リスペクト公式、と言いつつBL・GL妄想上等の色々無節操なのでカオス注意。
ミュんば先輩が好きすぎて書きました。ここまで好きになる予定は無かった。江水で例の二言から全力で妄想した捏造ミュ長義くんとの後日談、ほぼ解釈の煮凝りです。本歌に怒られて喜んでる写しです(まって)
ミュんば先輩、トラウマ持ちで自虐とネガティブの権化なのに全力で自由で最高に好きです。極としっかり同位体だと分かるタイプの布だった。
ちなみに普段てんごほぼ見ないので刀のてんごはこれが初体験です。そして今後長義くん出てきたらもう見るしかないなと思いました………。
ミュんば先輩、トラウマ持ちで自虐とネガティブの権化なのに全力で自由で最高に好きです。極としっかり同位体だと分かるタイプの布だった。
ちなみに普段てんごほぼ見ないので刀のてんごはこれが初体験です。そして今後長義くん出てきたらもう見るしかないなと思いました………。
※ぼやかされてる件を勝手に捏造しています。外していてもご愛敬でよろしくお願いします。
※一から十まで書いた人の夢と幻覚でできています。
大包平率いる部隊が放棄された世界から帰還して数日。手入れも終わりようやく本調子になってきた国広に、美しい銀髪を揺らして歩み寄る影があった。
剣呑な雰囲気で、国広に声をかける。
「随分危機一髪だったそうだね、偽物くん」
「写しは偽物とは違う」
話しかけてきた長義に答える国広は慣れたものだ。これももう、定型の問答でしかない。
だから問題はそこではない。
(怒っているな、これは)
他人事のように、国広はそう考える。
「俺が何故怒っているか、分かるかい」
「人の思考を読むな、そして読ませようとするな」
長義はこういうところが趣味が悪いと国広は思う。正面から苦情を言うならともかく、正解しろというような聞き方はどうなのか。
「構わないだろう? 伝わっているんだから」
「俺にはもっと説明しろと言うくせに……」
おおかた、放棄された世界に一人だけ残って大包平達を無事に返そうとした件だろう。自分としては、将来のある大包平をあんなところで終わらせるわけにはいかないし、折れたあいつにもまた会いたいから一石二鳥くらいのつもりだったのだけれど。
「まあ、そんなことはどうでもいい。……お前が脱出を一度諦めたこと、俺は怒っているからな」
「ああ、その言い方ならよく分かる」
「受け流すのをやめろ」
「そうだな……」
そこまで考えて、国広はふっと笑って言った。
「……もしあの場にお前がいたら、お前はどうしていた」
長義は心底嫌そうな顔をした。この顔を見るのが好きだなあと思う性格の悪さは、多分長義に似たのだと国広は思う。すましたポーカーフェイスが崩れた素の顔が見たい。
仕方ないなとため息をついて、長義が口を開く。
「……肥前忠弘と言ったか。主は、彼にも経験を積ませたかったのだろう?」
自分の独断ということにするという話だったはずなのだが、きっちりバレているのだからやはり長義は侮れない。
「元の持ち主との遭遇は、刀剣男士にとっては最も過酷な試練になる。だが、適材適所を考えていけば避けては通れない。だから、時代知識と放棄された世界の知識を兼ね備えた彼を行かせるという判断は間違ってはいないさ。結果を見れば、無事に帰って来ていることだしね」
結論には不要な話だと思うのだが、わざわざそれを説明するところが本当に律儀だなと国広は思う。「実際に下された判断は正しい」という見解の明示。
「俺はあの時代に詳しい訳じゃない。だが、あの歴史の流れは既に破綻が予見されていた。なら安全のためには、放棄された世界の知識の方が優先される。……もし俺が居れば、ギリギリの選択をしなければならないような事態には、そもそも陥らせなかった」
そこまで聞いて、国広はもう一度満足そうに笑った。
「だから、できればお前が良かったんだ」
長義が良かったのは、そのほうが安全だから。嫌がるだろうなと思ったのは、楽しようとしているのがバレるだろうなと思ったからだ。長義相手なら肥前のように初対面からやりとりをする必要もなく、安全な撤退のために何をすればいいかはすべて長義が考えてくれたことだろう。まあ、代わりに小言は増えたかもしれないが。自分はささやかに正しい歴史の爪痕を残すことに専念できる。
ただそうそう遭遇するわけでもない世界が放棄される瞬間の経験をより広く積ませたいなら、長義よりも肥前という選択は正しい。
国広のなんとも都合の良い笑顔に、長義は胡乱げな目で応える。
「それで許すと思わないでほしいね」
「別に、そんなことは期待していない。話はそれで終わりか?」
「ああもう、よく分かった。言いたいことはそれだけだよ」
「分かった。じゃあな」
臆面もなくそう言って去っていく、薄汚れた布をまとった後ろ姿を見送って、長義もまた一つため息をついた。
「まったく……」
(俺が怒るような事態は、俺がいれば未然に防げた。だからできれば俺が良かった? そういう問題ではないだろう)
政府所属だった長義は、普通には知りえない本丸の情報も知っている。国広が、かつて隊長として仲間の――初期刀の犠牲を防げなかったことも。そして、それをずっと引きずっているせいで、死を彼との再会の手段くらいにしか思っていないことも。
あれはそういう自分の危うさを分かっている。それでも変わるつもりはないのだ。大事なものを失ってついた傷は、大事なものが確かにあった証だから。傷が癒えなければ前に進めないと知りながら、傷が癒えるのを拒んでいる。
それでも、自分のせいで初期刀が折れたと思うからこそ、彼が果たすはずだった役目を果たしている。今持っている大事なものを、手放してはいけないことも分かっている。
だから長義に、命綱の役を期待している。
「世話の焼ける……」
振り回されるこっちの身にもなれと、心中で届かない悪態をついた。
+++
長義くんに「でもそうやって頼られるの嬉しいんでしょう?」と思いながら書きました。
Twitterでミュんば先輩ちょう自由!!って言いまくってたけど書いてみたらデレデレで長義くんに甘えまくっていて吹きました。長義くんの小言を子守歌代わりにしている。自由だ。
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