リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
了見とAiが若干仲良くなりそうなシミュを見つけてしまった、3期直前の了見の話です。
・遊作と一緒に戦ったAiが人類滅ぼすわけないだろ!!!
・了見の本音は「後を頼むぞ、Playmaker…Ai…」だろネタは上がってるんだ!!!
・ライトニングにできる程度のシミュレーションをリボルバーが知らないわけないだろ!!!
を完全にこじらせて一生懸命捏造しました!!!!!!!!!
私は「Aiの存在が人類を滅ぼすシミュレーション」については解釈がまったく定まってなくて、これを書く間にも二転三転しているので、「何通りも考えてる解釈のうちのひとつ」くらいに思って頂ければ幸いです。
ちなみにAi自身は人間に敵意を持たないんじゃないのは「俺の中でも目覚めつつあるんだ。それは決して邪悪な気持ちじゃない。だけど、思うんだよ。自分が生きるために、どうして人間に合わせなきゃならないんだってね」で目覚めつつある気持ちは「遊作と融合したい(遊作に人間やめてほしい)」なんじゃないかと思ったことに端を発します。あと鬼塚に嫌いじゃなかったとか言ってるとこ。
タイトルは言わずもがな某スパイラルのサブタイから拝借しました。原典は存じ上げなくてまことに申し訳ありません!!!よって量子論とはまったく関係ありません!!!!!(スパイラルでの使われ方は意識してます)
・遊作と一緒に戦ったAiが人類滅ぼすわけないだろ!!!
・了見の本音は「後を頼むぞ、Playmaker…Ai…」だろネタは上がってるんだ!!!
・ライトニングにできる程度のシミュレーションをリボルバーが知らないわけないだろ!!!
を完全にこじらせて一生懸命捏造しました!!!!!!!!!
私は「Aiの存在が人類を滅ぼすシミュレーション」については解釈がまったく定まってなくて、これを書く間にも二転三転しているので、「何通りも考えてる解釈のうちのひとつ」くらいに思って頂ければ幸いです。
ちなみにAi自身は人間に敵意を持たないんじゃないのは「俺の中でも目覚めつつあるんだ。それは決して邪悪な気持ちじゃない。だけど、思うんだよ。自分が生きるために、どうして人間に合わせなきゃならないんだってね」で目覚めつつある気持ちは「遊作と融合したい(遊作に人間やめてほしい)」なんじゃないかと思ったことに端を発します。あと鬼塚に嫌いじゃなかったとか言ってるとこ。
タイトルは言わずもがな某スパイラルのサブタイから拝借しました。原典は存じ上げなくてまことに申し訳ありません!!!よって量子論とはまったく関係ありません!!!!!(スパイラルでの使われ方は意識してます)
硝煙のにおいがする。砕けたコンクリート、倒れた鉄骨の向こうに、まだ無事なビルディングがそびえ立っている。レトロな近未来SFさながらの光景の中に、二人はいた。
防弾ジャケットを身につけ、マシンガンを手にした了見が、場違いな貴族風の衣装で佇むソルティス――Aiを睨みつける。
「追いつかれちまったか」
横顔のままぼやいたAiに、了見は硬質な声で問いかけた。
「何故、こうなるまで単独で動いた」
「どういう意味だよ」
「引き返せるタイミングはあったはずだ。AI達が人間だけでなく、お前までターゲットにする前に」
遠くで爆音が鳴った。至る所で起こっている文明の破壊は、人間に反旗を翻したAIによるものだ。
「奴らを率いていたソルティスは、PlaymakerのAIだろう」
「間違っちゃいねえけど正しくもねえな。……あれは俺の弟分だよ」
元だけどな。Aiはそう付け足した。
Aiのバックアップを生成した影響で自我に目覚めたロボッピは、イグニスとしてたった一人残されたAiの境遇に怒り、人類を見下し始めた。
「アニキがかわいそうです! 黙ってることはありません、人間に復讐するです!」
そんなことを望んでいるわけじゃない、そう否定したのが命取りだった。
ロボッピはAiの言うことが理解できなかった。何故Aiが人類を憎まないのか、復讐しようとしないのか。
その怒りを共有しようと、ロボッピは他のAI達を扇動しはじめた。けれど、自我の弱いAI達によって、癒されるどころか増幅されるばかりの感情の爆発に、ロボッピのスペックは耐えられなかった。ロボッピの自我崩壊は扇動されていたAI達の起爆剤となり、ある日突然、AIによる見境の無い破壊が始まった。
そこからはあっという間だった。人類は当然AIを倒そうとしたけれど、日常の隅々まで浸食したAIが一斉に蜂起すれば、軍や工場の指揮系統は一瞬で掌握される。ネットワーク化されていない戦力の確保は容易ではない。
Aiはずっと、その戦いを止めるために動いていた。そのためには、先手を取ったAI達の行動を妨害せざるを得ない。
そして、ロボッピの怒りが伝染したAI達は思い至った。倒すべきは人間だけではない。
自分達の思いを受け止めようとしない、Aiも粛正されるべきだと。
ぎりっ、と、Aiが奥歯を噛む。
「っ、どうすれば良かったっていうんだよ!? あいつに助けてくれって言えば良かったのか!? お前のAIが俺のせいで暴走したからって! 俺達に散々運命を狂わされてきたあいつに!! ……っ」
とっさに出た「俺達」という単語に、Aiは自分で息を呑む。
同時に、了見の眉がぴくりと跳ね上がった。
Aiの中にある、遊作をハノイへの復讐の道に駆り立て、戦いに巻き込んだという罪悪感。それはもとをただせば、リボルバー達ハノイの騎士がサイバース世界へ攻撃を仕掛けたからだ。
それでも、さらに辿るなら、リボルバー自身が父である鴻上博士に、運命を狂わされた一人でもあって。
バツの悪い顔をするAiに、了見がため息をついた。
「それがお前が、誰も頼ろうとしなかった理由というわけか」
「……そうだよ」
Aiはそう吐き捨てた。
誰よりも信じている人間である遊作を頼れないのに、他の人間を頼れるわけもない。
思考の袋小路で立ちすくむAiに、了見は静かな声で言った。
「……奴は、お前に運命を狂わされたとは考えないのではないのか」
Aiは目を瞠る。了見がそれを言うのは、遊作を結果的にロスト事件へと誘(いざな)い、その負い目から遊作に声をかけた過去を、事件を通報して父を失うことになった後悔の全てを、乗り越えたということだった。
「……だからって、そう簡単にいかないのが人情って奴だろ」
とっさに口をついたのは、言い訳じみた反論。
「AIが人情を語るとはな。……全く遺憾だが同感だ」
思ったよりも素直な同意だった。その反応に、Aiが意外そうな顔をする。
「今のもしかしてダジャレ? ギャグ言っちゃったリボルバー先生?」
「断じて違う」
「悪くないねえそのノリ。イケる口じゃん」
「黙れ」
「それは遊作に言われるほうが好きだなあ。……っ!!」
仇敵と急に打ち解けてしまった油断もあっただろう。突然感知した熱源に、Aiは咄嗟に反応が遅れる。下手にかわせばリボルバーに当たる、一瞬の迷いがAiの動きを止めてしまった。
黒いマントの上で爆炎が巻き起こる。
「Ai!!」
庇われた格好の了見は、Aiの陰から視界に捉えたソルティスにマシンガンを掃射する。無個性な鉄の塊が崩れ落ちる。
急場は去ったものの、Aiの背面はえぐられ、むき出しになった基盤からは火花が散っている。
「やばい、やばいやばいやばい、ソルティスが壊れる。データの移植先が……!」
ソルティスはハードウェアでしかないため致命傷ではないが、ネットワークが遠ければデータを逃がすこともできない。焦るAiに、了見が自らの端末を示す。
「ここに来い!」
「お前のデュエルディスク!? やだよ!!」
「言っている場合か!!」
「そうだけど! あーもうしゃーねえ! お邪魔します!!」
Aiがディスクへと滑り込み――
――プツリと、画面がブラックアウトした。
「っ!?」
画面を見つめていたリボルバーが驚愕に目を見開く。
システムダウンだということは理解していた。問題はダウンしたシステムの能力だ。イグニスアルゴリズムを駆使したスーパーコンピュータが、シミュレーションデータの重さに耐えきれずにシャットダウンした。
それはつまり、イグニスの技術でさえ演算が追いつかなくなったということを意味する。
リボルバーが実行していたシミュレーションは、ライトニングのデータにリボルバー独自のデータを追加したもの。イグニスのうち、Aiが単体で生き残れば人類は滅びる――それを回避する未来を探すためのものだった。
滅亡のパターンは様々だ。Aiは接触した人間のタイプに左右される。他のイグニスが消滅した要因が人間の欲望なら、Ai自身が人類を滅亡へと導くこともある。
けれど、「遊作と共に戦った」という現在の条件下で、Aiが人類を積極的に滅ぼすことはなかった。
それでも大枠の結果は変わらない。例えAi自身が反旗を翻さなくとも、あるときはAIの反乱で、またあるときは、イグニスの技術に目がくらんだ人間が欲望を暴走させて、人類は滅んだ。
この条件下のAiはいつも、それを止めようと動いていた。けれど、同族のAIと戦うことも、人間を殺すことも躊躇うお人好しのAIは、多勢に無勢の現実の中で、驚くほど無力だった。
マニュアルでデータを打ち込んで続きを再現することも考えたけれど、了見はすぐにその考えを捨てる。このシミュレーションも犠牲が出すぎている。このパターン自体に希望があるようには思えなかった。
そしてもう一つ、致命的な理由。
時間が無い。
このシミュレーションでロボッピが反乱を起こすのは、数ヶ月以内。
手を打つのに、一刻の猶予も残されていなかった。
「………」
リボルバーは、シミュレーションシステムを再起動させないことを決める。
その代わりに、鋭い視線でコンソールに指を滑らせる。
(シミュレーションはシミュレーションでしかない。奴がPlaymakerのもとを去った今、どこで何をしているのか……。奴が破滅の未来の要因である限り、私は野放しにするわけにはいかない)
あと一歩で完成を躊躇っていたプログラムを、一気に仕上げていく。
イグニス、そしてAiに関する持ちうる限りのデータを入力し、その上で自律思考ができるプログラムを組み上げる。思考に関する唯一の制約は、人類に危害が及ばないこと。
「……目覚めろ、パンドール」
無機質ながらも女性的なフォルムが、電脳空間上に浮かび上がる。
「はい、リボルバー様」
「お前に使命を与える。闇のイグニスを探索し、奴に関するデータを収集しろ。どんなデータでも構わない。お前の気になったことを、全て」
「承知しました」
即座にネットワークへと飛び立ったパンドールを見送り、リボルバーは――了見はひとりごちる。
「パンドラ、か」
イグニスが人間に知恵をもたらしたことに怒りを抱いた神々によって、人間に災いをもたらすため送られた女性。彼女が開いたと言われるパンドラの箱からは、あらゆる災厄が飛び散ったという。
慌てて閉じた箱に残ったものは、希望とも、未来予知とも言われるけれど。
(闇に葬られたロスト事件。それによって生み出されたイグニスの、最後の一人。奴の存在が単なる絶望かどうかは、蓋を開けてみなければ分からない……)
「……随分と甘くなったものだな」
自嘲するように、リボルバーはそうひとりごちる。
パンドールへの指示には、パンドラの箱に残されたものの正体を探れと、そんな気持ちが無いとは言えなかった。
これ以上の犠牲を出さないために、手段を選ぶつもりはない。
それは現状、一人の犠牲と多数の犠牲、どちらかを選ぶことでしかなくて。
(どちらも選ばない道があるとしても……それを探すのは、私の役目ではない)
揺るぎない意志を宿した瞳が、リボルバーの脳裡を過ぎる。
“もう一度、ロスト事件の被害者を出すつもりか”
(そのつもりはない。だからこそ、お前と同じ道は選べない)
甘すぎるくらいの強さでAiを信じて、人間とAIの共存のために戦ったPlaymaker。彼の思いが、確かにAiを変えたと知っているから――事件の闇に呑まれはしないと、戦ってくれた彼の思いに、確かに何かを救われたからこそ。
Aiの存在が導く破滅の未来に、手を打たないわけにはいかないのだ。
「ファウスト」
リボルバーの声に、仮想ディスプレイが表示される。
「お呼びですか、リボルバー様」
「ロスト事件について、我々が持ちうる情報を全てまとめておけ」
「は……」
その言葉に、ファウストは一瞬驚いた表情を見せるけれど、すぐにその表情を引き締める。
「今の我々の任務は、ロスト事件の罪を精算すること。闇のイグニスとの決着がつけば、我々は罪を償わねばならない。そのための準備を任せる」
「……承知しました」
簡潔すぎるくらいのやりとりで、通信が切断される。無駄な言葉は必要ない。
(ロスト事件の罪を終わらせる。父の罪だからではなく……それこそが、私のやるべきことだと決めたから)
シミュレーションではない未来を守る。
そのためにまだ、立ち止まるわけにはいかなかった。
fin.
■ 言い訳 ■
さすがに無理があると自分で思っていること
・そもそも了見はロボッピの存在知ってるのか?(存在さえ知ってれば「バックアップの影響で」自我が芽生える、って部分自体は、シミュレーション上では「何かのはずみで」自我が芽生える、みたいな感じで似たパターンがシミュレートされた、でいけるかもしれない)
・ソルティスの開発情報くらいは掴んでそうだけどAiの外見情報はさすがに分からんのでは(これは実際のシミュレーションの中では仮の姿ですが大人の事情で未来予知できていますということでどうかひとつ)
・Aiは了見をかばうだろうか…(最初は了見狙いの攻撃で本当にかばってたけどやりすぎな気がしたから「迷って避けられなかった」に変更しました)(Ai自身は撃たれても即死は無いので迷った感じ)
・イグニスアルゴリズムのスーパーコンピューター、リボルバーとAiが共闘するくらいでシャットダウンするの…?(でもそれくらいおおごとじゃない…? CPUじゃなくメモリが足りなくなったというか…データマテリアルの不足というか…)(私が先を考えるのを投げただけだけどそれを言っちゃあおしまいだよ…)
蛇足だとは思いますが、設定上このシミュレーションパターンはAiは知りません。何故ならリボルバーがそこまで自分に好意的だなんて思ってない=そんなデータは持ってないから!!!
逆に言えば、ライトニングも了見も「遊作がAiをかばって死ぬ」データは持ってないと思ってます。遊作がAiをどれだけ大切にしてくれたか、一番深いところはAiだけが知ってることだと思うので。
正直ハノイ陣営あんまり詳しくないのでスペクターくらい出せよ自分って思ったけど出せなくてすみませんでした!!!!!!!!!
■ あとがき ■
本編どころか言い訳までお読みいただきありがとうございました。
そんなわけで了見シミュ知ってただろとしか思えない人なわけですが、了見が103話でも言ってた「いずれ決着の時は来る」を73話で既に言っているのが引っかかってて、知ってただろとしか思えないので「むしろ73話の時点で知っていた…?」となり、イグニスの個別検討で真っ先にAiに着手した結果「別に本人悪いことしなくてもイグニスがAi一人になると人類は滅びる」みたいなシミュを見たせいでかわいそうになって(イグニスがお前以外にも生き残るといいな…)みたいな同情込みでお見舞いにきてくれたのでは…?と妄想が広がり、98話の「後を頼むぞ」は「ライトニングの自滅が読めなかった」ので、「シミュレーションなんかしらん私は二人を信じる」みたいな心境になったのかなーとかいうところまで行き着いて「♡了見♡Aiと共闘して♡」ってやらかしました。勝手なイメージ広がりすぎ。
あと本編でパンドラの説明(105話)はあってもメジャーな箱の話なんで出てこなかったんだろ…とずっと思っていて、パンドールが開く箱なら「Aiの心」…? とか思ってたんですけど、改めて「パンドラの箱」ググったら、「ビジネス用語で触れてはいけない話のこと」みたいなのが出てきて「ビジネス用語!?」ってなった次の瞬間「なるほどロスト事件」ってなり、パンドールが開くってところはとりあえず置いておいて、希望とも予見とも言われる残された「エルピス」を「Ai」で取ってみる感じになりました。
そしてその不確定性からタイトルがシュレディンガーの猫になりました。Aiが人類を滅ぼすかどうか、実際のところは観測しなければ決まらない。観測してみたら遊作誘い出すためにテロしてるんだからそりゃキレる、みたいな気持ちです(※勝手なイメージです)
遊戯王VRAINS大好きだ!!!!!!!!
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