リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
まだつきあってない。
国広が極めてからなんだか落ち込んでいた長義くんが酔った勢いで泣きながら何もかもぶちまけて解決するタイプの山姥切問題です。かっこいい長義君はいません。
解釈は加州と三日月にほぼ全部喋らせました。
書いててめちゃくちゃ楽しかったです。やはり国広極はかっこよくて面白い…。
国広が極めてからなんだか落ち込んでいた長義くんが酔った勢いで泣きながら何もかもぶちまけて解決するタイプの山姥切問題です。かっこいい長義君はいません。
解釈は加州と三日月にほぼ全部喋らせました。
書いててめちゃくちゃ楽しかったです。やはり国広極はかっこよくて面白い…。
盆で親戚が大集合する空気が味わいたい、そう言い出したのは鶴丸だった。
「正月じゃなくて盆なのか?」
聞き返したのは薬研だ。
「正月だとちょーっと格調高すぎるんだよな。元旦は一日しかないが、盆は基本が三日くらいで余裕があるだろ。親戚が入れ代わり立ち代わり来るようなやつさ」
「だが大集合するんだろ?」
「堅いこと言うなって」
そういう流れで企画されたのが「なんかゆるっとした夏の宴会」だった。会場に指定されたのは、縁側のあるだだっ広い畳の間。昼間は短刀たちが素足で駆け回り、そろそろ準備をしましょうと一期一振が声をかける頃には、古備前の二振や左文字達が縁側で夕涼みをしていたりした。
背の低い長机と座布団が並べられ、数十振りの刀剣男士が集まれる宴会場が整備される。ただし開始時間が決められているわけではなく、まばらに集まって各々適当に解散するのが理想というのが鶴丸の談だった。遠方の親戚が後から合流するだとか、子ども達は早く寝なさいここからは大人の時間だとか、そういうのがやりたいというわけだ。
そういう鶴丸の希望を叶えるべく、遠征部隊が帰ってきていないが、昼に駆け回ってお腹を空かせた短刀達のためにと、大皿に乗った素麺やら唐揚げやら生野菜サラダやらが並べられていく。
「帰ったぞ、これでいいんだろう?」
短刀達がわいわいと大皿料理にありついているところに、数匹の大きな鯛を抱えて帰ってきたのが山姥切国広、そして共に遠征に出ていた山姥切長義だった。
短刀達のためにと麦茶を持ってきていた燭台切が、収穫の鯛に目を輝かせる。
「いいね! すぐ調理しちゃうから、君たちも着替えて宴会に入りなよ」
「ああ、ありがとう」
そう答えたのは長義だ。燭台切は二振から鯛を受け取ると、厨房へと帰っていく。
「それじゃ、お言葉に甘えるとしようか」
そんな言葉で、長義は一見いつも通りのクールさで国広を促す。
「そうだな」
なんでもないように頷きながらも、国広は長義の機嫌がなんとなく悪そうだなと思っていた。
(というより、最近はずっと……落ち込んでいる?)
多分きっかけは、自分が極めたことによる変化なのだと国広は思う。
『山姥切』の伝説は本科と自分のどちらにもある。自分は「山姥切の写し」かもしれないし、「山姥切」でもあるかもしれない。そのどちらでもないのかもしれない。国広が修行で知ったのはおおむねそんなことだった。
だったらもう「山姥切の写し」に囚われてオリジナルではないことを気にする必要はない、と迷いが晴れたけれど――一方で、長義への認識が随分変わることになった。
“本物の太刀筋を教えてあげるよ、偽物くん”
あの言葉の意味が、以前とは違って聞こえる。
(「本物」の『山姥切』の太刀筋を、「教えて」あげる。本当に言葉通りのような気がするんだが……問題は、本科がどこまで分かってやっているのかだ)
以前の自分のように、一つのパターンの記憶しかなくて「たまたまそうなっている」のか。 それとも、全部分かっていて「そういう風にふるまっている」のか。
それが分からないから、最近はもろもろのアプローチをかわしてしまっているのだけれど。
(それで落ち込むということは、そういうことなのか……?)
* * *
ダンッ! と。
大きな音を立てて乱暴に置かれたビールジョッキの横には、既に何本かのビール瓶だけでなく日本酒の枡やら何やらも置かれている。
すっかり出来上がってしまった山姥切長義がそこにいた。
「本科、さすがに飲みすぎなんじゃ……」
「偽物くんのくせに生意気言うなぁ!」
宴はすでに酒盛りの段階へと突入し、一部では歌に踊りにとはしゃいでいる状況で、長義の酒乱はそんなに目立ってはいなかった。ただし、距離の近い向かいの机からは、加州と三日月が「なんだ?」という目で二振りを見ている。
「お前、お前は……俺の写しなのがそんなに不満か……っ」
「えっ、いや、そんなことは……えっ?」
国広がうろたえたのは言葉の内容だけではなくて、長義がガチ泣きし始めたことにだった。
「霊力を期待するなとか! 山姥退治なんてしないとか! 俺と同じ山姥切の名がそんなに不満か!!」
「だから最近は言ってないだろう!?」
泣きじゃくる長義に昔のことを掘り返されて、国広は慌てて弁解する。
「名は俺たちの物語の一つでしかないとか言った!!」
「確かに言ったが、そういう意味では」
「うるさい!! 綺麗とか言うなは今も言うだろうが!! 俺譲りの顔がそんなに不満か!!」
「っ、お前と比べられるんだぞ? 強くて美しくて誇り高くて霊剣のお前とだぞ!? どれだけプレッシャーがかかると思う!?」
このあたりで、二振りを心配して様子をうかがっていた加州は、心配するのを一切やめた。 「そんなもの当然だろうが!! 傑作ならシャキっとしろシャキっと!!」
「それは、すまない、悪かった」
てんてんてん。言葉を失った国広の前で、長義はぜいぜいと荒い息をしながらボロ泣きしている。
「……あの、本科? というか、長義?」
「なんだよ」
国広は、ここのところずっと考えていたことを口にする。
「その、つまり、俺がお前の写しであるための……そのための『山姥切』の認識だったのか。俺が自分を、『山姥切の写し』だと思っていたから……」
刀剣男士は付喪神、その認識はそのまま存在の定義だ。長義の認識が「山姥切の写し」という国広の認識と矛盾してしまえば、互いの存在自体が危うくなる。だから後から来た長義は、本歌「山姥切」でなければいけなかった。長義が刀剣男士として顕現するためにも――
――山姥切国広という刀剣男士が、この世から消えてしまわないためにも。
荒い息を整えるかの如くたっぷり深呼吸をして、長義は叫んだ。
「気づくのが……遅い!!!」
その言葉を腹の底まで飲み込んだ瞬間。
国広は長義を横抱きにしてすっくと立ちあがった。
「!?」
「大人しくしていてくれ」
決然とした声だった。
国広は驚いて暴れそうになる長義を落とさないようにしっかり抱きかかえながら、目が合った加州に力強く宣言する。
「酔っぱらいを介抱してくる!」
加州は何とも言えないまま、神妙な顔で頷いた。
* * *
宴会場を去った山姥切二振を見送って、加州は三日月に問いかける。
「……あれ、酔っぱらいの介抱するんだと思う?」
「それを詮索するのは野暮と言うものだな」
「野暮って言葉の本当の意味を知った気がするよ……」
加州は正直なところ、修行から戻ってきた国広が、なんだか長義を見る目が変わったなあと思ってはいたのだ。
なんというか、奇跡に感謝するような、いとおしげな目。
一方で、長義が言っていたことは全くの予想外だったのだけれど。
「長義が言ってた『偽物くん』って……」
「うむ。あれは本当に自分のことを知らなかったからなあ」
写しが偽物じゃないなんてことを、本歌を名乗る彼が知らないわけはない。大抵の者はそう思って静観していたし、多分国広も分かってはいたのだろうが、端的に言われれば否定せざるを得ない。
なら『偽物くん』とは本来どういう意味だったのか。本人も修行で知ったらしいが、そもそも国広は「山姥切の写し」では不完全だ。だからそのままでは本物の「山姥切国広」ではない。
偽物くん――お前は「山姥切の写し」じゃない。「長義の写し」で、「山姥切」でもあるのだから、それが分からなければ本物にはなれないぞ――だ。
「『山姥切』……あいつも山姥切なのに、嫌がってたもんな……」
「本歌としては歯がゆいものがあったろうな。俺達刀剣男士は名によって励起される付喪神。その名に嘘など混ざりようがない。それを拒むのは自殺行為というものだ」
「ってことは、長義が山姥切……国広に色々言ってたのって」
「国広の認識に沿った言動をすることで、あやつの嘘を真まことに変えて、存在を補強していたというところだな」
国広は「霊力のない山姥切の偽物」という自意識とずっと葛藤していた。長義が国広に辛辣だったのは、一面ではそのコンプレックスの具現化だ。それをあえて引き受けることで、国広が余計な自意識を捨てて「俺は俺だ」という答えを直接掴めるようにアシストしていた。どちらにしろ国広が長義に対抗しきれずに潰れてしまえば終わりだが、そうならないか見定める試練があの特命調査、聚楽第だったのだろう。
しかしつまり、長義は国広のために国広から拒絶されなければいけなかったはずで、心理的には相当負荷がかかっていたんじゃないだろうか。
(それでいよいよ耐えきれなくなってあの泣き上戸……)
国広も全部理解したようだし、多分責任は取るつもりなのだろう。責任と言うか――そこまで全存在を賭けて守られて、嫌いになれるはずもない。
「はあ……じゃあまあ、これで丸く収まったってことね」
「ああ」
酒を満たした盃を手に、三日月は縁側へと立つ。
空に浮かぶ月を映して、そっと微笑んだ。
「よきかな」
+++
解釈補足
「名は俺たちの物語の一つでしかない」
×『山姥切』にこだわらなくてもよくない?
〇『山姥切』の名の由来が俺とお前のどちらだったとしても、俺がお前の写しだって事には変わりないんだなあ
回想57は「山姥切がどうでもいいってお前俺の写しやめる気!?」と「山姥切伝説は不確かだけど、俺がお前の写しだってことは確かな事実なんだろうなあ」で事故っているんだと思います。
「正月じゃなくて盆なのか?」
聞き返したのは薬研だ。
「正月だとちょーっと格調高すぎるんだよな。元旦は一日しかないが、盆は基本が三日くらいで余裕があるだろ。親戚が入れ代わり立ち代わり来るようなやつさ」
「だが大集合するんだろ?」
「堅いこと言うなって」
そういう流れで企画されたのが「なんかゆるっとした夏の宴会」だった。会場に指定されたのは、縁側のあるだだっ広い畳の間。昼間は短刀たちが素足で駆け回り、そろそろ準備をしましょうと一期一振が声をかける頃には、古備前の二振や左文字達が縁側で夕涼みをしていたりした。
背の低い長机と座布団が並べられ、数十振りの刀剣男士が集まれる宴会場が整備される。ただし開始時間が決められているわけではなく、まばらに集まって各々適当に解散するのが理想というのが鶴丸の談だった。遠方の親戚が後から合流するだとか、子ども達は早く寝なさいここからは大人の時間だとか、そういうのがやりたいというわけだ。
そういう鶴丸の希望を叶えるべく、遠征部隊が帰ってきていないが、昼に駆け回ってお腹を空かせた短刀達のためにと、大皿に乗った素麺やら唐揚げやら生野菜サラダやらが並べられていく。
「帰ったぞ、これでいいんだろう?」
短刀達がわいわいと大皿料理にありついているところに、数匹の大きな鯛を抱えて帰ってきたのが山姥切国広、そして共に遠征に出ていた山姥切長義だった。
短刀達のためにと麦茶を持ってきていた燭台切が、収穫の鯛に目を輝かせる。
「いいね! すぐ調理しちゃうから、君たちも着替えて宴会に入りなよ」
「ああ、ありがとう」
そう答えたのは長義だ。燭台切は二振から鯛を受け取ると、厨房へと帰っていく。
「それじゃ、お言葉に甘えるとしようか」
そんな言葉で、長義は一見いつも通りのクールさで国広を促す。
「そうだな」
なんでもないように頷きながらも、国広は長義の機嫌がなんとなく悪そうだなと思っていた。
(というより、最近はずっと……落ち込んでいる?)
多分きっかけは、自分が極めたことによる変化なのだと国広は思う。
『山姥切』の伝説は本科と自分のどちらにもある。自分は「山姥切の写し」かもしれないし、「山姥切」でもあるかもしれない。そのどちらでもないのかもしれない。国広が修行で知ったのはおおむねそんなことだった。
だったらもう「山姥切の写し」に囚われてオリジナルではないことを気にする必要はない、と迷いが晴れたけれど――一方で、長義への認識が随分変わることになった。
“本物の太刀筋を教えてあげるよ、偽物くん”
あの言葉の意味が、以前とは違って聞こえる。
(「本物」の『山姥切』の太刀筋を、「教えて」あげる。本当に言葉通りのような気がするんだが……問題は、本科がどこまで分かってやっているのかだ)
以前の自分のように、一つのパターンの記憶しかなくて「たまたまそうなっている」のか。 それとも、全部分かっていて「そういう風にふるまっている」のか。
それが分からないから、最近はもろもろのアプローチをかわしてしまっているのだけれど。
(それで落ち込むということは、そういうことなのか……?)
* * *
ダンッ! と。
大きな音を立てて乱暴に置かれたビールジョッキの横には、既に何本かのビール瓶だけでなく日本酒の枡やら何やらも置かれている。
すっかり出来上がってしまった山姥切長義がそこにいた。
「本科、さすがに飲みすぎなんじゃ……」
「偽物くんのくせに生意気言うなぁ!」
宴はすでに酒盛りの段階へと突入し、一部では歌に踊りにとはしゃいでいる状況で、長義の酒乱はそんなに目立ってはいなかった。ただし、距離の近い向かいの机からは、加州と三日月が「なんだ?」という目で二振りを見ている。
「お前、お前は……俺の写しなのがそんなに不満か……っ」
「えっ、いや、そんなことは……えっ?」
国広がうろたえたのは言葉の内容だけではなくて、長義がガチ泣きし始めたことにだった。
「霊力を期待するなとか! 山姥退治なんてしないとか! 俺と同じ山姥切の名がそんなに不満か!!」
「だから最近は言ってないだろう!?」
泣きじゃくる長義に昔のことを掘り返されて、国広は慌てて弁解する。
「名は俺たちの物語の一つでしかないとか言った!!」
「確かに言ったが、そういう意味では」
「うるさい!! 綺麗とか言うなは今も言うだろうが!! 俺譲りの顔がそんなに不満か!!」
「っ、お前と比べられるんだぞ? 強くて美しくて誇り高くて霊剣のお前とだぞ!? どれだけプレッシャーがかかると思う!?」
このあたりで、二振りを心配して様子をうかがっていた加州は、心配するのを一切やめた。 「そんなもの当然だろうが!! 傑作ならシャキっとしろシャキっと!!」
「それは、すまない、悪かった」
てんてんてん。言葉を失った国広の前で、長義はぜいぜいと荒い息をしながらボロ泣きしている。
「……あの、本科? というか、長義?」
「なんだよ」
国広は、ここのところずっと考えていたことを口にする。
「その、つまり、俺がお前の写しであるための……そのための『山姥切』の認識だったのか。俺が自分を、『山姥切の写し』だと思っていたから……」
刀剣男士は付喪神、その認識はそのまま存在の定義だ。長義の認識が「山姥切の写し」という国広の認識と矛盾してしまえば、互いの存在自体が危うくなる。だから後から来た長義は、本歌「山姥切」でなければいけなかった。長義が刀剣男士として顕現するためにも――
――山姥切国広という刀剣男士が、この世から消えてしまわないためにも。
荒い息を整えるかの如くたっぷり深呼吸をして、長義は叫んだ。
「気づくのが……遅い!!!」
その言葉を腹の底まで飲み込んだ瞬間。
国広は長義を横抱きにしてすっくと立ちあがった。
「!?」
「大人しくしていてくれ」
決然とした声だった。
国広は驚いて暴れそうになる長義を落とさないようにしっかり抱きかかえながら、目が合った加州に力強く宣言する。
「酔っぱらいを介抱してくる!」
加州は何とも言えないまま、神妙な顔で頷いた。
* * *
宴会場を去った山姥切二振を見送って、加州は三日月に問いかける。
「……あれ、酔っぱらいの介抱するんだと思う?」
「それを詮索するのは野暮と言うものだな」
「野暮って言葉の本当の意味を知った気がするよ……」
加州は正直なところ、修行から戻ってきた国広が、なんだか長義を見る目が変わったなあと思ってはいたのだ。
なんというか、奇跡に感謝するような、いとおしげな目。
一方で、長義が言っていたことは全くの予想外だったのだけれど。
「長義が言ってた『偽物くん』って……」
「うむ。あれは本当に自分のことを知らなかったからなあ」
写しが偽物じゃないなんてことを、本歌を名乗る彼が知らないわけはない。大抵の者はそう思って静観していたし、多分国広も分かってはいたのだろうが、端的に言われれば否定せざるを得ない。
なら『偽物くん』とは本来どういう意味だったのか。本人も修行で知ったらしいが、そもそも国広は「山姥切の写し」では不完全だ。だからそのままでは本物の「山姥切国広」ではない。
偽物くん――お前は「山姥切の写し」じゃない。「長義の写し」で、「山姥切」でもあるのだから、それが分からなければ本物にはなれないぞ――だ。
「『山姥切』……あいつも山姥切なのに、嫌がってたもんな……」
「本歌としては歯がゆいものがあったろうな。俺達刀剣男士は名によって励起される付喪神。その名に嘘など混ざりようがない。それを拒むのは自殺行為というものだ」
「ってことは、長義が山姥切……国広に色々言ってたのって」
「国広の認識に沿った言動をすることで、あやつの嘘を真まことに変えて、存在を補強していたというところだな」
国広は「霊力のない山姥切の偽物」という自意識とずっと葛藤していた。長義が国広に辛辣だったのは、一面ではそのコンプレックスの具現化だ。それをあえて引き受けることで、国広が余計な自意識を捨てて「俺は俺だ」という答えを直接掴めるようにアシストしていた。どちらにしろ国広が長義に対抗しきれずに潰れてしまえば終わりだが、そうならないか見定める試練があの特命調査、聚楽第だったのだろう。
しかしつまり、長義は国広のために国広から拒絶されなければいけなかったはずで、心理的には相当負荷がかかっていたんじゃないだろうか。
(それでいよいよ耐えきれなくなってあの泣き上戸……)
国広も全部理解したようだし、多分責任は取るつもりなのだろう。責任と言うか――そこまで全存在を賭けて守られて、嫌いになれるはずもない。
「はあ……じゃあまあ、これで丸く収まったってことね」
「ああ」
酒を満たした盃を手に、三日月は縁側へと立つ。
空に浮かぶ月を映して、そっと微笑んだ。
「よきかな」
+++
解釈補足
「名は俺たちの物語の一つでしかない」
×『山姥切』にこだわらなくてもよくない?
〇『山姥切』の名の由来が俺とお前のどちらだったとしても、俺がお前の写しだって事には変わりないんだなあ
回想57は「山姥切がどうでもいいってお前俺の写しやめる気!?」と「山姥切伝説は不確かだけど、俺がお前の写しだってことは確かな事実なんだろうなあ」で事故っているんだと思います。
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