劇場版 遊戯王 THE DARKSIDE OF DIMENTIONS 感想その３

既に２回目から一ヶ月以上経ちその間にSSを１本アップしているという事態をどうすればいいのか分かりません。見直さないことには記憶が朧すぎてもはや続きなんて書けない……というのが理由ですが、円盤発売まで見直せるかどうか謎です（嬉しいことに一部地域で上映は続いていますが！！）し、何より！！
見直した後の感想はそれはそれで書きたい！！（お前）
なので！今時点で書けることを！！書きたいと思います！！

マシュマカロンに初手マシュマロとか王様戦と同じですね！！ってお手軽にテンションあがってましたがこのデュエルの意味を考え出したらこだわってみたい一手のひとつです。遊戯にとって海馬とのデュエルはどんな意味を持っていたのか。

でも初めて見たときは「わー最終戦と同じだ！！」でした。トラップモンスターしかり、ガンドラしかり。……そう！

一回目じゃ二人が何してるのかレベル高すぎてついていけなかったデュエルの頂点

がこのデュエルだった！！！！
ガンドラXかっこいい！！ディープアイズふつくしい！！

急にパズル組み立て始める遊戯に「えっ？」ってなったのは私です。
「もう一人の僕は、もうこのパズルの中にはいないんだ」
　？　……知ってるよ？
っていうのが私の反応だったから海馬くんのリアクションにびっくりしたんだ。あれだけ必死でパズル探してた海馬くんがそれが完成してもアテムが復活しないなんて思ってないわけがないんだけど。そして何より！！
杏子じゃなくて海馬にそれやるんだ！！やられた！！って思ったんだ！！！（笑）
いや……ヴァンガで既視感覚える本編ネタには慣れたつもりだったけど、まさかここでそんなことが起こるなんて思ってなかったんだよ！！！一回目の感想こんなのですみません！！！図らずも杏子と海馬くんがシンクロしてしまって表海への道が開けてしまってどうしたら（ｒｙ

死者蘇生を魔導契約のコストとして海馬に渡す遊戯、それにはっとする海馬、躊躇わず使う海馬にはゾクゾクしました。どんなに原作読んだ記憶が彼方でも、「カードで思いを伝える」遊戯王の精神を確立した一枚を、忘れられるはずがない……！（そしてその精神はヴァンガードにまで伝わっている……）
使わない遊戯と使う海馬の対比が、そしてそれを阻む遊戯の罠（※これ一回目分かってたか怪しい・笑）が、すごかった！！

ブラック・マジシャンの一撃で減っていく海馬のライフ。
微笑む海馬。
海馬くん一枚伏せあったから、これ勝敗どうなんだ……？という思いに沈潜する暇もなく、アラートが鳴り響きLP減少は100で止まります。
このときはまだ「海馬くんは強い」イメージだったので、伏せ使えば勝てたのかな？？と思ってたのですが、今は「伏せは融合、自分が負けていたことを海馬だけが知っている」が正しいんだろうなと思っています。
だって何より！一回目で既にゾクゾクした高速詠唱による死者蘇生！！海馬は遊戯に渡された死者蘇生を「罠と知りつつ敗北を覚悟で（監督談）」意地でも使わないわけにはいかなかったっていうのが最高に熱いんですよ！！！
あの海馬が！！！ここでデュエルの勝敗より遊戯との対話を優先したことを熱いと言わずに何を熱いと言うのか！！
そして引き出した答えは、「墓地を一掃した上での、除外ゾーンから帰還したブラック・マジシャンによるフィニッシュ」。海馬が微笑む理由など…ありすぎる…。

システムダウンを起こしたのは、モンスター化した藍神。
ここからは再度の次元領域デュエルです。

「遊戯、闘う気力は残っているか」

もうほんとこの一言もヤバイ（この辺から海馬くんの言動そんなのしかない）
お前それアテム相手には絶対言わないだろという気遣い、それでも決闘者として遊戯を認めなければ出てこな…こな…あああああああ（言語滅する）
三回目くらい見た後の感想だと思いますが、海馬くんはこのラスト藍神戦、徹頭徹尾「遊戯のタッグパートナー」としてサポート参加してるつもりなんだと思うんですよ…！SSにも書いたけど、海馬くんはきっと、今の条件じゃ自分が闘いたい「決闘王」のアテムが呼べないことは分かってたと思う。分かってて、「遊戯が呼びたいアテム（もう一人の遊戯）」を呼ぶことに協力しようと思ったんだと思うんですよ…！意地で使った死者蘇生への答えがブラック・マジシャンだったから！！好敵手と書いて友だから！！

パンデミックでやらかして「遊戯！」って焦る海馬くん！！クリスタルアバターで借りを返す海馬くん！！駄目だよ！って言う遊戯！！

「奴を呼べ」

この、この、あの海馬が静かな調子で「奴を呼べ」って言う、この、静寂が本当に、あの、たまらない……！

そして無言で降臨する闇遊戯……！
サントラ「神の降臨」を聞きながら、まさしく神の降臨で改めてサウンドが素晴らしいなと思います。もちろん作画も、演出も、全てが…「神の降臨」の名にふさわしい…。
それでいて時折ダブる遊戯に、そうだ、これは遊戯のデュエルなんだ、って…なって…さあ…！

アテムが帰った後の
「少しだけど会話もしたよ」
はびっくりしました（笑）向かい合ってるだに見えたけど話したんだ！？みたいなｖｖ

「奴が来たようだな」
「ありがとう海馬くん。僕は諦めかけていたけど、海馬くんは信じてたんだね」
「そいつはどうかな」

「そいつはどうかな」

そいつはどうかなそいつはどうかなそいつはどうかな……
最初はさ…すごく海馬くんが優しい顔してて、私はなんていうか、遊戯が諦めてたっていうのも、自分が信じてたっていうのもしっくりこない、「多分そうじゃないよ」っていう曖昧な感じの否定が海馬っぽくないなとすごくときめいたんですが…
海馬は「それはどうかな」とは言っても「そいつはどうかな」と言ったことはなくて、「そいつ」の使用率が高いのは圧倒的に王様という事実を知って、この劇場版と海馬くんにのめりこむことになったのでした。そんなの萌えるしかないだろう！？！？！？
王様の気持ちに寄り添えるようになった海馬くん…やばい…今この表現を発明した瞬間さらに「やっぱり海馬くんは王様が待ってるって思ったんじゃない！？」って解釈が降りてきてやばい…。
（ちなみに「そいつはどうかな」使用者の確認には遊戯王デュエルモンスターズセリフ集＠Wiki様を利用させて頂きました。海馬くんは使ってないし半分以上王様でした。原作ではない上に完全でもないですが、これだけ数あれば間違いないと…！）

「貴様もまた、誇り高き決闘者だった」

城之内への「ようやく凡骨デュエリストといったところか」みたいなのじゃなくて、「だった」って過去形使ったのが、「今まで理解できなかっただけ」ってニュアンス感じて生きるのがつらい…海馬くんかっこいい…。王様が遊戯から学んだ「優しさって強さ」を理解したんだろうと思ったらほんとW遊戯もうひとりの海馬…。

「さらばだ、遊戯」

海馬くんが吹っ切れたみたいでよかったー！

って思ってたからモクバに心配されながら「魂の時代の幕開けだ……」とか言ってる海馬にはまだやんのかよ！？って度肝を抜かれました！！！（笑）
モクバへの反応が明らかに「万一死んだらごめんな！」くらいのノリにしか見えなくてほんと…ほんと…。「死んでもいい」けど「死ぬつもりはない」んだろうなっていう…。
暗黒粒子に分解されそうになりながらも確かな足取りで王宮へと歩く海馬くん……。もうほんと……ほんと……すごかった……。
このシーンの真価に触れたのは振り分けタグで呟かれまくっていた「BGMが『海馬剛三郎』アレンジ」に始まり「サントラによるとBGMタイトルが『神官セト』」「サントラ誤植回収されて『TRIBE（血族）』に」などをめぐるあれこれの結果でした。もともと「神官セト」が海馬剛三郎アレンジらしいのですが、このTRIBEはサウンドデュエル2（海馬剛三郎収録）からのインスパイアなので神官セトは通ってないのか、それとも誤植があったくらいだから神官セトからのインスパイアだったのか…？
個人的には、今回の話は「海馬の物語」で、剛三郎への憎しみの浄化、そこに「アテムとセト」の絆が重奏低音のように響いている…みたいな「TRIBE」というタイトルの控えめさがいいなと思います。

EDのファンの名前でできた「YU-GI-OH!」にはなんか洗脳されそうってちょっと引いててすみませんでした！！（笑）
以上！！既に初回感想などではまったくない感想となりはてましたが感想を締めくくりたいと思います！！ぐだぐだな感想におつきあいくださった方、いらっしゃいましたら（笑）ありがとうございました！！
夏休みに厚木に行きたい！！！