あ、僕も振るよ」

エイタ：応急手当〈50〉　55
アキト：応急手当〈40〉　81

三和「５割なんてなかった！！」
アイチ「５分の３で外すとはいえ……」
櫂「……ダイスの目だけはどうしようもないな」
レン「探索者達にクエスチョンマークだけが増えていってる感じですね」

スイコ「異様な男に困惑している探索者達の前に、一台のタクシーがとまって若い私服の女性が飛び出してくるわ。「お父さん！　もうここには来ないでって何度も言ってるでしょう！？　怪我は大丈夫？　さあ乗って」「やっと、やっと見つけたんだ」こんな感じかしら。探索者達に「ご迷惑おかけしてすみません。私は北村静香と言います。御津門大学の学生です。父を見つけてくださってありがとうございます」と言ってくるわ。エイタの〈考古学〉は50だったわね。なら、エイタは考古学者の北村教授について知っているはずよ」
三和「あー、じゃあ「北村……もしかして、御津門大学の北村教授？」」
スイコ「「父をご存知なんですか？」」
三和「「俺も一応考古学やってるんで……ってことは、ひょっとしてここで発掘調査してたんですか？」」
スイコ「「はい。父はこのあたりで発見された遺跡の発掘を指揮していたんです。でも、調査自体はとっくに終わってるのに、こうしてときどき一人で現場に来て調査していて……」静香は不満そうに言っているわ」
三和「そりゃこんな様子じゃ不満にもなるよな……「いや、なんか、すみません」同業ってことでちょっと罪悪感ってか、一人で発掘しまくりたい気持ちならわかるかなーみたいな感じで反射的に謝る」
スイコ「「いえ」こんな様子でも父親だから、そんなことを言ってくれたエイタにはおかしそうに笑うわね。「本当にすみませんでした、失礼します」と言って去って行くわ」
三和「静香さんで和んだけど、相当異様な状況だよな……。まあ。エイタはまだ慣れてるんじゃないか？　大学とか変な人多そうだし。ただ有名な教授があんな様子っていうのはショックかもな」
櫂「トキヤはおそらく震え上がっている」
アイチ「ひとまず何事も無く去ってくれたことにホッとしてるかな」
レン「レキは……高校生ですからね。SANはありますけど、けっこう怯えてるかもしれません」
櫂「そうだな……「エイタくん、さっきの人知ってるの？」」
三和「人見知り設定怖いな。「ああ、俺も名前しか聞いたことねーけど、考古学の教授なんだよ。変な噂は聞いたことなかったんだけどな……。まあ、ひとまず帰ろうぜ。夜も遅くなっちまってるし」つとめて話題を変えようとするぞ」
櫂「「そうだね」その意図を汲みとってレキ達を車に促す」
スイコ「それじゃ、この日はここまでね」